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第六話 風を操る者
しおりを挟むザンッ!
「あぁッぶねぇ!」
モミジが屋根上の一角から飛び退くのとわずかに遅れて、屋根上の一角が本体から〝分離〟した。辛うじて背けた天を仰ぐように背けた顔の鼻先をかすめる様に〝斬撃〟が通り過ぎていく。
避ける寸前に瞳が写していたのは、眼下のミラージュが抜刀の構えを完了した映像だった。そしてその後に彼が避けるまでの時間は十分の一数秒前後。逆算すると、構えから抜刀までの間が十分の一秒と計算できる。
──なんつー居合抜きだッ!
レンガ造りの屋根から離れた角は下の路地に墜落し、音を立てて粉砕した。欠けた屋根の切り口を見ると、恐ろしいほどに滑らか。粉砕されたが、分離した一部分とこの大本の切り口を接着剤で止めてもおそらく不自然が無いだろう程だ。
「冗談じゃねぇ。人様に向けていい『技』じゃねぇっつの!」
避けるのが少しでも遅ければ、モミジの頭部の大部分は胴体との連結を解かれていたに違いない。
「ミ、ミラージュさんッ」
ナイフからの声が、離れた場所から届いた。避けた際に取り落してしまったのか。リィンの声だ。かなり驚きを見せている。この際、短剣を拾い直す意味はないし、暇も無い。一刻も早くこの場を離れなければッ。
「ガナード。一つ訂正しておこうか」
「は、はい?」
「──奴は〝ここ〟にいるぞ」
タンっと、短く地を蹴る音。誰のものかは、そしてどこに向かって飛んだのかは、想像に難くない。
トンっと、着地の音。
人の影が下から姿を現した。前後左右の屋根から飛び移ってきたのではない。路面から屋根上のこの場所まで、軽く見積もっても八メートル以上はある。彼女はそこまでの高さを、一足で飛び越えてきたのだ。
魔導器使いなら不可能な距離では無い。彼らに、人間的な限界は意味を持たない。
魔導器使いが体内に保有する《魔晶細胞》は魔素を取り込み魔力を精製する特質を持つが、その他にもう一つ。魔素を取り込むと周辺の細胞を活性化──つまりは身体能力を向上させる特質がある。脚力とて、常人の数倍を行くのだ。
何よりも、『ミラージュ・アルヴァス』であるならば、容易いだろう。
「コクエモミジィィィィッ!!」
ミラージュの視界に、この場から逃げ出そうとする反逆者の背中が映った。
「待てェェ!!」
刀を鋭く振るうと、刀の軌道から放たれた何かがバチンとモミジの足元を穿った。
「あぶなッ!?」
思わず足を止めるモミジ。続けて、しまったと顔を顰める。
「会いたかったぞ、コクエモミジ!」
両者の視線は真っ向からぶつかり合い、緊張感と呼ぶには鋭すぎる空気が張り詰めた。
「……三ヶ月ぶりだな、ミラージュ教官」
胸中の感情はさておき、モミジはまるで久しく会った友人に挨拶するように言った。久しいと言う事だけは両者の間で共通していたが、はたして友人と少々するには些か無理のある状況ではあったが。
「戯言を。貴様と私の関係は、その三ヶ月前で変わったはずだ」
教官と教え子から、互いを敵とする関係に。
「そうだったな。じゃ、なんて呼べばいいんだ?」
「どうとでも呼べ」
「じゃ、ミラージュって呼ばせてもらうぜ」
親しみを持って言ったのだが、ミラージュの表情は険しい。当たり前だ。
若干だけ落ち込むモミジだが、気を取り直して確認した。
「──何時から気付いてたんだ? 気配の消し方には細心の注意を払ったつもりなんだがな」
一番最初に気が付くのならば、聖騎士であるアズハスと睨んでいたのだが。
「この場に入ってから、異様な空気を肌に感じていた。三か月前、貴様が化けの皮を自ら剥がした時に発したのと同種のな。もしやと思っていが……」
一種の勘だろうか。あるいは──。
「あのナイフを眼にした瞬間、貴様の存在を確信していたよ。あのナイフは貴様が『創った物』であろう事もな。三月以上も顔を合わせていないのに、不思議な事にな」
悠長に語るが、そんな彼女に微塵の隙が無い事をモミジは知っている。彼の動きを指先のミリ単位の動作すら見逃さない気迫が、ありありと感じ取れる。
「さて私からも聞く。この都市で起こっている事件とやらは、貴様の仕業か?」
「冗談。俺ァつい半日前にここに到着したばかりだぜ」
「事件とは関係ないというのか。ならば、何故ここにいる」
「ノーコメント。企業秘密って奴だ」
「そうか……」
短く言うと、彼女は刀を鞘に収め、右足を前に出し、腰を落した半身の構えをとった。
「なんだい。他に聞く事はないのかい? 久々に顔を合わせたってのに」
彼女が柄に手を触れた瞬間に発せられたのは、偽りの無い殺気。
捕縛する、無力化すると言う意識を完全に取り除いた『相手を殺すつもり』である気配が滲み出す。突き刺さりそうな鋭い空気を肌に感じながら、モミジは世間話を続ける口調だ。
「──個人的な意見を言ってしまえば、貴様の発言は信用に足るものだ」
「おいおい。俺ァ封印騎士団に反逆した大罪人だぜ? 咎人の言う事をすんなり信じちまっていいのかい?」
「私の知るコクエモミジは、戯言や言葉遊びを好む事はあれど、虚言や偽りは吐かない男だった。その貴様が言うのだから、おそらく真実だろう。だが──」
カチリと、鯉口を切る短い金属の擦れる音。
「貴様は嘘を言わなければ真実も言わん。ならば、これ以上問い質しても意味はない。何より、反逆者を捕える事に理由は必要無かろう」
「道理だな……あ、一つ質問」
教師に問いかける生徒の様に手を上げる。
「お前さんがた、なんでフィアースなんて所に来たんだ?」
「知らん」
短くバッサリと切られる。
「し、知らんて……」
「我々は聖騎士殿の護衛だ。それ以上でもそれ以下でもない。それより、そろそろ戯言を終わらせてもらうか?」
「や、わりかし真剣に聞いたつもりなんだが──なッ!」
困った様に頭をかくモミジは、その後の動きを『本能』に強制させられた。
甲高い金属音に合わせて火花が散り舞う。
「……相変わらず滅茶苦茶な踏み込みだな」
「そういう貴様こそ、この速度に反応するか!」
会話は至近距離で行われていた。まさに刹那とも呼べる間に、十足程度はあった距離が零となっていた。驚くべきはその踏み込みの速度を成し得たミラージュか、その踏み込みから繰り出された彼女の『居合抜き』を、逆手に構えた『剣』で防いだモミジか。
数秒足らずの鍔迫り合いの中、ミラージュは既に次の一手を打つ。予め体内に蓄積させていた魔力を、得物に注ぎ込む。
ミラージュと刃を噛み合わせる最中、モミジは背後で風が動くのを察知。空いている方の手中の『剣』を、振り返らずに迫りくる『刃』へと叩き付けた。手に固い物を粉砕する感触が伝わり、直後に霧散する。髪の毛の先端数ミリが分かれて散ったのは余波に煽られたからだ。
「らしくないな。小細工なんてあんたの性には合わないと思ってたけど」
「自分でもそう思うさ。だがな、悔しいが貴様を相手にするには、色々と細工が必要なのだよ!」
声が聞こえたのは遠くから。モミジの注意が背後へ向いた瞬間に刀を引き、間合いを大きく開いたのだ。あのまま鍔迫り合いを続けていたら危険だと判断するも、普通に剣を弾き返すにはミラージュとモミジの間には技量の差がありすぎた。両者の言う様に、らしくも無い小細工に頼らなければ、ミラージュは刀を押す事も引く事も出来なかった。
「聞くまでも無いが、やる気満々だな」
「当たり前だ。この三ヶ月、貴様を倒す事だけを考えて過ごしてきたからな」
シチュエーションさえ違えば、男冥利に尽きるセリフ──にはならなかった。あからさまに倒すと明言している。
「若いんだから、もうちょっと他の事も考えようぜ?」
「誰のせいだと──思っているッ!」
怒りをあらわにしながら、ミラージュは魔導器を起動し、全身に風を纏った。持ち手の速度を劇的に上げる使い方だ。並ならぬ踏み込みを持つ者が使えば、その速さはまさに疾風と化す。
「────ッ」
地を蹴り、直後にはモミジの背後で刃を振り抜く彼女が姿を現わす。残像すら生まれそうなスピードで、ミラージュはモミジに一刀を見舞っていた。
だが、柄を握る手に残るのは、生身ではなく金属を叩いた痺れ。モミジが握った両刃の長剣が刃を阻む。
「色々と悪かった、とは思ってる」
手応えと気の無いセリフが、今の一撃が完璧に防がれた事を証明していた。斬撃を受け止めるタイミングと力加減。剣の何処で受けるべきかを配慮した見事な防御。
「──が、こっちにものっぴきならない事情ってのがある」
「クッ……」
振り向く先にあるモミジの顔には、焦燥感を微塵に感じられない。余裕すら感じられるそんな態度が、ミラージュの神経を逆撫でする。
表情に険しさを増す一方のミラージュに対し、モミジは困ったように息を吐いた。
「付き合ってやりたいとは思わんでも無いが、あいにくとこっちは色々と用があってね。誰かさんが丁度いいタイミングで割り込んだせいで手間が増えちまった」
「それは、私に対する当てつけか?」
タイミングからしてミラージュはそう読む。事実そうだがモミジは笑ってはぐらかした。
「想像にお任せするよ。けど、そんな訳だから長々と付き合ってやれる訳でもないぜ」
「逃がすと思ってるのか!」
「いんや、がっつり逃げる」
言うや否や、モミジは絶妙な加減で剣を押していた力を、筋肉の収縮だけを利用し跳ね上げる。鍔迫り合いの拮抗が崩れ、跳ね飛ばされそうになるミラージュはそれでも即座に踏ん張り、両者の剣が指一つ分程離れる程度にとどまった。
モミジの狙いはその指一つ分の距離。互いに互いの力が干渉しない空白だ。
剣が自由になった瞬間、モミジは右脚を畳み、靴の底をミラージュの腹部に添え、斜め上へと一気に伸ばす。丁度躰が浮き上がる方向への押し出しは、ミラージュの両足を地面から離れさせ、踏ん張りも効かずに吹き飛ばされる。
「ガ、フッ──ッ!?」
女性であるも人間一人分の体重だ。それを吹き飛ばすほどの脚力が腹部を圧迫し、ミラージュは口から強制的に空気を吐き出された。胃の中身が逆流する嘔吐感が込み上げるも必死に飲み込み、空中で体勢を立て直し万全の態勢で着地する。
モミジは今まさに屋根のヘリに足を掛けている。飛び降りる寸前だ。魔晶細胞による身体能力活性化は、地上から屋根までの距離を一足で跳躍するには不十分かもしれないが、逆にその距離を飛び降りるには十分すぎる。
「逃がすかぁぁ!」
刀を大上段に振りかぶると、モミジの背に向けて一気に振り下ろす。瞬間、ミラージュとモミジを結ぶ空間を占める大気が揺らめき、自然現象とは異質に狂いを生じさせる。揺らぎは風となり吹きすさび、荒れ狂う空気は真空の刃──『カマイタチ』となり、モミジの背へと奔る。
──斬風《空牙》
空気を操り、風を刃と化す魔導器の刀だ。
モミジは丁度、屋根の縁を蹴り、重力に引かれて自由落下寸前。僅かな滞空時間の中だった。このままでは躰が落下を始める寸前にカマイタチがモミジを両断する。
「あばよっ!」
悪役の逃げ口上の様にニヤリと笑みを向けるモミジは、迫る真空の刃に向けて剣を振るった。風船が破裂するのにも似た音が響き、カマイタチは半ばから両断され、霧散した。直後、モミジの躰は急激に落下し、ミラージュの視界から姿が消えた。
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