◆完結◆『3年2組 ボクらのクエスト~想像✕創造の異世界修学旅行~』《全7章》

カワカツ

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第3章 エルグレドの旅 編

第 154 話 整った備え

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「あっ! アイルさん……あれを!」

 エグザルレイ達と共に村へ戻っていた男が、2人の姿に気付き声をかけてきた。 防塁壁ぼうるいへきのぼったアイルとエグザルレイは男が指差す方角に目を向ける。

「始まっちまってるみたいだな……」

 アイルが呟く。数キロ先に東西に伸びる山脈……今は土肌が き出しの「黄土色の長城姿」となっているグラディー山脈の尾根に、幾筋かの煙が立ち上っているのが確認出来る。山脈の向こうで戦闘が繰り広げられているのだろう。

 方角からするとバゾビさんたちが敷いていた防衛前線での戦闘か……

「あっちにも!」

 エグザルレイは左側から聞こえた声に反応し顔を西に向けた。グラディー山脈が続く西の尾根にも、薄っすらと立ち上る煙を確認出来る。

 あの方角は……

「……エルフの領域だな」

 アイルがエグザルレイの背後で呟いた。エルフ……ヴェザ……

「アイルさん……どうやらゆっくり作戦を練る時間は無いみたいです。私はエルフの村へ! アイルさん達は前線へ!」

 エグザルレイはそう叫ぶと、防塁壁を一気に駆け下りた。

「お……おい! 何も作戦無しかよ!」

 アイルの叫び声が背後に聞こえる。

「エルフ族にも合流を呼びかけます! それまで持ち こたえて下さい!」

「……簡単に言ってくれるねぇ……よしっ! お前ら、準備を急げ! 前線に戻るぞ!」

 アイルは苦笑いでエグザルレイを送り出し、村の男たちへの指示を出した。男たちがそれぞれ武具を整え始める。アイルは腰に差していた剣を抜き、刀身に映る自分の目をジッと見つめた。

「グラディーの戦士……か。フッ……ご先祖様方にキッチリ報告できるだけの戦いを……やるしかねぇよなぁ……」

 昔話と「予言」を聞きながら「壁」の中で生まれ育ったグラディー男の内に、グラディー戦士としての熱い血が駆け巡る。

 この地を守る……グラディーの尊厳と自由を……よし!

「野郎ども! 仲間同士で争う歴史は終わった! 今日からはまた、グラディーの戦士としてこの大地を駆け回るぞ!」

 防塁壁上で 鼓舞こぶするアイルの宣言に、村人たちが歓声で応える。

「おい! あれは……なんだ?」

 アイルを見上げ歓声を上げていた村人たちが、アイルの背後に広がる青い空を指さしざわつき始めた。アイルも振り返り空を見上げる。空に2つの黒い点が動く姿が見えた。

「あれは……」

 黒い2つの点は、やがてそれが生きたモノの動きである事を視認出来るほど近づいて来る。

「あれは……鳥……?」

 アイルは空を飛ぶその不思議な生きモノを呆然と見つめた。昔話でしか聞いたことの無い生きモノ。法術包囲壁にグラディーが囲まれ、風が止み、空気が淀み、木々が失われ、多くの生きモノが数百年の内に滅亡した。鳥類はとうの昔に絶滅していた。そのグラディーの空に今、風が吹き、鳥が舞っている……歴史が……再び動き出したのだ!

 村人たちの動揺するざわめきは、やがて歓喜の叫び声へ変わっていった。

「行くぞ! グラディーの戦士たち! 鳥が自由に大空を舞うように、我らも再び自由を勝ち得ようぞ!」

「ウォー!」

 アイルの叫びに呼応し、グラディーの大地に数百年の時を越え、戦士達の ときの声が響き渡った。


◆  ◆  ◆  ◆  ◆


「私がヴェザたちの村に着いた時には、北の山の 麓辺ふもとあたりまでエグデン軍が侵攻していました。でもエルフ戦士たちは長年の地の利を活かし、何とかそれを食い止めていました」

 エルグレドの説明に、エシャーがホッとしたように相槌を打つ。

「間に合ったんだね」

「ええ。エグデン軍も『壁』で囲まれていたグラディー内については何も分からない状態でしたしね。あの時は、キボク近郊の駐屯兵が先遣隊として送り込まれて来ただけだったのが幸いしました」

「その頃のエグデン軍は、どのくらいの兵員規模だったんですか?」

 スレヤーが尋ねる。

「私も正確には……でも20数万人はいたはずです。臨時招集予備役も合わせれば……」

「20数万対1500の戦いですか……」

 エルグレドの答えを受け、スレヤーが改めて溜息混じりに呟いた。

「スレイは素直ですわね」

 レイラが呆れたように語る。

「予備役まで集めての全軍を、大陸中から集める馬鹿な司令官なんていませんわよ。今も当時も、大陸内には反体制思想者ってのはいるんですから……各地の戦力は抑止力として、ある程度は残しておくでしょ? それに、北のユフ大陸とだっていつ何が起こるか分からないのだから、北方の防衛軍は動かせないでしょ? お話を聞いてるだけでも、グラディー侵攻に充てられるエグデン兵は数万人……多くても7~8万ってとこじゃなくて?」

 推察の答えを確認するように向けられたレイラの視線に、エルグレドは笑みを浮かべ頷く。

「まあ、そういう事です。偵察部隊と先遣隊に続き……最終的にはエグデン軍約5万の本隊という構成でした」

「いや! それでも5万対1500ですか……圧倒的に数的不利な いくさってやつですね……よくぞ御無事で……」

 スレヤーの心からの ねぎらいの言葉にエルグレドは苦笑した。

「スレヤー……君だってついこの間のサーガ 大群行だいぐんこうでは、かなり数的不利な戦いを生き抜いたでしょう? それに……」

 エルグレドはひと呼吸を置くと、ニヤリと笑む。

「私たちはグラディーの戦士ですからね」

「なぁにカッコつけてるのかしら? 隊長さん」

 レイラが温かい声で冷やかしを入れると、全員が静かに笑みを浮かべた。

「あの……」

 場が なごんだついで、という感じで篤樹が口を開く。

「はい? どうしましたアツキくん」

「すみません……ちょっと話を戻して……その……『予言者の鏡』って結局何だったんですか? それに……エルグレドさんの話だとバスの鏡……その鏡の話の中に出て来た女の人の声って……もしかして小宮先生……湖神様? あと『あの 』って、誰のことなんでしょうか?」

 話の途中から気になっていたことを、篤樹はまくし立てるように尋ねた。

「僕……タグアの町の宿に泊まってた時に聞いたんです。たぶん……その の声を……」

 篤樹はタグアの宿での寝起きに聞いた「声」について説明を加える。話を聞き終えたエルグレドは頷きながら応じた。

「あの声の ぬしが湖神様……コミヤナオコだったのかどうか、私には分かりません。自己紹介をしていただいたわけでもないですしね。『あの 』については少々情報もありますが……それは後ほど。今現在に至っては間違いなく、アツキくんのドウキュウセイの誰かであろうと予想しています」

「予言者の名前くらい聞いておけば良かったのにぃ」

 エシャーが残念そうな声をあげる。エルグレドは笑顔で応じた。

「そうですね……今にして思えば、です。でもあの時はその必要性も感じていませんでしたし、何よりも目の前の戦いを勝ち抜くことにしか意識が向いていませんでしたから……。でも……まあ話を進めましょう。すみませんね」

 最後のお詫びは篤樹に向けられた言葉だった。

「あ……大丈夫です。すみません……変な質問して……」

「別に変な質問じゃないわよ、アッキー」

 レイラは篤樹に視線を向け笑み、そのまま、エルグレドに顔を向ける。

「『今にして思えば』と後悔してるってことは、『鏡』についても何か続きがあるんではなくて? 5万対1500の戦いを生き抜き、歴史的には『抑留地』という名の自治領を勝ち取ったのだから、普通の戦闘では無かったってことよね、隊長さん?」

「まったく……あなたには、あえて説明をする必要も無いのかも知れませんね」

 エルグレドは冗談混じりの不快な声で応え、話を続けた。

「私はヴェザたちと共闘し、エグデン軍の西部先遣隊をほぼ全滅させました。アイルさんたちも、首尾よく東部の先遣隊を撃破しました。この戦いを機に、ヴェザもさすがにエルフ族単独で立ち向かえる敵では無いと理解し、残っているグラディー各族との共闘に賛同してくれました。エグデン軍も、まさか400年も隔絶されていたグラディーの地に『戦士達』が生き残っているとは考えていなかったようで、本隊編成には少々時間を要していました。おかげで、戦士たちにもちょうど良い訓練時間も確保出来たわけです」

「訓練? 今さらですか?」

 スレヤーが聞き返す。

「はい。彼ら……特にエルフ属戦士は、『壁』が出来る以前から他のエルフとの交流を絶っていましたし、何よりグラディーに『新しい情報』は入って来ない状態でしたからね。彼らの攻撃魔法は、400年前の水準から変わっていなかったんです」

「その方々に、今度は『大賢者ミツキの弟子』自らが指導を行われた……というわけですわね」

 エルグレドの答えにレイラが口を挟む。

「ええ。付け焼刃ですけどね。森が失われたグラディーの大地で戦うわけですから、彼らの持つ力も可能な限り最大限に引き上げておかないと、分が悪過ぎましたからね」


◆  ◆  ◆  ◆  ◆


「グラディー最強剣士の『悪邪の子』が、よもや剣を捨てた上、我々エルフを しのぐ法術使いになって帰って来るとはな……」

 ヴェザはエルフ属戦士達の法術訓練風景を、エグザルレイと並び見物しながら呟いた。

「別に……剣を捨てたわけでは無いですよ。ただの『自戒』です。それよりも……彼らの上達は凄いですね。わずか一週間でここまで術の精度が上がるとは……正直期待していた以上ですよ」

 数十人のエルフ属戦士たちが法術訓練に励む姿を見渡し、エグザルレイは感想を述べる。お世辞でも何でもない。これなら、ある程度のエグデン法術兵を相手にしても十分に戦える!

「人属の中にも、法術適性者はいるんじゃないのか?」

 ヴェザは同族を高く評価されている喜びに頬を ゆるめつつエグザルレイに尋ねる。

「さすがに……エルフのように『生来の感覚』で法術を使えるわけでは無いですからね。筋の良い方は何人かおられますけど、まだ法力量が全然足りません……」

「悪かったな! 不器用な人間ばかりで」

 エグザルレイの言葉を遮るように、背後から声がかけられた。

「あっ、アイルさん。すみません……そういうつもりじゃ……」

「はっ! 冗談だよ冗談! 本当の事なんだから仕方ねぇさ。法術使いの人属なんざほとんど生き残って無ぇんだし、法術の『ほ』の字も教われずに過ごして来たんだからな」

 アイルは笑いながら、ヴェザとエグザルレイの間に割り込み立つ。

「ヴェザ……改めて言うのもなんだが……色々と済まなかった」

「やめろ……詫びはいい。我らもお前らも生き延びるための選択だったのだから、お互い様だ」

 アイルの謝罪をヴェザは固辞する。そして、思いを「過去」に馳せながら、言葉を続けた。

「父たちは……グラディーの戦士たちは、種族を超え互いを『友』と呼び合い、信頼し合うことで 数多あまたの戦で戦力以上の戦果を上げたそうだ。今、我らに必要なのは、謝罪や後悔や反省や憎しみではない。互いに傷つけ合い傷を負った者同士が『友』として力を合わせ前進することだ。どちらにより一層の非があるかなどさぐり合っても、前には進まんのだからな」

「さすがエルフの おさだ、言う事が粋だねぇ!」

  狼獣人ろうじゅうじんのサムルと半獣人のグランが、それぞれの属戦士達数名を引き連れてやって来た。

「さすが、バゾビの爺さんより長生きしてるだけの事はあるな」

 グランも精一杯の賛辞を述べる。だが、そのすぐ背後に当のバゾビが立っていることに気付いていなかったらしい。

「経験は年数ではなく質だ!」

 バゾビの一喝にグランは跳び上がって驚く。その姿にサムルが冷やかしを入れ、ヴェザとアイルが声を上げて笑う。

 ああ……良いなぁ……

 エグザルレイはその「友の輪」を、満面の笑みで見つめていた。

 フィリー……君にも見せたいよ……このグラディー戦士たちの姿を。1つに結ばれた同族の友として、異種属の者たちが和合するこの姿を。だから……君を連れて必ずこの地に戻ってみせる。そのためにも……必ずこの戦いを勝利で終えてみせる!
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