◆完結◆『3年2組 ボクらのクエスト~想像✕創造の異世界修学旅行~』《全7章》

カワカツ

文字の大きさ
138 / 465
第3章 エルグレドの旅 編

第 131 話 2人の旅

しおりを挟む
 エグザルレイは規則的な呼吸を静かに続けている。頭部と胸部には法術薬を練り込んだ包帯が巻かれていた。

「そのエルフ兵士の助言が……たまたま まとたものだった……という事かのぉ……」

 メノウはフィルフェリーから聞いた森の中での応急処置を聞き、首を傾げる。

「……作り話だと思っとったが……ホントにあるんじゃなぁ……」

「誰にでも……効くわけでは無いってことでしょ?」

 ミルカが確認するようにメノウに たずねた。

「……同じ種族でも『血』を飲ませて命を分け合える事など有り得ん。ましてや種族の違う者同士なら……その血はむしろ毒にだって成り得る。実際に試した馬鹿者が過去にもおるが……何も起こらんかったか……死ぬかのどちらかじゃった。それが……まさか……なぁ」

 メノウはエグザルレイに 治癒魔法ちゆまほうを続けるフィルフェリーに目を向ける。

「『ルエルフの 邪法じゃほう』か……ワシに言わせりゃ『愛の奇跡きせき』だと思うがのぉ」

 嬉しそうに 微笑ほほえむメノウの視線を感じたフィルフェリーは、エグザルレイが確実に一命を取りとめたという現実に少し余裕を持ち、笑みを浮かべ応じた。

「ごめんなさいね……メノウ婆……えっと……メノウさん。父が亡くなる以前の記憶は……本当に 曖昧あいまいになってて……」

「いやいや……構わんって。60年も前の事……あんたは変わっとらんが、ワシは見た通りの婆さんにもなっとるからのぉ……さて……」

 メノウは真剣な表情に戻す。

「フィリー……エルは何とか死なずには済んどる。でもなぁ……ワシの 診立みたてじゃ……怒らんでくれよ?……エルはもう……死ぬまでこのままの姿じゃろう……」

「どういう事? 婆さん」

 ミルカが聞き返す。フィルフェリーもグッと歯を食いしばったままメノウに目を向ける。

「……本当なら……ここに来るまでの間にエルは死んどったはずじゃ。……それを……エルフの血……フィリーの血を『分けられた命』として取り込んだおかげで、何とか死なずには済んだ……ただそれだけのこと」

 メノウはフィルフェリーとミルカの視線を けるように、エグザルレイに視線を落とす。

「命は助かった……だが……死ぬまでこのまま……という診立てじゃ」

「そん……な……」

 ミルカは自分の口に手を当て言葉を失い、みるみる内に目に涙が まり こぼれ落ちた。フィルフェリーはジッとメノウを見つめ尋ねる。

「……メノウさん……『信じられない作り話』でも『噂話』でも何でもいいわ。……何か……方法はないですか? エルが……目覚めるための……」

 メノウは首を横に振りながら応えた。

「この状態で……ワシらに出来る事は……もう何も無い……」

 フィルフェリーは視線をエグザルレイに向ける。

 なんて……気持ち良さそうに眠ってるの……エル……

 フィルフェリーの口元に優しい微笑が浮かぶ。ミルカはそんな彼女の思いに こたえられない弟の姿に、さらに悲しみを覚え口を開く。

「ねぇ! メノウ婆さん!……お願い……何か方法を思い出して……色んな事を知ってるじゃない? ね?」

 メノウは困ったように目を閉じ何かを言おうとしたが、また首を振って黙ってしまった。しかしその 仕草しぐさをミルカは見逃さない。

「……何かあるんでしょ? 方法が。ねぇ! 話して!」

「前に……」

 意を決したようにメノウの口が開いた。フィルフェリーとミルカの目がメノウに注がれる。

「前に……話したことが無かったかのぉ……アルビ大陸に住むという伝説の 賢者けんじゃ……ユーゴをも超える魔法術士の話を……」

「アルビ大陸の……」

「ユーゴを越える……魔法術士?」

 メノウの口から思いもよらぬ地名と人物が飛び出したことに、2人は驚いて聞き返した。メノウは続ける。

「……このエグラシス大陸より大海を へだてた西方の大陸アルビ……そこに住むと言われる伝説の賢者様は、魔法院の創設者ユーゴをも超える大魔法術士だという。人間でありながら……数百年以上……いや……神話の時代から生きているという話さえある方じゃ。……ワシらに出来る事は何も無いが……その方ならあるいは……」

 3人はしばらく沈黙した。それぞれに思いを巡らせるが、最初に口を開いたのはミルカだった。

「…… 南端なんたんの……ゲショルの岬傍に、 獣人属じゅうじんぞくの集落があるわ。彼らは海で漁も行うし……アルビに 漂流ひょうりゅうして戻って来た人もいたって聞いたわ」

「今は……ゲショル付近にも……エグデンの包囲軍がいるはずです」

 フィルフェリーが呟く。しかし、その声は 落胆らくたんあきらめの声ではなく、作戦を考える戦士達のトーンだった。

「……戦士達はみな前線に出ておる。 護衛ごえいは付かず、男手もない。そもそも……アルビの賢者など……チガセ以上に 眉唾まゆつばモノの噂話ぞ……」

 メノウは さとすように語ったが、フィルフェリーはもう心を固めている。

「……旅の準備の間……数日はここに泊まってね……フィリー」

 ミルカも思いを固めていた。メノウは自分の発言が思わぬ無責任な希望を抱かせてしまったのではないかと 狼狽ろうばいしながら、2人に声をかける。

「……何の確証もない噂話をしてしもうた……赦してくれ……何があろうと……」

「メノウさんの責任は何もありません。ありがとうございました」

 フィルフェリーは笑顔で答えた。ここでこのままエルが 衰弱すいじゃくし、やがて死んでいくまでの時を共に過ごす事も道かも知れない。エグデンの作戦でグラディーが封じ込められるか、それとも戦争が長引く中で命を落とす日が来るのかも知れない。

 でも……同じ「時を共に過ごす」のなら……目的をもった旅を2人で歩みたい……
 
「フィリー……」

 ミルカが声をかける。

「……はい」

「エルを……よろしくね。目覚めたら伝えて……あんたが弟で本当に嬉しかった……って」

 フィルフェリーはしっかりとミルカの目を見つめて うなずいた。

 一週間後、状態が安定したエグザルレイを 搬送用はんそうようの小型荷車に固定し、フィルフェリーはミルカの家から旅立っていった。


◇  ◇  ◇  ◇  ◇


「お嬢さん……着いたで。あれがアルビだ……間違いない」

  帆船はんせんあやつ狼獣人属ろうじゅうじんぞくの船長がフィルフェリーに声をかけて来た。 甲板上かんぱんじょうでは20人ほどの狼獣人属達がそれぞれに 操船そうせんつとめに駆け回っている。

「あれが……アルビ大陸……」

「本当に 辿たどり着けるなんてなぁ……」

 船長の目にも涙が浮かぶ。


―・―・―・―・―・―


 ゲショル岬近くの獣人属グラディー戦士達の集落に辿り着くまで、一週間近くがかかった。
 エグザルレイは意識の戻らぬまま、食べ物も飲み物も口から受け付けられない状態が続く。フィルフェリーはメノウ婆さんから教わった「血分けの くだ」をエグザルレイの腕に しつなぎ、毎日2回、自分の腕から血を分け与え続けていた。

 獣人属グラディー戦士達は初め、航路も分からないアルビ大陸に向けて船を出す事は無理だと断った。自分達の持つ船の大きさや強度を考えても、到底渡り切れる海ではないと長年の経験から理解していたし、何より、岬の沖にエグデン王国軍の大型の船を 度々たびたび見かけるようになっていたため、この戦時下に海に出る事自体が不可能だと判断していた。

 しかし、フィルフェリーの献身的な 看護かんごの姿と、諦めることなくアルビ渡航を願う訴えに、獣人属グラディー戦士達の心は動かされた。

 ある朝、フィルフェリーは獣人属グラディー戦士達の歓声で目覚めた。2人が間借りしていた小屋の戸が開き、舌を出して息を整えながら1人の戦士が飛び込んで来た。

「お嬢ちゃん。 旦那だんなを船に乗せな!……ちょっと準備を済ませたらすぐに出航だ!」

 浜辺でフィルフェリーが見たものは、村の漁舟の数倍もある大きさの帆船……エグデン軍の船と、物資の入れ換えを行うために往復している小舟数艘すうそう……そして、浜辺に並べられている30人以上の死体……。村の戦士達だけでなくエグデン兵の死体も 丁寧ていねいに並べられていた。

 フィルフェリーはその光景を の当たりにした時……この 惨状さんじょうの原因が自分の願いのためであるのだと理解し、すぐに村長に謝罪した。

「顔をお上げお嬢ちゃん。気に病むな。ワシらはグラディーの戦士じゃ! 前線へはわずかしか送り出せぬが、この割り当て地を守る事がワシらの務め。遅かれ早かれ沖のエグデン船は沈めるつもりじゃった。でも、ただ沈めるのも 勿体無もったいないしのぉ……」

 そう言うとフィルフェリーの肩をポンポンと叩く。

「たまたま……時の巡り合せが良かっただけの事。もう一度言う。気に病みなさんな」

「でも……」

 フィルフェリーは尚も 厚意こういの裏に積まれた多くの犠牲を思うと言葉が出ない。

「さて……おい! 小僧っ!」

 村長は積荷の入れ換えを指示している狼獣人戦士に向かい声を掛けた。戦士は頭をぼりぼりとかきながら近寄って来る。

「……んだよ、じっちゃん。いい加減にその呼び方はやめろよなぁ……」

「うるさい!  じじィにとって孫は死ぬまで『小僧』のままじゃ……それで? 荷は積んだのか?」

 小僧呼ばわりされた戦士は舌打ちをしながらも応じる。

「エグデンの連中の荷の中に、食糧は充分あったからなぁ。水を少し多めに積み足して……もうすぐにでも出せるぜ」

「……ということじゃ、お嬢ちゃん。 鹵獲船ろかくせんの試し航行ってことで、コイツラはアルビ大陸へ行くそうじゃが……乗って行かれるかな?」

 村長は微笑みながらフィルフェリーに問いかける。フィルフェリーは両手で顔を おおって涙を流し、何度も何度も頷いた。


―・―・―・―・―・―


「ほんと、エグデンの連中……良い船を作ってやがるぜ……」

 獣人属村の村長から「小僧」と呼ばれていた戦士は、船体の手すりをポンポンと叩きながらそう言うと、フィルフェリーに顔を向けた。

「……本当に……行くんだな?」

「ええ……」

 フィルフェリーは、段々と近付いて来るアルビ大陸の島影をジッと見据えながら答える。

「あの大陸にゃ……人属は住んじゃいねぇって話だ。それどころか、何が住んでるのかさえ分かって無ぇところだ……それでも……あんな状態の旦那を連れて?」

 獣人属戦士は船室に目を向けた。エグザルレイの意識はずっと変わらずのままだ。フィルフェリーからの「血分け」で かろうじて最低限の栄養を補給しているだけの肉体はかなり せ細っている。

「……たとえ……アルビの土となり木となろうとも……共に同じ時を……共に生きる者として……」

 フィルフェリーの おだやかで固い決意の言葉に、戦士はそれ以上の口出しはしなかった。


◇  ◇  ◇  ◇  ◇


 人の手によって切り ひらかれる事無く、太古の時代から自然のままに時が重ねられてきたアルビ大陸を、フィルフェリーはすっかり身が細って軽くなってしまったエグザルレイを抱えたまま 幾日いくにちも飛び、幾日も休んだ。
 森の木々達も初めはこの「侵入者」に対して心を開く事が無かったが、いつの頃からか2人を支えるように実りを与え、雨風から守り、サーガや野獣を遠ざけてくれるようになっていた。

 しかし森の木々達からも「アルビの賢者」に関する情報は全く得られないまま、何十日もが過ぎていった―――

「エル……今夜はここで休みましょう……」

 アルビ大陸内陸に位置する小高い丘の森の中、フィルフェリーは 手馴てなれた動作でエグザルレイを横たえ「血分けの管」を準備すると、自分の腕に管をつなげて血分けを始めた。そのままエグザルレイの身を横にし寄り添う。

 いつもと変わらない規則的な呼吸の音……心臓の 鼓動こどうはとてもおだやかだ……あなたの話し方そっくりね……あなたの声を……あなたの思いを……その唇から……また聞きたいなぁ……

 フィルフェリーは静かに目を閉じた。人族とは比べられないほどの治癒力・回復力・生命力に満ちたエルフ族……しかし、日に2度の「血分け」を何十日もの間続けて来たフィルフェリーは、自分の身体が異常に弱って来ている事を感じていた。

 私達の旅は……今夜終わるのかもね……明日かも知れない……でも……いつまでも……共に……

 フィルフェリーはそのまま意識を失うように眠りに落ちていく。

「……あなた達……だぁれ?」

 眠りの ふちに落ちかかったフィルフェリーを引き上げたのは、幼い少女の声だった。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~

サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。 ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。 木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。 そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。 もう一度言う。 手違いだったのだ。もしくは事故。 出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた! そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて―― ※本作は他サイトでも掲載しています

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

処理中です...