◆完結◆『3年2組 ボクらのクエスト~想像✕創造の異世界修学旅行~』《全7章》

カワカツ

文字の大きさ
146 / 465
第3章 エルグレドの旅 編

第 139 話 おとり

しおりを挟む
  ゆるさない……アイツを……絶対に!

 エグザルレイの目の前にオーガ型のサーガがドサリと倒れた。
 アルビ大陸中央西の草原———サーガの 大群行だいぐんこうを収めるため結集したアルビ大陸の異種族連合軍は快進撃を続けていた。その中心は妖精王タフカ。そして……

「エル……やり過ぎだ。一人で はやるな」

 タフカはオーガ型サーガの目に深々と突き刺さっている剣を引き抜き、エグザルレイに差し出しながら語り掛けた。エグザルレイは左手に握る短剣を見つめ、笑みを浮かべている。

「……何がそんなに楽しいんだ? 王子サマ」

 タフカは あきれたようにもう一度語り掛け、長剣を差し出した。その剣先をエグザルレイは短剣で叩きそらすと、タフカの面前に攻撃態勢で入り込み短剣を突き立てる。

「やれやれ……」

 自分の残像を突き抜くエグザルレイの背後に立ち、タフカは溜息を く。

「狂うにしても、敵味方の区別くらいは残しておけ。でなきゃ私が貴様を葬るぞ」

 タフカの残像が消えた空間をしばらく見つめ、エグザルレイは短剣を さやに納め振り向いた。口元にはまだ 微笑びしょうを浮かべている。

「……大丈夫だ。ちゃんと見分け位ついている。お前の方こそいい加減に私に対する敵意を捨ててくれないか? でなきゃ……その敵意に向けて剣を向けることになるぞ」

 エグザルレイはそう言うと右手を差し出した。タフカは長剣をクルリと持ち替え、柄をエグザルレイの手に載せる。

「そっちはどうだったんだ?」

 剣を受け取り鞘に納めながら、エグザルレイはタフカに尋ねた。

「東に散らばってた連中は全て倒した。だが……残りは北に向かい『撤退』したそうだ」

「撤退?」

 タフカの返答をエグザルレイは不審に感じ聞き直す。タフカもそれを承知するように話を続ける。

「ああ……撤退だ。自己の欲望に向かい真っ直ぐ突き進む事しかしないサーガ共が、まるで訓練を受けた戦士達の戦略のように……な」

「やはりただの群れ化では無く、何者かの意思に従って行動している……ってことか……」

 エグザルレイとタフカは互いに視線を合わせながらも、それぞれに思いを巡らしていた。

「旦那ぁ! さっきのデケー奴は……おっ!」

 背の高い草を き分け、狼獣人ろうじゅうじんのウィルが2人のもとにやって来る。

「さぁすが『悪邪の子』ですねぇ! オーガ型さえあっさり っちまうとは!」

 ウィルは自分の剣で足元に倒れているオーガ型のサーガを恐る恐る突き、死亡を確認しながら語り掛けた。

「サーガとはいえ弱点があります。そこを外さなければ君にだって倒せますよ……」

 エグザルレイは感情の こもっていない空虚くうきょな言葉を返し、ウィルに尋ねる。

「そちらには『攻撃魔法を使う敵』はいましたか?」

「へ? ああ! いやいや、全部武器持ちでしたよ。あ、何体かは素手でしたけど、あれは武器よりも素手で相手の死を つかみたいってぇイカレサーガですね。法術使いは見ませんでした」

 エグザルレイの口元の笑みが消える。

「お前が探してる『法術使い』って奴は、本当にサーガの群れの中にいるのか?」

 タフカがエグザルレイに尋ねた。

「さあ? どうだろう……サーガの群れの中にいれば分かりやすいと思ったんだけどね……」

「私の攻撃魔法と同じような あとを残す法術使いか……」

 タフカは自分の右手を見つめる。

「……私の子ども達の中にも何人かは使い手がいるが、あの子達の全ては私が常に 把握はあくしている。私の子ども達では無いとするなら、あとはエルフ族くらいだろう。強力な攻撃魔法を使えるというのは。だが……」

 エグザルレイの顔をジッと見つめ、タフカは告げた。

「お前を おとしいれたエルフかどうかは分からんぞ? エグラシスに住む北のエルフ達は私も知っているが……彼らがアルビに渡ってくることは無い」

「別に……」

 エグザルレイはポツリと呟く。

「別に……私は『奴』を追っているわけじゃない……『あの攻撃』を用いる敵がこの大陸にいる……だからそいつを倒したいんだ」

「私も使えるぞ?」

 タフカが冗談でも言うような口調で答えると、エグザルレイは満面の笑みを浮かべた。

「……もし『奴』が見つからなければ……その時には……」

「いやぁ、お2人共、ホントに仲がよろしいんですねぇ!」

 2人の会話を聞いていたウィルが、楽しそうな声で会話に加わって来た。

「妖精王と人間、獣人族とホビット達……異種族の者達がこうして一つにまとまり、同じ目的のために仲間となって結ばれる! ホント、オイラぁ嬉しいっすよ!」

「別に! こいつは同じ敵を倒すための味方だが『仲間』ではない!」

 タフカが あわてて否定する。しかしウィルは聞く耳ももたずに続ける。

「オイラぁね、異種族でも一緒に一つの部族として暮らしてたグラディー族の 末裔まつえいでしょ? ずっと夢見てんすよ。このアルビの中でも、グラディー族のような異種族共生の部族が出来たら良いなぁって」

 ウィルは嬉しそうに尻尾を振りながら笑顔で「夢」を語った。

 グラディー……

 エグザルレイは自分の第二の故郷……いや、 虚文主義きょもんしゅぎのイグナをミルカと共に出て辿り着いた「真の故郷」を思い浮かべる。イグナの王室に都合よく作られた歴史や情報ではなく、ただ、在りのままの「真実と自由」の中で初めて自分自身という存在を喜び生きたグラディー……。野山と森を駆け抜け、生命の息吹に満たされ過ごした日々……
 エグデンを中心とする3国連合に対しても おくすることなく、真実と自由のために戦い、守り抜いてきた愛する「祖国」……

「『夢』……ですか。とにかく、『敵』を 排除はいじょしない限り、自由も平和も異種族共生も、夢のままで踏み潰されてしまうものですよ……」

 苦渋に満ちたエグザルレイの呟くような言葉に、ウィルは慌てて口を閉ざす。

「サーガ共が『元の生態』に戻れば、我々もそれぞれ元の生活に戻るだけだ」

 タフカもウィルの「夢」には何の興味も示さない。2人から「夢」への共感を得られなかったウィルは、寂しそうに下を向いた。だが、タフカは声を和らげ、言葉を繋ぐ。

「だが……そのためにも早いとこ『群れ』を率いている奴を見つけ出し倒す事……今はそれが我々の共通の『夢』だ。さあ、目的が果たされるまで、我々の共生を楽しもうか」

 その一言にウィルの顔がパッと輝いた。

「そ、そうっすね! うん! いきなり多種族1部族なんてのは欲張り過ぎですもんね! 共通の敵を倒すための共闘……まずはそこから始め……」

 そこまで語ったウィルの「命に溢れる言葉」は、突然、奪い去られてしまう。

 エグザルレイとタフカは自分の身をかわすだけで精一杯だった。ウィルに危険を告げることも、その手を掴み引く事も出来なかった。まさに 一閃いっせん……日暮れを間近に夜の闇が空を覆い始めた草原に走った 幾筋いくすじもの青白い光は、一瞬、周囲の草木を白一色に染める。

 回避態勢の途中、エグザルレイはウィルの笑顔が白い光に照らされ輝くのを見た。直後、白く光る「 やり」のような法撃がウィルの顔を真っ直ぐ 刺しつらぬき、後頭部を突き抜け、草原に立つ一本の木に突き刺さり消えるのを見た。

 突然、全身に突き刺さるように感じた殺気の正体……何者かにより放たれた攻撃魔法である事を瞬時に理解し、エグザルレイは草むらに身を伏せ状況確認に全神経を集中する。

「うわー!」

「敵襲だー!」

 数秒も置かず、そこかしこで異種族連合軍の兵士達が騒ぎ出した。

「エル! 無事か?」

 少し離れた草むらの中から呼びかけるタフカの声が聞こえる。

「ああ。大丈夫だ……ウィルが……」

「確認した……4~5体はいるぞ!」

 タフカもウィルとの突然の別れに思う所もあるだろうが、それよりも今は突然の襲撃に対し迅速に応じなければならない。エグザルレイも青白い攻撃魔法の光の筋が「何本だったか」を記憶の中で数えつつ、敵の規模を推し量る。

「左を頼む! 私は右から……」

 エルフのような伝心は無くても、必要な単語2つ3つで互いの行動を確認出来るほどの「戦友」になっている事実を認めつつ、2人は草原を左右に分かれて移動した。

「タフカー! エルー!」

 兵士の誰かが2人を探し叫ぶ声が聞こえたが、まだ頭を上げるわけにはいかない。エグザルレイは記憶していた草原の地形を思い出しながら草むらを うように進み、ようやく「目的」の木の根元に辿り着く。

 これで、幹に身を隠しながら立ち上がれる……

 木の幹に背中を預け、ゆっくり立ち上がると、目の前の草原の丘に何人かの兵士達が動く姿が見えた。

 あれじゃ「 まと」にされてしまう!

 エグザルレイは兵士たちに注意を うながそうとした。だが、ほぼ同じタイミングでタフカの声が先に響く。

「身を隠せ! 狙われるぞ!」

 次の瞬間、再び草原を白く浮かび上がらせる光の筋が、草原の丘の上に立つ兵士達とタフカの声が発せられた草むらに向かい放たれて来た。しかし、今度はタフカの声に皆の反応が早かったため犠牲者は出ていない様子だ。

 エグザルレイはタフカが声を発した直後に、自分の成すべき行動を切り替えていた。

 敵の法術師は丘の上の兵を狙い攻撃を仕掛けて来る……その時、敵の視野にはこの木も入っているから、身を出すことは出来ない。しかし今、タフカが「向こう」で声を発したことで、敵の視線は丘の上とタフカの声へ向く。この木は敵の視野から外れる……敵の位置を確認し、攻撃に転じるチャンスだ!

 申し合わせも計画も無いが、結果的に丘の上の兵とタフカが「おとり」となったおかげで、エグザルレイは反撃の先陣に駆けだす事が出来た。

 攻撃魔法の光の筋は5本……。間隔から見て、法術師は互いに3mほどの距離をおいて横一列に広がっている。草原の中に点在して生えている木々に身を隠し攻撃を仕掛けているということだ。サーガの「群れ」は近くにいない……ならば、今回の敵は群れとは別動隊か……

 敵の位置と攻撃方法を把握した上で駆けるエグザルレイに迷いは無い。

 あの攻撃魔法は強力で正確だが……「直線」のみ! 避けられる!

 遠距離からの不意打ちで攻撃を仕掛けていた敵達は、思いもしなかった突撃者の存在に気付くと、慌ててエグザルレイに向け攻撃魔法を連続で放ち始めた。しかし……その法撃の異変をエグザルレイは見逃さない。

 細く……弱い光……法力の溜めが足りないのか? これなら……

 敵との距離を一気に詰めたエグザルレイは、一番手前の木の陰に立つ敵の腹を長剣で刺し貫いた。先ほどの2波とは比べ物にならないほどに力を失っている攻撃魔法ならば、深手を恐れる必要もない。
 数秒間隔で放たれて来る攻撃魔法をかいくぐり、エグザルレイは2本目の木の陰に身を隠す敵の頭部を短剣で突き通し、すぐに3本目へ駆け出した。

 なんなんだ……こいつらは……

 敵に「溜め時間」を作らせないように即時移動を続けながら、エグザルレイは敵を倒す感触に違和感を感じていた。3体目の頭部を叩き割り、4本目の木に向かおうと顔を向け、すぐに足を止める。

「……背後からの攻撃は好きじゃないんだがね……お前がちょうど良いおとりになってくれてたから……」

 フードを被った敵の腹を突き破り飛び出している腕……敵の背後に立つタフカは、敵の腹から腕を抜き取ると、絶命している敵をそのまま地面に押し倒した。

「これで5体……」

 タフカは倒した敵を仰向けに返す。

「そっちの3体も同じか?」

 自分が倒した2体と、エグザルレイが倒した3体の様子について、タフカは尋ねた。

「ああ……チラッと確認しただけだが……恐らく……『同じタイプ』のヤツラだったと思う……」

 2人が見下ろす敵は、確かにサーガ特有の「命の欠片も感じ取れない」存在だった。しかしその元となっている種族が分からない。

「小人……というかゴブリンに近いのか?」

 タフカは足でサーガの遺体の顔を軽く蹴り横を向かせる。エグザルレイはその遺体の特徴的な耳に視線を向けた。

「小型の……エルフ? そんな種族は聞いたことも無いが……」

「しかもこの肌色……『黒いエルフ』なんて……サーガ化の影響か?」

 2人はしばらくその遺体を見下ろし、自分の持つ情報・記憶を辿る。その間に、サーガの遺体はユラユラとかすみ始めた。

「 黒霧化こくむかが始まったな……サーガで間違いない。……だが……こんな気持ちの悪いサーガは……初めてだ」

 タフカはハッキリとした嫌悪の思いを込め、吐き捨てるように呟く。

「そう言うな。俺の子ども達だ」

  唐突とうとつに投げかけられた声に、エグザルレイとタフカは振り返る事も出来なかった。そいつは……全く……何の気配も感じさせることなく2人の背後に立ち、声をかけて来たのだ。反応が遅れたわけでは無い……2人はまるで、一瞬にして全身が凍り付いたかのように身体の自由を奪われ、動けなくされていた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~

サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。 ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。 木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。 そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。 もう一度言う。 手違いだったのだ。もしくは事故。 出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた! そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて―― ※本作は他サイトでも掲載しています

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

処理中です...