73 / 221
人間関係が広がるお年頃
魔法陣研究禁止命令
「ああ、そうだ。最後に伝えておかねばならぬ」
話が一段落ついて、王国騎士が退出しかけたその時、父上が若い騎士を呼び止めた。若い騎士はビクビクしながら父上の方を見る。
「……はい。何でしょうか」
「お前の魔法は特にお前の感情に左右されやすい。それは咄嗟に最良の魔法を展開出来るという利点があるが、同時に暴走しやすいという弱点もある。誰かを慈しみながら使えば万人を救う魔法となるが、誰かを憎しみながら使えば万人を傷つける魔法となる。それをゆめゆめ忘れるな。……次があるのであれば、な」
「……っ!……はい。心に刻んでおきます」
若い騎士は瞠目して息を呑んだ。そして上擦った声で返事をする。身に覚えでもあったのかな?まあこの若い騎士は悪い人ではなさそうだから、気をつければ最悪の事態は避けられるだろう。
王国騎士の2人はもう一度深く頭を下げて退出した。それを見送った後、俺は父上と向き直った。父上は眉間に深く皺を寄せて俺の方をギロリと睨んだ。俺は平静を保ちつつ、内心冷や汗タラタラだ。やばい。今回は父上めっちゃ引きずってる。いくら謝っても意味無いやつだ。
「……お前が魔法陣にかける情熱が太陽ほど熱いことは知っている。それを抑えろとは言わん。だが皇族としての最低限のことはしろ。お前の命はお前が思っている以上に重たい」
「……はい」
「今回は魔法陣があったから無傷だったが、もし無ければ?あの騎士の容疑は不敬罪だけではない。殺人未遂も含まれている。罪は重くなればなるほど、上に立つ者の判断を仰ぐ必要が出てくる。あの場で判断を下すべき人間は、間違いなくお前だった」
「……その通りです」
「お前は皇族として、人の上に立つ者としての義務を放棄した。自由な魔法陣学研究という恩恵を与えられているのにも関わらず、だ。お前は昔に言っていただろう?皇族としての最低限の義務は果たす、と」
「……はい。言いました」
「だが今回はどうであった?皇族として最低限の判断を下すことなく魔法陣研究にかまけて、その場を余計に混乱させた」
「……申し訳ございません」
俺は徐々に俯いていった。諭すような父上の的確な指摘は胸にグサグサ刺さる。そこで怒鳴ってくれた方がまだ精神的にマシだ。てかさっき説教は終わったじゃん!もういいって!いや俺がそれを言える立場にはないんだけどさ!
「約束を守れぬ者にはそれ相応の罰を与えねばならん。エルネスティよ。1ヶ月間、お前が魔法陣研究をすることを禁じる」
俺は下げていた頭を跳ねるように上げた。……待って待って。それは本気でやばい。俺禁断症状で死んじゃうって。1ヶ月は長すぎるって!
衝撃的な罰に今まで静観していたカレルヴォ兄上が一歩前に出た。
「父上、いくらなんでもエルネスティにそれは……」
「カレルヴォは黙っとれ。お前にも咎めはある。いきなり他国の騎士を殴ったのはいただけない」
「……弟が危険に晒されて、冷静でいろと?」
「父親心としては『良くやった』と褒めてやりたいが、皇帝としてそれが出来んのだ」
父上が頭を抱えて溜息をついた。父上が本音と建前をそうはっきりと言うなんて珍しいな。兄上も父上も俺のこと大切すぎない?俺何もなかったんだよ?
「まあカレルヴォの咎めは後々考えるとして。何故禁止期間が1ヶ月かは、理由がある」
「理由、ですか?」
「ああ。エルネスティ。お前にはサルメライネン伯爵領へ行ってもらう」
「サルメライネン……ってヴァイナモの実家ですか?」
俺はキョトンとした。何故未成年皇子がわざわざ伯爵領へ行くんだ?ヴァイナモなんかした?
「ああ。そこでパロメロ皇国大使に会ってほしい」
「サルメライネン伯爵領に大使館があるのですか?」
「ああ。そこは近年交易航路を開拓して、他国との交流が盛んだからな。一部の大使館はそちらに移動させた」
俺はサルメライネン伯爵領の地形を思い浮かべる。海に面してはいるがその範囲が狭く、しかも近くに魔の海流と呼ばれる海難事故が多発する範囲があるため、以前は沿岸漁業ぐらいしか行って居なかった。
だが父上の話によると現当主がその海流を避けて通る航路を見つけたらしい。それによってサルメライネン伯爵領は他国との交易が出来るようになり、栄えたそうだ。地形的に他国から攻められにくくなっているため、外国からの主要人物の滞在場所にもってこいなのだ。
「パロメロ皇国大使がサルメライネン伯爵領にいる理由はわかりました。ですが何故私が大使と会うのですか?」
「我が海の死神を食したと聞いて遠回しに『嘘をつくんじゃねえ』って文句を言ってきたからな。実際に食べているところを見せつけてやろうと思ったのだ」
なんでもパロメロ皇国は長年海の死神の大量発生に頭を悩ませているらしい。そんな中ちょこっと仲が悪い帝国の皇帝が海の死神を食べたと聞いて『マウント取りに来ている!』と大使は解釈したそうで、『我が国との外交で優位に立ちたいからって見栄張ってんじゃねえよ』と言ってきたそうだ。
うん。一言言わせて?
「大国の皇帝を嘘つき呼ばわりとは、怖いもの知らずですかその大使」
「まあ仲があまり良くない国に大使として長期間滞在出来る人間だからな。神経が図太いのだ。それに彼は皇国一の美食家で名が通っている。美食家として海の死神を食すことが許せないのだろう」
父上が呆れ気味に言う。あれですか変人ですか。そんな人が大使で大丈夫なんですか。父上の変人センサーが働いたんですか。
「だが我は帝都から動けない。今はアムレアン王国の騎士団が来国しているからな。だが1か月も馬鹿にされたまま放置は癪に障る。だからお前が出向いて、海の死神を食べているところを見せつけて来い」
「父上、それって私怨では……?」
「何を言う。皇国一の美食家が認めれば、ウーノの料理は国境を越えて受け入れられることになるのだぞ。それに海の死神を食材に出来れば喜ぶのは皇国の方だろう。それで皇国にも恩が売れる」
父上は惚ける。いやでも私怨はあるでしょ!?さっきはっきり言ってたからね?『癪に障る』って!他の理由は取って付けたでしょ!
「だが帝都からサルメライネン伯爵領までは馬車で1週間かかる。滞在期間は2週間を予定しておるから、1ヶ月は帝都に戻って来ない。その間魔法陣研究は出来ぬよって、お前を行かせるか迷っていたのだが……丁度良い名目が出来たな。魔法陣研究にかまけて皇族の義務を怠った罰として、1ヶ月魔法陣研究のない生活を送れ」
「甘んじてそれを受け入れます……と言いたいのですが、流石にそれは死んでしまいます……」
「一体何で死ぬんだよ」
「魔法陣研究したい欲による禁断症状でしょうか」
「……んな馬鹿なと言いたいが、お前なら有り得るな」
俺の返答にカレルヴォ兄上は頭を抱えた。父上も顎に手を添えて難しい表情を浮かべる。いやそこは冗談として受け取るところでしょ!?事実だけどな!
父上は深く溜息をついて、口を開いた。
「……わかった。旅路で魔法陣関連の書物を読むことだけは許そう」
「えっ!?良いのですか!?」
「お前に死なれたら困るからな」
父上が譲歩してくれたので、俺は大喜びした。父上も兄上も『やれやれ』と言った表情だ。2人とも俺に甘いとこあるよねありがとう!ごめんね手のかかる息子で!
* * * * * * * * *
○お知らせ○
明日、前後編の閑話を前編を朝、後編を夕方のいつもの時間に投稿予定です。内容は主人公が去った後訓練場での出来事です。是非ご覧ください。
2020/09/08
脱字を修正しました。
話が一段落ついて、王国騎士が退出しかけたその時、父上が若い騎士を呼び止めた。若い騎士はビクビクしながら父上の方を見る。
「……はい。何でしょうか」
「お前の魔法は特にお前の感情に左右されやすい。それは咄嗟に最良の魔法を展開出来るという利点があるが、同時に暴走しやすいという弱点もある。誰かを慈しみながら使えば万人を救う魔法となるが、誰かを憎しみながら使えば万人を傷つける魔法となる。それをゆめゆめ忘れるな。……次があるのであれば、な」
「……っ!……はい。心に刻んでおきます」
若い騎士は瞠目して息を呑んだ。そして上擦った声で返事をする。身に覚えでもあったのかな?まあこの若い騎士は悪い人ではなさそうだから、気をつければ最悪の事態は避けられるだろう。
王国騎士の2人はもう一度深く頭を下げて退出した。それを見送った後、俺は父上と向き直った。父上は眉間に深く皺を寄せて俺の方をギロリと睨んだ。俺は平静を保ちつつ、内心冷や汗タラタラだ。やばい。今回は父上めっちゃ引きずってる。いくら謝っても意味無いやつだ。
「……お前が魔法陣にかける情熱が太陽ほど熱いことは知っている。それを抑えろとは言わん。だが皇族としての最低限のことはしろ。お前の命はお前が思っている以上に重たい」
「……はい」
「今回は魔法陣があったから無傷だったが、もし無ければ?あの騎士の容疑は不敬罪だけではない。殺人未遂も含まれている。罪は重くなればなるほど、上に立つ者の判断を仰ぐ必要が出てくる。あの場で判断を下すべき人間は、間違いなくお前だった」
「……その通りです」
「お前は皇族として、人の上に立つ者としての義務を放棄した。自由な魔法陣学研究という恩恵を与えられているのにも関わらず、だ。お前は昔に言っていただろう?皇族としての最低限の義務は果たす、と」
「……はい。言いました」
「だが今回はどうであった?皇族として最低限の判断を下すことなく魔法陣研究にかまけて、その場を余計に混乱させた」
「……申し訳ございません」
俺は徐々に俯いていった。諭すような父上の的確な指摘は胸にグサグサ刺さる。そこで怒鳴ってくれた方がまだ精神的にマシだ。てかさっき説教は終わったじゃん!もういいって!いや俺がそれを言える立場にはないんだけどさ!
「約束を守れぬ者にはそれ相応の罰を与えねばならん。エルネスティよ。1ヶ月間、お前が魔法陣研究をすることを禁じる」
俺は下げていた頭を跳ねるように上げた。……待って待って。それは本気でやばい。俺禁断症状で死んじゃうって。1ヶ月は長すぎるって!
衝撃的な罰に今まで静観していたカレルヴォ兄上が一歩前に出た。
「父上、いくらなんでもエルネスティにそれは……」
「カレルヴォは黙っとれ。お前にも咎めはある。いきなり他国の騎士を殴ったのはいただけない」
「……弟が危険に晒されて、冷静でいろと?」
「父親心としては『良くやった』と褒めてやりたいが、皇帝としてそれが出来んのだ」
父上が頭を抱えて溜息をついた。父上が本音と建前をそうはっきりと言うなんて珍しいな。兄上も父上も俺のこと大切すぎない?俺何もなかったんだよ?
「まあカレルヴォの咎めは後々考えるとして。何故禁止期間が1ヶ月かは、理由がある」
「理由、ですか?」
「ああ。エルネスティ。お前にはサルメライネン伯爵領へ行ってもらう」
「サルメライネン……ってヴァイナモの実家ですか?」
俺はキョトンとした。何故未成年皇子がわざわざ伯爵領へ行くんだ?ヴァイナモなんかした?
「ああ。そこでパロメロ皇国大使に会ってほしい」
「サルメライネン伯爵領に大使館があるのですか?」
「ああ。そこは近年交易航路を開拓して、他国との交流が盛んだからな。一部の大使館はそちらに移動させた」
俺はサルメライネン伯爵領の地形を思い浮かべる。海に面してはいるがその範囲が狭く、しかも近くに魔の海流と呼ばれる海難事故が多発する範囲があるため、以前は沿岸漁業ぐらいしか行って居なかった。
だが父上の話によると現当主がその海流を避けて通る航路を見つけたらしい。それによってサルメライネン伯爵領は他国との交易が出来るようになり、栄えたそうだ。地形的に他国から攻められにくくなっているため、外国からの主要人物の滞在場所にもってこいなのだ。
「パロメロ皇国大使がサルメライネン伯爵領にいる理由はわかりました。ですが何故私が大使と会うのですか?」
「我が海の死神を食したと聞いて遠回しに『嘘をつくんじゃねえ』って文句を言ってきたからな。実際に食べているところを見せつけてやろうと思ったのだ」
なんでもパロメロ皇国は長年海の死神の大量発生に頭を悩ませているらしい。そんな中ちょこっと仲が悪い帝国の皇帝が海の死神を食べたと聞いて『マウント取りに来ている!』と大使は解釈したそうで、『我が国との外交で優位に立ちたいからって見栄張ってんじゃねえよ』と言ってきたそうだ。
うん。一言言わせて?
「大国の皇帝を嘘つき呼ばわりとは、怖いもの知らずですかその大使」
「まあ仲があまり良くない国に大使として長期間滞在出来る人間だからな。神経が図太いのだ。それに彼は皇国一の美食家で名が通っている。美食家として海の死神を食すことが許せないのだろう」
父上が呆れ気味に言う。あれですか変人ですか。そんな人が大使で大丈夫なんですか。父上の変人センサーが働いたんですか。
「だが我は帝都から動けない。今はアムレアン王国の騎士団が来国しているからな。だが1か月も馬鹿にされたまま放置は癪に障る。だからお前が出向いて、海の死神を食べているところを見せつけて来い」
「父上、それって私怨では……?」
「何を言う。皇国一の美食家が認めれば、ウーノの料理は国境を越えて受け入れられることになるのだぞ。それに海の死神を食材に出来れば喜ぶのは皇国の方だろう。それで皇国にも恩が売れる」
父上は惚ける。いやでも私怨はあるでしょ!?さっきはっきり言ってたからね?『癪に障る』って!他の理由は取って付けたでしょ!
「だが帝都からサルメライネン伯爵領までは馬車で1週間かかる。滞在期間は2週間を予定しておるから、1ヶ月は帝都に戻って来ない。その間魔法陣研究は出来ぬよって、お前を行かせるか迷っていたのだが……丁度良い名目が出来たな。魔法陣研究にかまけて皇族の義務を怠った罰として、1ヶ月魔法陣研究のない生活を送れ」
「甘んじてそれを受け入れます……と言いたいのですが、流石にそれは死んでしまいます……」
「一体何で死ぬんだよ」
「魔法陣研究したい欲による禁断症状でしょうか」
「……んな馬鹿なと言いたいが、お前なら有り得るな」
俺の返答にカレルヴォ兄上は頭を抱えた。父上も顎に手を添えて難しい表情を浮かべる。いやそこは冗談として受け取るところでしょ!?事実だけどな!
父上は深く溜息をついて、口を開いた。
「……わかった。旅路で魔法陣関連の書物を読むことだけは許そう」
「えっ!?良いのですか!?」
「お前に死なれたら困るからな」
父上が譲歩してくれたので、俺は大喜びした。父上も兄上も『やれやれ』と言った表情だ。2人とも俺に甘いとこあるよねありがとう!ごめんね手のかかる息子で!
* * * * * * * * *
○お知らせ○
明日、前後編の閑話を前編を朝、後編を夕方のいつもの時間に投稿予定です。内容は主人公が去った後訓練場での出来事です。是非ご覧ください。
2020/09/08
脱字を修正しました。
あなたにおすすめの小説
処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる
猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。
しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。
当然そんな未来は回避したい。
原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。
さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……?
平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。
ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)
外れ伯爵家の三女、領地で無双する
森のカフェしっぽっぽ
ファンタジー
十三歳の少女アイリス・アルベールは、人生を決める「祝福の儀」で“ゴミスキル”と蔑まれる《アイテムボックス》を授かってしまう。戦えず、稼げず、価値もない――そう断じた家族は、彼女を役立たずとして家から追放する。さらに、優秀なスキルであれば貴族に売り渡すつもりだったという冷酷な真実まで明かされ、アイリスはすべてを失う。
だが絶望の中、彼女は気付く。この世界が、自分がかつてやり込んだVRMMORPG『メデア』そのものであることに。
そして思い出す――
《アイテムボックス》には、ある“致命的なバグ”が存在することを。
市場で偶然を装いながらアイテムを出し入れし、タイミングをずらすことで発生する“複製バグ”。それは、あらゆる物資を無限に増やす禁断の裏技だった。
食料も、装備も、資金も――すべてが無限。
最底辺から一転、誰にも真似できないチートを手にしたアイリスは、冒険者として歩み始める。だがその力はやがて、経済を歪め、権力者の目に留まり、そして世界の“仕様そのもの”に干渉していくことになる。
これは――
ゴミと呼ばれた少女が、“世界の裏側”を掌握する物語。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年の乙女ゲー転生BLです。
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。