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動き出す時
食事会の準備
その後俺はヴァイナモとオセロをしなが、ヴァイナモから色んな話を聞いた。ヴァイナモは決して話し上手ではないから少し淡々としてたけど、それが逆に俺に笑いをもたらした。そして少しずつヴァイナモを知って行くワクワクと満足感。幸せだなあとしみじみ感じる。
「へえ。お気に入りの場所は砂浜、ですか」
「はい。夕方頃に行くと夕日が海面に反射してとても綺麗なのですよ」
ヴァイナモが黒の石を置いて白を黒にひっくり返す。俺はムッとなりながらも、反撃のように白の石を置いて黒を白にひっくり返した。
「見てみたいですね」
「行きましょう。2週間もあれば、一日ぐらい行ける日があるはずです」
「そうですね。楽しみです」
それまで淡々と話していたヴァイナモが、珍しく手に持つ石を弄って少し気を高揚させているのが見て取れた。本当にお気に入りの場所なんだろう。……夕日の砂浜か。綺麗だろうな。行きたいな。
ヴァイナモが黒の石を置き、俺が次にどこに置こうかと考えている最中、部屋の扉がノックされた。俺が入室の許可を出すと、護衛騎士の一人が入って来た。
「殿下。料理人の方から、食事会で試食用に出す料理の見本が完成したと報告が来ました」
「ああ、そうなのですね。わかりました。確認しに行きましょう」
俺は騎士の報告に返事をし、石を適当な場所に置いて黒を白にひっくり返してから立ち上がった。食事会とはパロメロ皇国との友好を深める名目で、パロメロ皇国の大使に海の死神を咀嚼する姿を見せつける会のことだ。当日は少し先だが、その前に相手にお出しする料理に不備がないかチェックする。大使は美食家であり、料理にはうるさいと聞くからね。中途半端なものを出してしまっては、帝国の面目が丸潰れだ。
他の料理は俺の専門外だけど、海の死神料理は俺が確認しないといけない。他の人は食べたがらないし、食べ慣れないならそもそも良い悪いがわからないからね。
「では、ヴァイナモ。この続きは後に持ち越して、調理場まで行きましょうか」
「かしこまりました、エルネスティ様」
ヴァイナモはスッと立ち上がり、手を胸に添えて恭しく頭を下げた。俺は呼びに来た騎士に調理場までの案内を頼み、ヴァイナモは俺の後をついて来る形で俺の背後に回った。俺は何となくそれが寂しくて、ヴァイナモの方を振り返る。
「……どうしました?エルネスティ様」
「……後ろではなく、私の横に来てくれませんか?」
「えっ?いえ、騎士として……いや、わかりました。ではお隣を失礼します」
ヴァイナモは一礼して俺の隣に来た。……うん。落ち着く。余は満足じゃ。
「……そう言えば、エルネスティ様。食事会にお出しする料理はエルネスティ様や陛下が召し上がったものと同じなのですか?」
俺が頬を緩めていると、ヴァイナモがふと疑問に思ったことを口にした。レシピを考えて料理人に教えたのはウーノさんだけど、マナーとかパロメロ皇国の文化などを考慮して俺が色々と助言したから、俺はどんな料理が出されるか知っているのだ。
俺はヴァイナモの問にフルフルと首を振った。
「いいえ。流石に海の死神を食すことに批判的な方に丸茹でを出す訳にはいきません」
「確かに最初からアレにチャレンジする気にはなりませんね……」
「それに今回は他国との公式な食事会なので、手で掴んでかぶりつくような料理はマナー的によろしくありませんし」
「……陛下の御膳にお出ししていませんでした?」
「まあアレは非公式なものですし、父上が気にしてなかったのでセーフですよ」
ヴァイナモは知らず知らずのうちに危険な橋を渡っていたウーノさんに同情の念を送った。まあウーノさんはマナーを知らないことも父上はわかっていただろうし、それ以上に美味しくて満足だったから、わざわざウーノさんの立場を悪くするようなことを言わなかったんだろうな。また今度基本的なマナーを教えてあげよう。
「……話を戻しますが、それなら今回はどのような料理をお出しするのでしょうか」
「ふふふ。着いてからのお楽しみです!ヴァイナモも試食しますか?」
「……そうですね。見た目で拒否反応が出なければ、挑戦したいと思います」
ヴァイナモは少し頬を引き攣らせながらそう言った。以前一度、定食屋の日替わり定食で海の死神料理に挑戦したんだけど、見た目が受けつけなくて断念したんだよな。まあ初挑戦がタコの足を丸ごと素揚げしたものだったからね!足が気持ち悪いと思ってたら無理だわ!
ウーノさん、もうちょい海の死神料理初心者に易しい料理を提供すれば良いのにな……。まああの人は感覚で料理を決めるから、『このタコはこの食い方が一番美味いんだ!』ってあんな堂々と言われたら『アッハイ』としか言いようがないよね。
そんな会話をしている最中、案内役の騎士がこちらをじっと見ていることに気づいた。
「……ダーヴィドが言ってたのは、このことか……」
「えっ?何か言いましたか?」
「あっ、いえ。何でもありません」
その騎士がぼそりと何かを呟いたので聞き返すと、騎士はバッと口を片手塞いでブンブンと首を横に振った。……何か怪しいぞ。めっちゃ気になる!
「……本当ですか?」
「本当です本当です。……あっ!着きましたよ!」
タラタラと冷や汗をかいていた騎士は、調理場に着いたのをいいことに話を強引に変えてきた。……まあ顔は覚えたし、気になったら後で問い正そう。
俺は訝しみながらも、気分を切り替えて調理場に入った。
* * *
「殿下!料理が完成致しました。毒味は済ませてあります。どうぞ味見をよろしくお願いします」
調理場に入ると料理人が緊張の面持ちで俺を料理の所へ案内した。俺は美味しそうな匂いが充満している調理場に、胸を躍らせる。
「ふわあ!美味しそうですね!」
「……エルネスティ様、これは?」
「海の死神とニラのチヂミですね」
ヴァイナモはしげしげとチヂミをあらゆる方向から観察する。ウーノさん曰く「たこ焼きを作りたいが、それ専用の焼き器を作るのも面倒だし、鰹節や青のりは良い食材がない」とのこと。
でもウーノさん、気合いで納豆と醤油作り出したんだから、鰹節や青のりも作れそう。てか口振り的に作れるんだろうな。良い食材に巡り会ってないだけで。なんで作り方知ってんだ?前世で一体何してたんだ??
まあでも、そうなら俺はペッテリの伝手でたこ焼き器発注しようかな。たこ焼き食べたい。
「……これをメニューとして出すのですか?」
「いえ、これはパロメロ皇国の大使が海の死神を試食したいと申し出た時のための料理で、食事には出しません。大使にはまず普通の料理をお出しして、目の前で私がひと目で海の死神だとわかるような料理を食べるつもりです」
俺はヴァイナモの質問に答えた後、一口サイズに切り分けられたチヂミを食べた。……タコのチヂミとか初めて食べたな。美味しい。
「うん。とても美味しいですね。これならお出ししても問題ないでしょう」
「ありがとうございます」
俺の言葉に料理人は恭しく頭を下げた。ヴァイナモは俺とチヂミに視線を彷徨わせながせ、顔を青くして不安げに呟く。
「隠れているから、俺でも食べられるか……?」
いや、無理して食べる必要はないからね!?
「へえ。お気に入りの場所は砂浜、ですか」
「はい。夕方頃に行くと夕日が海面に反射してとても綺麗なのですよ」
ヴァイナモが黒の石を置いて白を黒にひっくり返す。俺はムッとなりながらも、反撃のように白の石を置いて黒を白にひっくり返した。
「見てみたいですね」
「行きましょう。2週間もあれば、一日ぐらい行ける日があるはずです」
「そうですね。楽しみです」
それまで淡々と話していたヴァイナモが、珍しく手に持つ石を弄って少し気を高揚させているのが見て取れた。本当にお気に入りの場所なんだろう。……夕日の砂浜か。綺麗だろうな。行きたいな。
ヴァイナモが黒の石を置き、俺が次にどこに置こうかと考えている最中、部屋の扉がノックされた。俺が入室の許可を出すと、護衛騎士の一人が入って来た。
「殿下。料理人の方から、食事会で試食用に出す料理の見本が完成したと報告が来ました」
「ああ、そうなのですね。わかりました。確認しに行きましょう」
俺は騎士の報告に返事をし、石を適当な場所に置いて黒を白にひっくり返してから立ち上がった。食事会とはパロメロ皇国との友好を深める名目で、パロメロ皇国の大使に海の死神を咀嚼する姿を見せつける会のことだ。当日は少し先だが、その前に相手にお出しする料理に不備がないかチェックする。大使は美食家であり、料理にはうるさいと聞くからね。中途半端なものを出してしまっては、帝国の面目が丸潰れだ。
他の料理は俺の専門外だけど、海の死神料理は俺が確認しないといけない。他の人は食べたがらないし、食べ慣れないならそもそも良い悪いがわからないからね。
「では、ヴァイナモ。この続きは後に持ち越して、調理場まで行きましょうか」
「かしこまりました、エルネスティ様」
ヴァイナモはスッと立ち上がり、手を胸に添えて恭しく頭を下げた。俺は呼びに来た騎士に調理場までの案内を頼み、ヴァイナモは俺の後をついて来る形で俺の背後に回った。俺は何となくそれが寂しくて、ヴァイナモの方を振り返る。
「……どうしました?エルネスティ様」
「……後ろではなく、私の横に来てくれませんか?」
「えっ?いえ、騎士として……いや、わかりました。ではお隣を失礼します」
ヴァイナモは一礼して俺の隣に来た。……うん。落ち着く。余は満足じゃ。
「……そう言えば、エルネスティ様。食事会にお出しする料理はエルネスティ様や陛下が召し上がったものと同じなのですか?」
俺が頬を緩めていると、ヴァイナモがふと疑問に思ったことを口にした。レシピを考えて料理人に教えたのはウーノさんだけど、マナーとかパロメロ皇国の文化などを考慮して俺が色々と助言したから、俺はどんな料理が出されるか知っているのだ。
俺はヴァイナモの問にフルフルと首を振った。
「いいえ。流石に海の死神を食すことに批判的な方に丸茹でを出す訳にはいきません」
「確かに最初からアレにチャレンジする気にはなりませんね……」
「それに今回は他国との公式な食事会なので、手で掴んでかぶりつくような料理はマナー的によろしくありませんし」
「……陛下の御膳にお出ししていませんでした?」
「まあアレは非公式なものですし、父上が気にしてなかったのでセーフですよ」
ヴァイナモは知らず知らずのうちに危険な橋を渡っていたウーノさんに同情の念を送った。まあウーノさんはマナーを知らないことも父上はわかっていただろうし、それ以上に美味しくて満足だったから、わざわざウーノさんの立場を悪くするようなことを言わなかったんだろうな。また今度基本的なマナーを教えてあげよう。
「……話を戻しますが、それなら今回はどのような料理をお出しするのでしょうか」
「ふふふ。着いてからのお楽しみです!ヴァイナモも試食しますか?」
「……そうですね。見た目で拒否反応が出なければ、挑戦したいと思います」
ヴァイナモは少し頬を引き攣らせながらそう言った。以前一度、定食屋の日替わり定食で海の死神料理に挑戦したんだけど、見た目が受けつけなくて断念したんだよな。まあ初挑戦がタコの足を丸ごと素揚げしたものだったからね!足が気持ち悪いと思ってたら無理だわ!
ウーノさん、もうちょい海の死神料理初心者に易しい料理を提供すれば良いのにな……。まああの人は感覚で料理を決めるから、『このタコはこの食い方が一番美味いんだ!』ってあんな堂々と言われたら『アッハイ』としか言いようがないよね。
そんな会話をしている最中、案内役の騎士がこちらをじっと見ていることに気づいた。
「……ダーヴィドが言ってたのは、このことか……」
「えっ?何か言いましたか?」
「あっ、いえ。何でもありません」
その騎士がぼそりと何かを呟いたので聞き返すと、騎士はバッと口を片手塞いでブンブンと首を横に振った。……何か怪しいぞ。めっちゃ気になる!
「……本当ですか?」
「本当です本当です。……あっ!着きましたよ!」
タラタラと冷や汗をかいていた騎士は、調理場に着いたのをいいことに話を強引に変えてきた。……まあ顔は覚えたし、気になったら後で問い正そう。
俺は訝しみながらも、気分を切り替えて調理場に入った。
* * *
「殿下!料理が完成致しました。毒味は済ませてあります。どうぞ味見をよろしくお願いします」
調理場に入ると料理人が緊張の面持ちで俺を料理の所へ案内した。俺は美味しそうな匂いが充満している調理場に、胸を躍らせる。
「ふわあ!美味しそうですね!」
「……エルネスティ様、これは?」
「海の死神とニラのチヂミですね」
ヴァイナモはしげしげとチヂミをあらゆる方向から観察する。ウーノさん曰く「たこ焼きを作りたいが、それ専用の焼き器を作るのも面倒だし、鰹節や青のりは良い食材がない」とのこと。
でもウーノさん、気合いで納豆と醤油作り出したんだから、鰹節や青のりも作れそう。てか口振り的に作れるんだろうな。良い食材に巡り会ってないだけで。なんで作り方知ってんだ?前世で一体何してたんだ??
まあでも、そうなら俺はペッテリの伝手でたこ焼き器発注しようかな。たこ焼き食べたい。
「……これをメニューとして出すのですか?」
「いえ、これはパロメロ皇国の大使が海の死神を試食したいと申し出た時のための料理で、食事には出しません。大使にはまず普通の料理をお出しして、目の前で私がひと目で海の死神だとわかるような料理を食べるつもりです」
俺はヴァイナモの質問に答えた後、一口サイズに切り分けられたチヂミを食べた。……タコのチヂミとか初めて食べたな。美味しい。
「うん。とても美味しいですね。これならお出ししても問題ないでしょう」
「ありがとうございます」
俺の言葉に料理人は恭しく頭を下げた。ヴァイナモは俺とチヂミに視線を彷徨わせながせ、顔を青くして不安げに呟く。
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