異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~

兎森りんこ

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ロードリア家のパーティー2※アユム視点

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「ウルシュ、だめよ」

 俺が、ウルシュさんに近寄られ困っていると女性の声……。
 ラミリアさんだ。

 今日はタイトなスパンコールが美しいドレスに身を包み、大きな瞳もキリッと強い。
 もう頭の耳もピンとして髪飾りが輝き、尻尾もふんわりして優雅に揺れている。

「アユムを口説かないでちょうだい」

「なんだいラミリア。エイシオに振られて、もうアユムに鞍替えかい」

「下品な事を言わないで! もう私もエイシオや結婚なんかにこだわらないわ」

「ラミリアさん」

「私もまた旅に出るわ……自分の可能性を見つけたい」

 今回の婚約破棄は公になることはなく、ラミリアさんの名前に傷がつくこともないってエイシオさんが言ってた。

「あなた達も明日には此処を出て行くんでしょう?」

「はい!」

 そう、俺達も明日には此処を出ることに決めた。
 だから今日がパーティーになったんだ。

「だからさ、アユム。僕は名残惜しいよ。もっと君といろいろ話したかったよ……」

「ウ、ウルシュさん……」

「ふふっ……君たちも発表しちゃえばよかったんじゃな~い?」

「えっ」

 ウルシュさんはウインクして行ってしまった……。
 すぐにさっきとは違う女の子二人が腕に絡まる。
 いや……女の子に見えるけど、あれは男の子……?

「もうバレバレなのね」

 ラミリアさんがカクテルを飲みながら、呆れた瞳で俺を見る。

「バ、バレバレ……どこまででしょうか」

「さぁ、どうでしょうね。でも……バレてもいいんでしょ?」

「は、はい……!」

 挑戦的な上目遣いで見られてしまった。
 目ヂカラがすごい。
 でも俺も、ビビらず言った。
 誰に何を言われても、俺はエイシオさんと一緒にいるんだ!

「ふふ……私も冒険のなかで恋人探さなきゃ……ありがとうアユム。沢山ごめんなさい」

「……いえ。あの……また遊びに来てくださいね」

「えぇ。あの家にまた行くわ」

 ラミリアさんはすごく優しく微笑んで、ザピクロス様をひと撫でして去っていく。
 ちょっと間違いはあったけど、あの人はこれからもキラキラした輝く道を進んでいくんだろうな。
 俺も、見習って何かできるようにならないと……。

「こんばんは」

「イヨン君」

 イヨン君が、申し訳なさそうな顔でペコリと頭を下げた。


 
 
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