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幼少期編
22.本とこの魔法
しおりを挟む「ははは、傑作だ!君を女の子だって!」
「むぅ~。はんなしゃんがひていしてくれてもよかったじゃないでしゅか!もうちょっとはやくたしゅけてくださいよ!」
「ごめん、ごめん。この前、君に驚かされ過ぎたからね。ちょっと困らせたくなっちゃって」
「ひどいでしゅ~」
そう言ってハンナは「施錠」を唱え、ドアを閉めた。
「じゃあ、さっさと始めよう」
「はい」
「言っていた本は持ってきてくれた?」
「はい、ここに」
そう言い、リアンは本を差し出した。
ハンナは本を受け取り、めくってみた。
「………ねぇ、君これ読めたの?」
「えっ?」
「これは少なくともこの国の言葉じゃないよ?」
「えぇ~!」
リアンは心底ビックリした。リアンは前世では見たことのない文字だったのでこの国の文字と決めつけていた。確かにリリアーヌに読んでもらった本の文字とは少し違う気がする…
「じぇんじぇんきづきましぇんでした」
「良かったわね、気づいたのが私で。これで違う人にバレてたら目立つの確定だもの。「なんで読めてるのか」って…でも、私、なんかこんな風な文字見たことあるような…」
「ぼく、いっかい、もじのべんきょうしたほうがいいかもしれましぇん。よめても、かけにゃいし、このしぇかいのもじしらないときょうみたいになるかりゃ…」
「ふふ、そうだね。私からなんとなく陛下に言ってみるわ」
「あ、しょうだ。この前いっていたことだいじょうぶでしたか?」
「うん。全く疑ってなかったよ」
「しょれはよかったでしゅ」
初めてハンナとあった日の別れ際…
「こちらこそよろしくね。君といると退屈しなさそうだし。じゃあ、私は報告に行くから」
「あっ、ちょっとまってくだしゃい!」
「ん?」
「あの、おとうしゃまとかには、うしょのほうこくをしてくれましぇんか?あと、しばらくまりょくかんちできないっていうことにしてくだしゃい。これで、しぇんしゃくもしゃれないだろうし、めだたにゃいとおもうかりゃ…」
「そうだね、君は普通に、目立たないように過ごしたいんだもんね。君の秘密を知っちゃったんだし、そのくらいは協力するよ」
こうして、ハンナはリアンとの約束を守り、アシュトンたちに嘘の報告をしたのだ。
「でも、半年って言ったからその前後には感知できるようになったって言うよ?」
「はい、また、そのときになったらまたかんがえるのでだいじょうぶでしゅ」
「ふふ、目立たないように頑張ってね」
「はい!」
「じゃあ、今日も始めようか!」
そうして今日は「炎弾」「水弾」等の初級魔法を習った。
「…威力が桁違いだね。普通こんなに威力でないんだよ…」
「しょうなんでしゅか?」
「うん、これを見てると常識を教えないといけないって衝動に駆られるね…」
「ははっ」
「次は、魔力を放出する量を調節して普通の魔法を打てるようにしようか」
「はい」
『でもなぁ、本の通りなんだよなぁ。ハンナさんが読めないなら、僕がこの本に書いている情報を説明するにも量が多くて大変だし、魔法がなんで強いかも分かんないし…まぁ、込める魔力の量を抑えれば普通になるみたいだからそんなに心配しなくてもいいかな…』
「ほら、練習するよ!」
そうして練習は再開され、少しだけリアンの魔法は普通に近づいた。
その練習の途中、訓練場の端に置かれた本がリアンの風の魔法でめくれていた。その中の1ページにこう書かれていた。
「この本はリアン君の魔力量で各魔法を使ったらってことをイメージして書かれているよ。普通の魔導師が使うのと全然威力が違うから気をつけてね。ちなみにこの本はリアン君の為の書き下ろしだよ。」
と…
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