◆完結◆『3年2組 ボクらのクエスト~想像✕創造の異世界修学旅行~』《全7章》

カワカツ

文字の大きさ
81 / 465
第2章 ミシュバットの妖精王 編

第 75 話 投資

しおりを挟む
「……それで?……レイラさん」

「なぁに? エル」

 村長の家での朝食を終え、篤樹達はそのまま広間へ移動していた。御機嫌な様子のレイラの横には、居心地が悪そうにビルがちょこんと座っている。レイラとビルに向き会う形でエルグレドと村長、それにスレヤーが座り、篤樹とエシャーは少し離れたソファーに腰掛けていた。
 話題は当然、レイラが朝の散歩で「お持ち帰り」してきた少年、ビルの件だ。

「……お友だちが出来て一緒に朝食を、という事までなら分からないでもありません……もちろんそれだって、村長のお宅にお世話になってる身としては非常識ですけれど……」

「あら? それは村長さんが『どうぞ』っておっしゃったんだから、よろしいんではなくて?」

「いや、まあ……ビルは私らも気をかけている子ですし……構いはしませんが……ま、急なのでビックリはしましたが……」

 村長が答えるとレイラは「ね?」と、笑顔をエルグレドに向けた。

「……分かりました。それは良いとしましょう。それで? もう一度尋ねます。ビル君をどうしたいと?」

「だからぁ、私の弟子として同行させる、っていうのはいかがかしらと『ご相談』してるんですわ」

 エルグレドは頭を抱えて深いため息をついた。レイラは構わずニコニコしている。当のビルは話の内容を理解しているがゆえに、ハラハラしながら2人のやり取りを見守るしかない。

「ダメです……」

 エルグレドは頭を抱えてうつむいたまま静かに答えた。

「あら? どうして?」

 バンッ!

 ソファーの前にあるテーブルを叩き、エルグレドは立ち上がった。

「認められないと言ったら認められません!……いい加減にして下さい! あなたは一体何歳ですか? 分別はとっくについておられる年齢でしょう? それとも歳を重ね過ぎて分別がどこかに埋もれてしまわれてるんですか? 仔犬や仔猫を拾って来たのとはワケが違うんですよ!」

 レイラも静かに立ち上がる。とっくに笑顔を失っているエルグレドと比べ、こちらは全く動じることなく微笑を絶やさない。

「仔犬や仔猫であれば拾ってきても構わないと?」

「そぉぉんなことを……言ってるワケが無い事くらい……分かっていますよね?!」

 エルグレドの声が上ずっている。ここまで感情をあらわに激高するエルグレドも珍しい。

「まあまあ、大将……そんなにイキらなくても……コイツも聞けば身寄りが無ぇってことだし……」

「そうですわエル。何をそんなに怒っていらっしゃるの?」

 エルグレドはスレヤーを睨む。

「私は『大将』ではなくエルグレドです! レイラさんも私の名は短縮せずに呼んで下さいますか!……大体、いつの間にかお2人とも勝手に私の呼び名を変えてるし……勝手に……勝手な事をして……あー、もう!」

 エルグレドは頭を掻きむしり、怒りを何とかコントロールしようと頑張っている。レイラはその様子を楽しそうに眺め、小首を傾げた。

「……レイラぁ、もうやめなよ。エルが可哀想だよ」

 エシャーが口を挟んだ。

「あら? 私はお話をしているだけですわ、エシャーさん」

「はいはい、ごめんなさい。レイラの『秘密』をバラした上に仲間外れにしてた事は謝りますよぉ」

 エシャーは手を上げて答え、頭を下げる。

「すみませんでした、レイラお姉さま」

 え? どういうこと?

 篤樹は隣のエシャーが何を言い出したのかと、キョトンと見つめる。

「……あ! そういう事なの?」

「……何がですか?」

 エルグレドが悲壮感の漂う表情で篤樹を見た。レイラはすまし顔で微笑んでいる。

「レイラさん、本当はビル君を一緒に連れて行くつもりなんか無いんでしょ?」

 篤樹の問いにレイラはペロッ! と舌を出した。エルグレドが呆然とした顔でレイラを見る。

「だぁってさぁ……聞けば皆さん、昨夜は共謀して私1人だけを離れ部屋に転がされたそうじゃない? 御丁寧に皆さんはお部屋まで移られてたとか? 私、朝起きて皆さんを見つけられなかったはずですわ。『見つからないように』隠れておられたんですもの。ねぇ、村長さん」

「えっと……村長? 何を……話されましたか?」

 エルグレドは村長に恐る恐る尋ねた。村長は申し訳なさそうに答える。

「はぁ……まあ……聞かれましたもので……その……誤魔化しは通じない雰囲気でしたので……全部……」

「……コホンッ」

 咳払いの音に反応し、エルグレドがレイラに向き直る。

「エルの御友人のドワーフと私、どちらが大酒飲みなんですって?」

「あ……いや……」

「賢者は酒に飲まれない、飲まれるのは愚者だけだそうね」

「ま……あ……一般論……ですよ……」

「小さじ2杯の酒で酔い潰れるエルフが、1樽も空けたからには何が起こるか分からない?」

「……イヤ、ホントに……お酒に……弱いというわけでは無かったんだなぁと……」

「仲間の安眠を脅かす恐怖の目覚まし時計って、いったい誰のことなのかしら?」

「・・・」

「昨夜の夢は素敵でしたわ! 妖精王のような素敵なお方が、私をお姫様のように抱きかかえて下さって、優しく運んでくださる夢でしたのよ。それが……まさか現実の世界では死体のようにシーツでくるまれ、男2人に小馬鹿にされながら運ばれていたとは……」

 エルグレドは大きく深呼吸をし、吐き出す息に合わせて謝罪を述べる。

「……雑な扱いをして……すみませんでした」

「それから?」

 レイラがウインクをする。

「気持ちよく酔っておられる姿を見て……愚弄するような発言をしましたことをお赦し下さい……」

「んーーもう一声!」

「みんなを扇動してレイラさんを仲間外れにしたこと、村長さん達にレイラさんの悪口を言ったこと、全て私が悪かったです! 分かりました! すみませんでした!」

「あああ、スッキリ! いいですわ! 今後、お言葉に充分お気をつけ下さるなら、今回は全て水に流して差し上げますわ、エル!」

 レイラは満足したようにソファーに座り直し、村長に笑顔を向けた。

「それで、ビルの事なんですけど村長さん」

 村長は突然の話の展開についていくのやっとのようで、目を白黒とさせながら応じる。

「あ、はい。なんでしょうか?」

「この子、私が全ての責任を負いますから、この村のちゃんとした法術指導の出来る方をご紹介いただけません? ガブロなんてエセ指導者に二度と騙されないように」

「レイラさん、あなたまだそんな事……」

 エルグレドが驚いたように声を上げる。

「あら? 犬猫じゃないから同行はさせませんわ」

「犬でも猫でもダメですとさっき……そうではなくて! さっき会ったばかりの子の全責任を負うなんてそんな……」

 レイラは急に泣きそうな顔に変わった。

「この子の身の上を聞いて、あなた何にも感じませんの? お父様は行方不明……お母様はお亡くなりになられて天涯孤独の身……そのような中、ようやく糧を得るために与えられた仕事のお給金を、詐欺まがいのエセ法術士に授業料として搾取される生活……」

「それは……そうでしょうけど……」

 エルグレドも、ビル本人を目の前にしては強く抗議する事は出来ない。

「……法術士としての才能に富む美しき少年が、残酷な世に埋もれそうなこの日、法術の才能を見抜く目を持つ賢者なるエルフと出会い、今まさに人生が大きく変わろうとするこの芽生えの時!……あなたは少年の成長の芽を摘んでしまえ、とおっしゃるのかしら?」

 エルグレドはもう言葉が無かった。

 ダメだ……この人はお酒を飲んでいなくてもこの調子になる人なんだ……言葉遣いは丁寧だけど、一度絡んでしまえば……相手を押し倒してでも従わせるような人なんだ……

「まあ、大将……ここはもうレイラさんの気の済むように……」

 スレヤーが助け舟を出す。

「あら? スレイ。あなた良い人ね。そういう温かい人って、私好きですわよ」

「え? お、俺っすか? そ、そんな、好きだなんて……」

「……分かりましたよ」

 エルグレドは乱れた髪を直すと口元に引きつった笑みを作り出す。

「エルフの女性の中にも……案外、情に厚い方がおられるという話は聞き及んでいます……まさかレイラさんがそうだったとは、想定外で驚きましたが……お好きになされればよろしいかと。旅に同行させる、というのでないなら……私の責任範疇外のことですしね」

「あら? それじゃあ、話を進めても構わなくて?」

 エルグレドは両手を広げて天を仰いだ。

「お好きになさって下さい!……ビル君さえよければ、ですけどね」

 思いもかけなかった展開に、ビルも戸惑っている様子だ。村長が口を挟む。

「ビルは確かに筋の良い子だとは思います。ちゃんとした法術指導を受けられれば……レイラさまのおっしゃられる通り、大きく能力を伸ばすことでしょう。残念ながら……この村にはガブロのように修練を挫折した者が、聞きかじりの知識を使って違法な指導を行うこともあります。他よりも安い指導料なので、ビルのように経済的に苦しい子は騙されてしまうんです……私としても目が届かずにビルが被害に遭っていたとは心苦しい限りで……ビル。どうするかね?」

 村長はレイラの横に座っているビルに語りかけた。

「あ、あの、僕……でも……」

「なあ坊主、こんなチャンスは滅多に無ぇぞ。いや! 一生に一度のチャンスだ! 男ならビシッと決めろよ!」

 スレヤーがビルに決断を促す。ビルは目の前に座る大男の勢いにビクッと肩をすくめたが、真っ直ぐに姿勢を正すとレイラに顔を向けた。

「……本当に良いんでしょうか? そんな……お世話になっても……」

「良いに決まってるじゃないのぉ! 将来への投資よ。まぁったくぅ。かわいい子なんだからぁ」

「・・・」

 エルグレドとスレヤーはビルを抱きしめるレイラを見て言葉を失った。

「とにかく、あなたにピッタリの、ちゃんとした法術士の先生を私も選んであげるから、しっかりと励むのよぉ……でも覚えておいてね。あなたは私の弟子よ。まだお仕事の途中だから、私が直接教えて上げられるのはもっと後になるからぁ……それまでは別の先生の下でしっかりと学ぶのよぉ。良い?」

「はい! 僕、レイラさ……師匠に認めていただける法術士に絶対なります!」

「あの……レイラさん?」

 エルグレドが不信感に満ちた目でレイラを見ながら尋ねる。

「え? なぁに?」

「よもや森の賢者、エルフのあなたに限って大丈夫だとは思いますが……彼を何か別の意図を持って『育てる』つもりではないでしょうねぇ?」

「え? レイラさん! マジっすか! そ……そんなつもりで?」

 スレヤーも悲しそうな目でレイラを見つめる。レイラはニヤッと笑った。

「ハァ……これだから短命種の男って嫌なんですわ。目先の事に囚われて……もっと広く大きな目で物事を考えられないのかしら……」

「そ、そうっすよね……」

 スレヤーは素直に引き下がるが、エルグレドは疑いの目をやめない。レイラはエルグレドにウインクをする。

「私は純粋に、この美しい1人の少年が素晴らしい法術士へ成長する姿を見たいだけですわ。『将来の感動への投資』ですわよ! そのために助力を惜しまないと言っているだけ……ということで村長さん。実は私、すでに目ぼしい方を選んでいるのですけど、お口利きをお願い出来ます?」

「え? というと?」

 レイラは笑顔ではあるが、決しておふざけや思いつきではない口調で続けた。

「昨日、スレイの傷を癒されたあの法術士……お名前は?」

「ミーシャでしたかな? ええ、一流の法術士です。特に医療系法術にかけてはこの村一番の腕前です。それに……ビルの母親とは大の親友でした……ビルの母親も医療系法術に秀でていましたし……」

「あら? やっぱり! ビルの持つ法力は『医療系』の適性が高いと私も感じましたの。お母様の血なのかもしれませんわね。是非、ミーシャさんにお願いいただけませんか? 指導料と生活費は私が全て準備しますからと」

 ビルは本当に心の底から嬉しそうだった。そんな姿を見ながら篤樹はエシャーに尋ねた。

「……エシャー、よくレイラさんの『最初の嘘』が分かったね?」

「ん? ルエルフもエルフも結局は同族だからかなぁ? 何となく波長が読めるのよ。レイラがエルをからかってるなって。ま、あれ以上やるとエルも修復出来ない雰囲気になりそうだったから……」

 篤樹はレイラとエルグレドを見比べた。

 波長かぁ……『空気を読む』みたいなもんかなぁ……。それにしても……この2人って……どっちが主導権を握ってるんだろう……

 そんな大人の駆け引きを余所目に、ビルはちゃんとした法術士の下で学べることを素直に喜んでいる。

「本当に? 良いんですか? ミーシャ先生の下で学べるなんて……僕、夢にも思っていませんでした! ありがとうございます!」

「さっきから言ってるでしょう? あなたの才能が大きく成長するのを見たいのよ、私は。そのための投資なんだから気にせずに、しっかりと修練にお励みなさいね」

 レイラはそう言うとビルを再びギュッと抱きしめた。疑いの目をやめないエルグレドと目が合う。レイラはニヤリと微笑んだ。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~

サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。 ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。 木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。 そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。 もう一度言う。 手違いだったのだ。もしくは事故。 出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた! そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて―― ※本作は他サイトでも掲載しています

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

処理中です...