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乗り越えるべき壁
不甲斐ない自分
魔窟へ飛び込んだ俺は、ヴァイナモにしがみつきながら周りを観察していた。
「……酷い荒れようですね」
「そうですね。足元も不安定で、走りにくくなってます。エルネスティ様を抱き上げていて正解です」
ヴァイナモは涼しい顔でそう言う。周りの障害物を避けながら、俺に負担にならないように注意しつつも出来るだけ足早に駆け抜けている。大変だろうに俺と会話する余裕があることに驚きだ。
「……あれは元々住居だったものでしょうか。もはや廃墟とも呼べないほどに原型を留めていませんが」
「多分そうでしょうね。ここは未曾有の大災害が発生するまでは普通に領民が生活していたと聞きますし、魔力が停滞してからは誰1人として近づけなかったようですから……。残された生活の跡がそのまま退廃していっているんでしょうね」
ヴァイナモの疑問に俺はそう答えた。辺りには倒壊した家屋や、おそらく田畑であったであろう荒地、そして白骨化した家畜動物の死体。あまり見ないようにしているが、その中に人間の白骨死体も含まれているであろうことは、想像に容易い。ここは何十年も前の大災害の被害の形跡をそのまま残しており、まるで時が止まってしまっているようである。
「……おっと、この辺りは特に地盤が軟弱ですね。土砂崩れが発生したのでしょうか」
「……確かに、この辺りの倒木の向きからして、あちらの山で土砂崩れが起きたのでしょう。……何十年も前に倒れた木が、土に還らずに残っているのですね」
「魔力が物の腐敗の進行を止めているのでしょうか」
「それでは動物の死骸が白骨化しているのと辻褄が合いませんが……その可能性はありそうですね。私は魔力学に詳しくないので憶測でしかないのですが……」
俺達がそんな話をしていると、急にヴァイナモが何かを察知したように表情を険しくし、少しスピードを落として剣を構えた。俺がヴァイナモの視線を追うと、前方から狼のようなモンスターが襲いかかってきていた。俺は反射的に目を瞑る。外からはヴァイナモが剣でモンスターをいなす音が聞こえてきた。
「エルネスティ様、もう大丈夫ですよ」
ヴァイナモの優しい声に恐る恐る目を開けると、周りにはモンスターが一匹もいなくなっていた。俺はホッとしてヴァイナモの首にしがみつく腕の力を少し抜く。
「外から見ただけじゃわかりませんでしたが、魔窟内には結構な数のモンスターがいるようです。これから先もモンスターは絶えず襲いかかって来ると思いますが、出来れば目を瞑らずに、俺の動きに合わせて重心を動かしてくださると助かります。……本当に、モンスターが予想外の数いるようなので」
「わ、わかりました。頑張ります」
「申しわけございません。エルネスティ様にご負担をかける真似を」
「いえいえ!私を抱き抱えた状態で戦ってるヴァイナモの方が大変ですから!護られてる私が怖い怖いって言ってる訳にはいきません!」
ヴァイナモが申し訳なさそうに眉を下げており、こっちも申し訳なさが膨れ上がった。今までは「魔法があれば何とかなるわ~」の精神で怖いもの知らずだったけど、いざ魔法を封じられると、自分の弱さや実戦経験の乏しさが浮き彫りになる。俺も剣でバッサバッサ戦えたり、せめて自力で走れるぐらいの体力があれば良いんだけど、現実はヴァイナモにしがみつくしか出来ない。
不甲斐ない。
背中は任せてくれと大口を叩いた割に、今の俺は護られるしか出来ないなんて。
「……!来ます!しっかり掴まっていてください!」
俺が自責の念に駆られていると、ヴァイナモが切羽詰まった声を上げた。ここまで焦っているヴァイナモも珍しい。俺は不安に感じながらも、ギュッと腕に力を込めた。
前方からは狼や熊といった野生動物の身体をしたモンスターが一斉にこちらに襲いかかってきていた。ヴァイナモは最小限の動きで避けつつ、剣で切りつけていく。そのグロさに俺は吐き気を催したが、グッと耐えてヴァイナモの動きに合わせて自分の身体を動かす。切っても切ってもわらわらと現れるモンスターに、ヴァイナモの体力がじりじりと削られているのを俺は感じていた。
「くっ……!流石にこの数を相手にするのはキツいですね……せめて魔力が使えればもっと楽なんですけど……」
「使えないんですか?」
「周りの魔力の状態が悪くて自分の中にある魔力を認識出来ないのです。魔力を操作するには、魔力を認知するのが最も重要なので」
「成程……確かに私ほどの魔力量になると無理矢理魔法を展開出来そうですが、この感じだと一般人はおそらく魔法を使えないのでしょうね……」
俺は手を握ったり広げたりした。試しに魔法を使おうと想像してみると、いつもは感じない形容し難い気持ち悪さが込み上げてきた。俺なら力ずくで魔法を展開出来るが、普通の人なら展開を断念するほどの不快感であろう。いくら結界魔法陣の中にいるとは言え、多少外界の魔力状況に影響を受けているようだ。魔力量が人並みであるヴァイナモであれば、その影響をモロに受けてしまう。だから今のヴァイナモは、剣一本で戦わなければならないのだ。
ヴァイナモは剣を振るいつつ、スピードを落とすことなく駆け抜けていく。魔法が使えないのであれば、本当に俺の出る幕がない。しかし、モンスターの数はどんどん増えていく上に、奥に進むにつれて心做しか凶暴化している気がする。今はまだヴァイナモが頑張ってくれているが、いずれジリ貧になるのでは?俺の脳内に最悪の結末が過ぎった。
「……くっ!」
ヴァイナモは苦しそうな声を零して横へ大きく飛び退いた。元いた場所にモンスターが飛びかかってきていたのを視界の端で確認しつつ、俺は舌を噛まないように歯を食いしばってヴァイナモの首元にしがみつく。ヴァイナモは着地の際に少しバランスを崩しつつも、再び走り出した。
……俺、絶対に戦闘の邪魔だよな?一度俺を下ろして、万全の状態でモンスターを倒した方が良いのでは……。
そう思った俺は、早速ヴァイナモに提案した。
「大丈夫ですか?ヴァイナモ。いざとなれば一度私を下ろして、モンスターの討伐に専念しても……」
「いえ、それは嫌です。エルネスティ様が側にいるという実感がないと、貴方が心配で戦闘に集中出来ません」
「そっ、そうですか……」
即答するヴァイナモに、俺はどう反応すれば良いのかわからずにどもってしまった。それ程までに大切にされているという幸福感と、心配になる程戦力外だと思われているというやるせなさが同時に降り掛かってくる。一応魔法は展開出来そうだから、自分の身は自分で護れるんだけどな……。
俺は密かに落ち込むも、ヴァイナモはそんな俺に気づく余裕もなく次々とモンスターを倒していく。
「……不味いですね。まさか魔窟内にこんなにもモンスターがいるとは」
「ほとんどの動物は魔力に耐えきれずに絶命していると想定していましたが、意外と生命力があるんですね……」
「あと障害物が多いのも地味にキツいですね……本当にこの方向で合っているのか不安になって来ます」
「……方位磁針もないので、信じて突き進むしかありませんね」
俺達の間で、徐々に不安が広がっていっているのが感じられる。必ず作戦を成功させるという強い意志はあるが、どうしても「最悪の結末」が頭を過ぎってしまうのだ。ヴァイナモの強さを信用していない訳では無いが、やはり一人の力には限界がある。もしかしたら……と思うと背筋が凍ってしまう。
「……大丈夫。大丈夫です」
私はヴァイナモを安心させるように、そして自分に言い聞かせるようにそう言いながらヴァイナモの背中を撫でた。今の俺にはヴァイナモを応援することしか出来ない。
歯がゆさに拳を握りしめたその時。
俺達の進行方向の十数m左側を、けたたましい音と共に赤く光る何かが高速で走り抜けいった。
「……酷い荒れようですね」
「そうですね。足元も不安定で、走りにくくなってます。エルネスティ様を抱き上げていて正解です」
ヴァイナモは涼しい顔でそう言う。周りの障害物を避けながら、俺に負担にならないように注意しつつも出来るだけ足早に駆け抜けている。大変だろうに俺と会話する余裕があることに驚きだ。
「……あれは元々住居だったものでしょうか。もはや廃墟とも呼べないほどに原型を留めていませんが」
「多分そうでしょうね。ここは未曾有の大災害が発生するまでは普通に領民が生活していたと聞きますし、魔力が停滞してからは誰1人として近づけなかったようですから……。残された生活の跡がそのまま退廃していっているんでしょうね」
ヴァイナモの疑問に俺はそう答えた。辺りには倒壊した家屋や、おそらく田畑であったであろう荒地、そして白骨化した家畜動物の死体。あまり見ないようにしているが、その中に人間の白骨死体も含まれているであろうことは、想像に容易い。ここは何十年も前の大災害の被害の形跡をそのまま残しており、まるで時が止まってしまっているようである。
「……おっと、この辺りは特に地盤が軟弱ですね。土砂崩れが発生したのでしょうか」
「……確かに、この辺りの倒木の向きからして、あちらの山で土砂崩れが起きたのでしょう。……何十年も前に倒れた木が、土に還らずに残っているのですね」
「魔力が物の腐敗の進行を止めているのでしょうか」
「それでは動物の死骸が白骨化しているのと辻褄が合いませんが……その可能性はありそうですね。私は魔力学に詳しくないので憶測でしかないのですが……」
俺達がそんな話をしていると、急にヴァイナモが何かを察知したように表情を険しくし、少しスピードを落として剣を構えた。俺がヴァイナモの視線を追うと、前方から狼のようなモンスターが襲いかかってきていた。俺は反射的に目を瞑る。外からはヴァイナモが剣でモンスターをいなす音が聞こえてきた。
「エルネスティ様、もう大丈夫ですよ」
ヴァイナモの優しい声に恐る恐る目を開けると、周りにはモンスターが一匹もいなくなっていた。俺はホッとしてヴァイナモの首にしがみつく腕の力を少し抜く。
「外から見ただけじゃわかりませんでしたが、魔窟内には結構な数のモンスターがいるようです。これから先もモンスターは絶えず襲いかかって来ると思いますが、出来れば目を瞑らずに、俺の動きに合わせて重心を動かしてくださると助かります。……本当に、モンスターが予想外の数いるようなので」
「わ、わかりました。頑張ります」
「申しわけございません。エルネスティ様にご負担をかける真似を」
「いえいえ!私を抱き抱えた状態で戦ってるヴァイナモの方が大変ですから!護られてる私が怖い怖いって言ってる訳にはいきません!」
ヴァイナモが申し訳なさそうに眉を下げており、こっちも申し訳なさが膨れ上がった。今までは「魔法があれば何とかなるわ~」の精神で怖いもの知らずだったけど、いざ魔法を封じられると、自分の弱さや実戦経験の乏しさが浮き彫りになる。俺も剣でバッサバッサ戦えたり、せめて自力で走れるぐらいの体力があれば良いんだけど、現実はヴァイナモにしがみつくしか出来ない。
不甲斐ない。
背中は任せてくれと大口を叩いた割に、今の俺は護られるしか出来ないなんて。
「……!来ます!しっかり掴まっていてください!」
俺が自責の念に駆られていると、ヴァイナモが切羽詰まった声を上げた。ここまで焦っているヴァイナモも珍しい。俺は不安に感じながらも、ギュッと腕に力を込めた。
前方からは狼や熊といった野生動物の身体をしたモンスターが一斉にこちらに襲いかかってきていた。ヴァイナモは最小限の動きで避けつつ、剣で切りつけていく。そのグロさに俺は吐き気を催したが、グッと耐えてヴァイナモの動きに合わせて自分の身体を動かす。切っても切ってもわらわらと現れるモンスターに、ヴァイナモの体力がじりじりと削られているのを俺は感じていた。
「くっ……!流石にこの数を相手にするのはキツいですね……せめて魔力が使えればもっと楽なんですけど……」
「使えないんですか?」
「周りの魔力の状態が悪くて自分の中にある魔力を認識出来ないのです。魔力を操作するには、魔力を認知するのが最も重要なので」
「成程……確かに私ほどの魔力量になると無理矢理魔法を展開出来そうですが、この感じだと一般人はおそらく魔法を使えないのでしょうね……」
俺は手を握ったり広げたりした。試しに魔法を使おうと想像してみると、いつもは感じない形容し難い気持ち悪さが込み上げてきた。俺なら力ずくで魔法を展開出来るが、普通の人なら展開を断念するほどの不快感であろう。いくら結界魔法陣の中にいるとは言え、多少外界の魔力状況に影響を受けているようだ。魔力量が人並みであるヴァイナモであれば、その影響をモロに受けてしまう。だから今のヴァイナモは、剣一本で戦わなければならないのだ。
ヴァイナモは剣を振るいつつ、スピードを落とすことなく駆け抜けていく。魔法が使えないのであれば、本当に俺の出る幕がない。しかし、モンスターの数はどんどん増えていく上に、奥に進むにつれて心做しか凶暴化している気がする。今はまだヴァイナモが頑張ってくれているが、いずれジリ貧になるのでは?俺の脳内に最悪の結末が過ぎった。
「……くっ!」
ヴァイナモは苦しそうな声を零して横へ大きく飛び退いた。元いた場所にモンスターが飛びかかってきていたのを視界の端で確認しつつ、俺は舌を噛まないように歯を食いしばってヴァイナモの首元にしがみつく。ヴァイナモは着地の際に少しバランスを崩しつつも、再び走り出した。
……俺、絶対に戦闘の邪魔だよな?一度俺を下ろして、万全の状態でモンスターを倒した方が良いのでは……。
そう思った俺は、早速ヴァイナモに提案した。
「大丈夫ですか?ヴァイナモ。いざとなれば一度私を下ろして、モンスターの討伐に専念しても……」
「いえ、それは嫌です。エルネスティ様が側にいるという実感がないと、貴方が心配で戦闘に集中出来ません」
「そっ、そうですか……」
即答するヴァイナモに、俺はどう反応すれば良いのかわからずにどもってしまった。それ程までに大切にされているという幸福感と、心配になる程戦力外だと思われているというやるせなさが同時に降り掛かってくる。一応魔法は展開出来そうだから、自分の身は自分で護れるんだけどな……。
俺は密かに落ち込むも、ヴァイナモはそんな俺に気づく余裕もなく次々とモンスターを倒していく。
「……不味いですね。まさか魔窟内にこんなにもモンスターがいるとは」
「ほとんどの動物は魔力に耐えきれずに絶命していると想定していましたが、意外と生命力があるんですね……」
「あと障害物が多いのも地味にキツいですね……本当にこの方向で合っているのか不安になって来ます」
「……方位磁針もないので、信じて突き進むしかありませんね」
俺達の間で、徐々に不安が広がっていっているのが感じられる。必ず作戦を成功させるという強い意志はあるが、どうしても「最悪の結末」が頭を過ぎってしまうのだ。ヴァイナモの強さを信用していない訳では無いが、やはり一人の力には限界がある。もしかしたら……と思うと背筋が凍ってしまう。
「……大丈夫。大丈夫です」
私はヴァイナモを安心させるように、そして自分に言い聞かせるようにそう言いながらヴァイナモの背中を撫でた。今の俺にはヴァイナモを応援することしか出来ない。
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