私が悪役令嬢? 喜んで!!

星野日菜

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転生

変態さん。そう、そこのあなたですよ。

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「変態って……まさか近くにいるのか」

 半ば呆然としているのに、大声を出すという器用な真似をした変態。

 どうやってんの、それ? とはきかない。

 代わりに一言。

「まあ」

 こくりと頷いて言った。

「ま、まさか、この車内にいるとかは言わねぇだろうな!?」

「いえまあ……いますけど?」

 興奮した様子で顔を真っ赤にさせた――――憤怒の色も含まれていたが――――変態に、私は至って冷静に返す。

 
 いるもんね、すぐそこに。私の隣に。

 けれどそれをどう勘違いしたのか、「そうか」と何かひらめいたような様子で言われた。

 いや一体なんなんだ。意味がわからん。

「浜村だろう。その変態とやらは」

 その瞬間に車を運転してくれていたが咽せる。

 しかしけれども、車は真っ直ぐに走っていた。すごいね運転手さん。……浜村さん、かな?

 私は二人の反応から運転手さんが浜村さんなのだろうと予想した。

タケル様。そのような絵空事、簡単に口にしないでください」

 果たして、彼女が浜村さんだった。

 あとこの変態は『尊』と言うらしい。そうか、尊か。名前は意外とまともだな。
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