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動き出す時
水をバシャバシャ
俺が鍛える云々の話は一旦保留として、俺たちはお昼のお弁当を食べることにした。今日は沢山動いたから、お腹がペコペコだ。運動後の食事は美味しいって言うけど、その通りだね。いつも以上に美味しく感じる。
そして昼食が済み、俺は水遊びをすることにした。ちょっと身体が怠いけど、それは多分疲れのせいかな。今日は早く寝よう。
まあ水遊びと言っても、水に足をつけるぐらいしか出来ないけど。流石に俺は皇子だからね。着替えの服も持って来てないし。
俺は水辺でしゃがみ込んで、水に手を入れてみた。思った以上に冷たくて、俺は思わず小さく声を漏らしながら水から手を抜いた。
「どうしましたか!?」
「あっ。いえ、想像以上に冷たくてびっくりしただけですよ」
側で俺を見守っていたヴァイナモが、俺が素早く手を抜いたのを見て、慌てて俺の隣にしゃがみ込んできた。俺はいきなり広がるヴァイナモの香りに胸をドキンとさせながらも、平静を装ってなんでもないと答えた。
ヴァイナモは俺の手を取って異状がないか確認する。ちょっ、ちょっと小っ恥ずかしい……かな。本当に冷たくて手を抜いただけなんだけど。え?もしかして普通冷たいぐらいじゃそんな反応しない?俺が敏感すぎるだけ?
「おいコラヴァイナモ。心配しすぎだ。殿下がお困りだぞ」
オリヴァがヴァイナモを窘めてくれた。あっ。やっぱりヴァイナモが過度な心配をしてるだけだよね?良かった良かった。
ヴァイナモはもの惜しげに俺の手を離した。いや、どんなに心配なんだよヴァイナモよ……。そんな過保護だったっけ?
俺は疑問に思いながらも靴と靴下を脱いでズボンの裾を捲り、恐る恐る片足を水に近づけた。いや、怖がることはないんだけどさ。なんか初めてのことだから身構えてしまう。
指先が水面に触れると、ひやりとした感覚がそこから伝わる。俺はぴくりと反応しつつも、少しずつ足を入れて行った。足が膝下半分ほど入った所で、底に足がついた。そこまで深くないな、と思ったのでもう片方の足は躊躇もなく水に入れる。
「……冷たい、ですね」
「そりゃ水だから冷たいだろうな」
「少し歩いてみてはどうですか?」
ダーヴィドの提案に俺は頷いて、ゆっくり滝へと近づくように歩いてみた。水の抵抗があるので、思うようには進めない。
俺は水を思いっきり蹴ってみた。すると水飛沫が前方へと飛んで行く。……ちょっと面白い、かも。
俺は楽しくなってきて、ひたすら水面を蹴って行った。サッカーボールを蹴るように、水底を踏みつけるように、真上に蹴りあげるように。無言で水を蹴りまくる皇子って、想像したらめちゃくちゃシュールだな。まあ護衛騎士ぐらいしか見てないから構わないんだけど。
「……殿下、静かにはしゃいでますね」
「珍しいな。いつもなら『凄いです!』って元気よくはしゃぐ所なのにな」
「滝の清廉さに感化されて、いつもより行動がお淑やかになっているのでしょうか」
「聞こえてますよ。失礼ですね。私はいつもお淑やかでしょうに」
ダーヴィドとオリヴァがヒソヒソと会話するのが聞こえたので、俺はダーヴィドをジト目で見た。ちょっと疲れててはしゃぐ体力と気力が残ってないだけだよ。なんだよその言い方。いつも落ち着きがないみたいじゃん。俺、同年齢の子と比べたらお淑やかな方だと思うんだけど!?
「いや、確かに普段はめちゃくちゃ大人びてるんだけどな」
「好奇心を擽られた時に、年相応と言うか実年齢より幼い反応を見せるので」
2人が子供の成長を見守る親のような眼差しでこちらを見てくるのが少し癪に障ったので、俺は2人に思いっきり水をぶっかけた。2人はそうされることを想定していなかったようで、モロに水を被ってしまった。おお!こんなに綺麗にかかるとは思わなかった!俺のコントロールが素晴らしいな!
2人は慌てて上着を脱いで、俺に抗議して来た。
「わっ!冷たっ!」
「何しやがんだ殿下!」
「少し癪に障ったので」
「子供ですか!?」
「ええ。13歳の子供です」
「正論で返すんじゃねえ!」
2人が上着を絞っているのを、俺はクスクスと笑いながら眺めた。最近俺のヴァイナモに対する反応でニタニタ笑っていた報復だ!今までの恨みつらみを込めてやったぞ!有難く受け取りやがれ!
俺がドヤ顔で胸を張っていると、オリヴァがこめかみに青筋を立てて唸った。
「くっそ。相手が殿下じゃなけりゃやり返すのにな」
「どんな事情があったとしても、皇子に水をかけたら私たちの命の保証がないですからね」
「それをわかっててやった顔だぞあれは」
オリヴァは恨めしげにこちらを見て来た。ダーヴィドはそんなオリヴァを「まあまあ」と宥める。おお。いつもと立場が逆だな新鮮だ!
「エルネスティ様。お召し物が少し濡れております。そろそろ上がられてはどうですか?」
今まで傍観していたヴァイナモが俺にそう提案して来た。見ると水飛沫が飛んだみたいで、ズボンの裾がびしょびしょだ。いかん。楽しすぎて気にしてなかった。乾かさないと。
俺はヴァイナモの元へ戻ろうと一歩踏み出そうとした。だがいつもしない動きをしたからか足が疲労していたようで、思うように上がらなかった。水の重さに負けて、前へつんのめってしまう。
「あっ!」
「エルネスティ様!?」
これはやばい。そう思った時にはもう遅く、俺は正面から水にダイブしてしまった。ヴァイナモが慌てて俺の元へと駆け寄って、片膝を付いた。あっ!ヴァイナモの服が濡れちゃう!
「大丈夫ですか!?」
「すみません。疲れたようで思うように力が入らなくて。それよりヴァイナモ。服が濡れてしまいますよ?」
「服なんてエルネスティ様に比べたら全然重要なんかじゃありません!」
俺が起き上がろうとするが、腕にも力が入らない。えっ?なんで??
俺が不思議に思っていると、ヴァイナモは少し苛立った様子で俺を抱き上げた。お姫様抱っこ再びである。えっ待って待って!ここには悪魔が2人いるんだよ!?揶揄われるって!
「あの!ヴァイナモ!1人で歩けますから!」
「無茶言わないでください!足に力が入らないのでしょう!?慣れないことばかりでお疲れなのでしょう。急いで別荘まで戻りますよ!」
「えっ!?このままですか!?」
「では来た道を歩いて帰る体力が残ってますか!?」
「えっとそれは……」
珍しく俺に対して捲し立てるヴァイナモに、俺は怖気付いてしまい俺は語尾を窄めて吃ることしか出来なかった。確かに全身がダルいし、なんか頭がボーッとする。もしかして風邪か?今まで病気に一切かからなかった健康体の俺が?
目を逸らす俺にヴァイナモは抱き締める力を強めた。
「それにこのままでは風邪をひきます!俺に抱き上げられるのは嫌かもしれませんが、少しの間なので我慢してください!」
ヴァイナモはそう言うと、全速力で来た道を戻って行った。出来るだけ俺に負担が来ないよう、最小限の動きをしてくれているのが俺にもわかる。
……捲し立てられてちょっと怖かったけど、やっぱりヴァイナモは優しいな。腕の中は安心出来るし。全然嫌じゃないよ。恥ずかしいから伝えられないけど。
……好き。
「ダーヴィド!他の奴らと片付けを頼む!俺はヴァイナモを追う!」
「了解しました!」
後ろでオリヴァとダーヴィドの声を聞きながら、俺は意識が遠のくのを感じた。
* * * * * * * * *
○お知らせ○
次回閑話を1話挟みます。
これまで閑話を挟む際は閑話を朝、本編を夕方に投稿していましたが、作者の都合上1日に2話投稿することが難しいので、明日は夕方に閑話だけ投稿します。申し訳ございません。
これから先もこのような形で閑話を挟むことになると思いますので、よろしくお願いします。
そして昼食が済み、俺は水遊びをすることにした。ちょっと身体が怠いけど、それは多分疲れのせいかな。今日は早く寝よう。
まあ水遊びと言っても、水に足をつけるぐらいしか出来ないけど。流石に俺は皇子だからね。着替えの服も持って来てないし。
俺は水辺でしゃがみ込んで、水に手を入れてみた。思った以上に冷たくて、俺は思わず小さく声を漏らしながら水から手を抜いた。
「どうしましたか!?」
「あっ。いえ、想像以上に冷たくてびっくりしただけですよ」
側で俺を見守っていたヴァイナモが、俺が素早く手を抜いたのを見て、慌てて俺の隣にしゃがみ込んできた。俺はいきなり広がるヴァイナモの香りに胸をドキンとさせながらも、平静を装ってなんでもないと答えた。
ヴァイナモは俺の手を取って異状がないか確認する。ちょっ、ちょっと小っ恥ずかしい……かな。本当に冷たくて手を抜いただけなんだけど。え?もしかして普通冷たいぐらいじゃそんな反応しない?俺が敏感すぎるだけ?
「おいコラヴァイナモ。心配しすぎだ。殿下がお困りだぞ」
オリヴァがヴァイナモを窘めてくれた。あっ。やっぱりヴァイナモが過度な心配をしてるだけだよね?良かった良かった。
ヴァイナモはもの惜しげに俺の手を離した。いや、どんなに心配なんだよヴァイナモよ……。そんな過保護だったっけ?
俺は疑問に思いながらも靴と靴下を脱いでズボンの裾を捲り、恐る恐る片足を水に近づけた。いや、怖がることはないんだけどさ。なんか初めてのことだから身構えてしまう。
指先が水面に触れると、ひやりとした感覚がそこから伝わる。俺はぴくりと反応しつつも、少しずつ足を入れて行った。足が膝下半分ほど入った所で、底に足がついた。そこまで深くないな、と思ったのでもう片方の足は躊躇もなく水に入れる。
「……冷たい、ですね」
「そりゃ水だから冷たいだろうな」
「少し歩いてみてはどうですか?」
ダーヴィドの提案に俺は頷いて、ゆっくり滝へと近づくように歩いてみた。水の抵抗があるので、思うようには進めない。
俺は水を思いっきり蹴ってみた。すると水飛沫が前方へと飛んで行く。……ちょっと面白い、かも。
俺は楽しくなってきて、ひたすら水面を蹴って行った。サッカーボールを蹴るように、水底を踏みつけるように、真上に蹴りあげるように。無言で水を蹴りまくる皇子って、想像したらめちゃくちゃシュールだな。まあ護衛騎士ぐらいしか見てないから構わないんだけど。
「……殿下、静かにはしゃいでますね」
「珍しいな。いつもなら『凄いです!』って元気よくはしゃぐ所なのにな」
「滝の清廉さに感化されて、いつもより行動がお淑やかになっているのでしょうか」
「聞こえてますよ。失礼ですね。私はいつもお淑やかでしょうに」
ダーヴィドとオリヴァがヒソヒソと会話するのが聞こえたので、俺はダーヴィドをジト目で見た。ちょっと疲れててはしゃぐ体力と気力が残ってないだけだよ。なんだよその言い方。いつも落ち着きがないみたいじゃん。俺、同年齢の子と比べたらお淑やかな方だと思うんだけど!?
「いや、確かに普段はめちゃくちゃ大人びてるんだけどな」
「好奇心を擽られた時に、年相応と言うか実年齢より幼い反応を見せるので」
2人が子供の成長を見守る親のような眼差しでこちらを見てくるのが少し癪に障ったので、俺は2人に思いっきり水をぶっかけた。2人はそうされることを想定していなかったようで、モロに水を被ってしまった。おお!こんなに綺麗にかかるとは思わなかった!俺のコントロールが素晴らしいな!
2人は慌てて上着を脱いで、俺に抗議して来た。
「わっ!冷たっ!」
「何しやがんだ殿下!」
「少し癪に障ったので」
「子供ですか!?」
「ええ。13歳の子供です」
「正論で返すんじゃねえ!」
2人が上着を絞っているのを、俺はクスクスと笑いながら眺めた。最近俺のヴァイナモに対する反応でニタニタ笑っていた報復だ!今までの恨みつらみを込めてやったぞ!有難く受け取りやがれ!
俺がドヤ顔で胸を張っていると、オリヴァがこめかみに青筋を立てて唸った。
「くっそ。相手が殿下じゃなけりゃやり返すのにな」
「どんな事情があったとしても、皇子に水をかけたら私たちの命の保証がないですからね」
「それをわかっててやった顔だぞあれは」
オリヴァは恨めしげにこちらを見て来た。ダーヴィドはそんなオリヴァを「まあまあ」と宥める。おお。いつもと立場が逆だな新鮮だ!
「エルネスティ様。お召し物が少し濡れております。そろそろ上がられてはどうですか?」
今まで傍観していたヴァイナモが俺にそう提案して来た。見ると水飛沫が飛んだみたいで、ズボンの裾がびしょびしょだ。いかん。楽しすぎて気にしてなかった。乾かさないと。
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これはやばい。そう思った時にはもう遅く、俺は正面から水にダイブしてしまった。ヴァイナモが慌てて俺の元へと駆け寄って、片膝を付いた。あっ!ヴァイナモの服が濡れちゃう!
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俺が不思議に思っていると、ヴァイナモは少し苛立った様子で俺を抱き上げた。お姫様抱っこ再びである。えっ待って待って!ここには悪魔が2人いるんだよ!?揶揄われるって!
「あの!ヴァイナモ!1人で歩けますから!」
「無茶言わないでください!足に力が入らないのでしょう!?慣れないことばかりでお疲れなのでしょう。急いで別荘まで戻りますよ!」
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「えっとそれは……」
珍しく俺に対して捲し立てるヴァイナモに、俺は怖気付いてしまい俺は語尾を窄めて吃ることしか出来なかった。確かに全身がダルいし、なんか頭がボーッとする。もしかして風邪か?今まで病気に一切かからなかった健康体の俺が?
目を逸らす俺にヴァイナモは抱き締める力を強めた。
「それにこのままでは風邪をひきます!俺に抱き上げられるのは嫌かもしれませんが、少しの間なので我慢してください!」
ヴァイナモはそう言うと、全速力で来た道を戻って行った。出来るだけ俺に負担が来ないよう、最小限の動きをしてくれているのが俺にもわかる。
……捲し立てられてちょっと怖かったけど、やっぱりヴァイナモは優しいな。腕の中は安心出来るし。全然嫌じゃないよ。恥ずかしいから伝えられないけど。
……好き。
「ダーヴィド!他の奴らと片付けを頼む!俺はヴァイナモを追う!」
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後ろでオリヴァとダーヴィドの声を聞きながら、俺は意識が遠のくのを感じた。
* * * * * * * * *
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