【R18】男装令嬢ヴァレンティーナ番外編・ラファエルとの愛しき刻

兎森りんこ

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結ばれた二人

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 二人が……結ばれる時間。

 ヴァレンティーナのなかに、グッとラファエルの猛りが入ってくる。
 痛みがあるかと思ったが、ラファエルが十分に優しくほぐした事で蜜が溢れ受け入れていく。

「……あぁヴァレンティーナ……」

「ん……あっ……あぁ……熱いラファエル」

 ラファエルを感じ、ラファエルもまたヴァレンティーナを感じる。

「可愛い君を見て、こんなになってるんだよ……」

「……あぁ……うん、嬉しいよ……」

「んっ……俺もさ……」

「あっ……またそこ……やん」

 ゆっくりと、そして優しく……花芽を撫でられながら快感を感じるヴァレンティーナ。

「痛い……?」
 
「だ、大丈夫……んっ……あぁ……わ、私はまた一人で感じてる……ラファエルは……?」

「一人じゃないよ俺もだよ……すごく嬉しい………」

 時間をかけて、ゆっくりと……一つになった二人。
 手を握り合って、キスをする。

「ラファエル……君と……結ばれたんだな……」

「そうだよ……ヴァレンティーナをすごく感じる」

「私もだ……あぁ」

 ラファエルがヴァレンティーナに体重をかけないようにして、抱き締めた。
 ヴァレンティーナも背中に手をまわす。

 嬉しさで涙が溢れる。
 こんな事は初めてだった。

「……ラファエル……大丈夫だから……君の望むままにして」

「ん……優しいね……俺もそろそろ我慢の限界……もっとヴァレンティーナを感じたい」

 ゆっくりとラファエルが、動く。

「あっ……」

 また濡れた声になってしまう。
 なかでラファエル自身が動くと、痛みではなく快感が身体を貫いた。

「あぁ……すごいよ……ん……気持ちいい」
 
 ラファエルの声も身体も更に熱っぽさを増していた。
 まだ抑えてはいるようだが、動きは激しくなっている。

 卑猥な水音が、部屋に響く。

「や……ラファエルっんっあっ」

「ヴァレンティーナも感じてくれて……嬉しいよ」

 ヴァレンティーナの反応を見て、ラファエルが攻める。

「あんっ……やっ……なんでっ」

「見てたらわかる……ん、ここがいいよね」

「あっ……だめっ」

「可愛いよ、愛してる……んっ俺もすごく、いいよ……ヴァレンティーナは、ここもいいよね……あぁ」

「だ、だめ……! また……あっイッちゃう!!」

 繰り返し訪れる快感に、またヴァレンティーナは絶頂を迎えるのがわかった。

「ふふっそんなに締められたら……俺もそろそろ……んっ」

「あぁラファエル……ラファエルっ!」

「ヴァレンティーナ! 愛してるよ……っ!」 

 抱き合い、中に迸る愛。
 二人の汗が混ざり、抱き締め合う。
 荒い息のまま、ラファエルに口づけされた。

「ん……すごく気持ちがよかった……はぁ」

「はぁ……はぁ……ラファエル……本当によかった……? 私は何もしていない」

「何もしていない? 俺を熱く締め付けて離そうとしないの、最高だったよ」

「ば、ばか!」

「ヴァレンティーナは……痛くなかった? 無理していない?」

「……は、初めては痛むものなのだろうか……ラファエルのおかげで……私は……痛いどころか……とても……あの……うん……」

「よかった……俺達相性が抜群にいいんだよ。俺のを気に入ってくれたみたいでよかった」

「もう! 恥ずかしいことばかり言うな!」

 頬を染めたヴァレンティーナが背中を向けたので、ラファエルが後ろから笑って抱き締める。
 幸福だけが、ただ二人を包む時間。

「あ~幸せ……こんな幸せがあったなんて……信じられないよ」

「私もだ……」

 出逢ってすぐの激しい恋。
 それが愛になり、二人を結んだ。

「……ヴァレンティーナ……愛してる」

「ラファエル、愛してる。こんな運命があるだなんて……」

 ドロドロとした家族の呪いから、解き放たれていくようだった。
 家族からの愛がなくとも、それ以上の愛を見つけることができた。

 そしてこの愛はこれから無限大に広がっていく……そう、信じることができる。
 
「運命に感謝だよ。俺の女神……ねぇ、もう一度俺を受け入れて……まだ足りないよ」

 甘えるように、後ろから口づけをねだられる。
 ラファエルはいつの間にか避妊具をつけていたようだ。

「まだ、しばらくはヴァレンティーナだけを愛したい」

「うん……君が求めてくれるなら……私は嬉しい……」

 ヴァレンティーナの微笑みを見て、ラファエルは少し驚いたような顔をしてから微笑む。

「俺のお嫁さんが可愛すぎるんだよな……好き……びっくりするほど可愛い……これは求められずにいられない」

「あ、でも、もう私にはダメ……もう十分だからっあっ……」

「そんなのダメだよ。また何度も一緒に気持ちよくなろう……まだまだいっぱい可愛いヴァレンティーナを味わいたいんだ」

「……もう……あんっ……舐めたらダメだ……」

「ヴァレンティーナ……」

 二人で絡み合いながら笑って、またその声は熱を帯びていく。
 また優しく攻められて、ヴァレンティーナは快感とラファエルの愛に溺れる。
  
 溢れる愛のなかで、二人の幸福は続いていく……。


 ~fin~
 
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