屋根裏のネズミ捕まる

如月 永

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牢屋のネズミ

7.

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辰彦が動く度に、グチャッグチョッと卑猥な水音を立てて俺の腸内が掻き混ぜられた。
「おっ!!おっ!!おほぉぉっ!!」
「欲しくないんじゃなかったのかい?」
辰彦はピストンを止めて腰を回しながら俺の弱い所を亀頭で刺激する。
俺はその動きに合わせて腰をヘコつかせた。
あと一押しでイケそうなのに、辰彦はわざと腰を引いて俺の弱点を外す。
俺が落ち着いてくると、また揺すられて、寸止めさせられる。
俺は狂ってしまいそうになり、俺はとうとう泣きそうになりながら、辰彦を見つめて懇願した。
もうプライドなんてどうでも良かった。
とにかくこの苦しい状態から解放されたかったのだ。
「お願いしますっ!……もうイカせて下さい」
「イってはいけないなんて言ってないぞ?勝手にイケばいい」
辰彦はニヤリと笑って、俺を追い詰めていく。
「イキたいっ、イキたいのにぃ!イけなくて苦しいよぉ!」
「私の肉棒は嫌なんだろう?」
「嫌じゃないっ!辰彦様の太マラ、気持ち良いですっ!奥、ゴリゴリしゃれるの気持ち良いんれすっ!」
「やっと素直になったね。最初からそう言えばいいんだよ」
辰彦は俺を抱きしめてキスをしてから抽送を始めた。
辰彦の大きなモノが出し入れされる度、俺は情けない声で喘いだ。
「おおぉぉんっ!太マラしゅごいっ!!ぎもぢいいーーっ!!」
身体の奥から何かがせり上がって来る。
でも辰彦は俺が絶頂寸前のところで引き抜いてしまった。
酷い喪失感に襲われる。
「あぁ……なんで……」
「まだ本当に素直になっていない四郎に私のモノを挿れてあげるのが嫌になったんだ」
俺はその言葉に絶望に打ちひしがれてしまった。俺の方が拒絶していたのに、いざ拒否されるとこんなにも悲しい気持ちになるのか。
俺は悲しさと苦しさでボロボロと涙を流す。
そんな俺を見て、辰彦は優しく頭を撫でてくれた。
「ごめんなさいっごめんなさいっ!嘘ついてました!」
「嘘?全部言いなさい」
俺は洗いざらい全てを話し、許しを請う事にした。
「しゃ、尺八は苦しいけど、……辰彦様の匂い嗅いだら、興奮して気をやりました。それに……」
「それに?」
辰彦の視線に俺は羞恥心で消え入りたかった。
だけど言わないと続きをしてくれないとも思ったので、俺は羞恥心を押し殺して続けた。
「浣腸も……勢い良く、ビューって出すのも……好き、なんです」
「それだけ?」
「違っ、指で広げられてぇ、極太なイチモツで奥までゴチュゴチュされるのも……本当はっ、本当は気持ち良かったんですっ!」
最後の方はやけくそだったかもしれないが、20代の性欲旺盛な男が女扱いだったとしてもイキ狂いそうな快感に抗えるわけがない。
「いっぱい嘘ついてたんだね?」
「ごめんなさいっ、謝りますから早くっ、早く奥までハメてくださひい!!」
辰彦は俺の願いを聞き届けると、ぽっかりと口を開ける肛門にじわりじわりと挿入してきた。
待ち望んで居た衝撃に、俺は歓喜の声を上げた。
「おほぉぉっ!!きたぁぁっ!!ゆっくりもぉ、やばぁああぁぁっ!!」
トンと、結腸口まで辿りつく。
「おぉっ……おほっ……奥ぅ」
「もうどうしてほしいか嘘つかずに言えるね?」
俺は首を縦に振った。
そして、欲望のまま望む言葉を言った。
「突いてっ!突いてっ!めちゃくちゃに突いてぇえっ!!!」
辰彦は激しい腰使いで俺の肉筒を突き上げた。
辰彦の巨根が腸壁を擦る度に、俺の身体には電流が流れてビクビクと痙攣する。
突かれる度に、意識を失いそうになるほどの快感が襲ってくる。
前立腺を擦られれば、トロトロと陰茎から精液が押し出された。
「おぐぅうっ!おぐっ!おぐうっ!イグッイグゥウウッ!」
俺は何度も達しているのに、辰彦はまだ一度も射精していない。
俺の中で辰彦の陰茎は更に大きさを増している。
「四郎、突くだけで良いのかい?」
「ダメッ!もっと、もっともっと激しく犯してっ!」
「ならどうして欲しいのか言ってごらん?」
「あっ、あのっ、そのっ」
望みはあるのだが、それは快感地獄へ突き落として欲しいという宣言と同じなので躊躇したのだ。
しかし辰彦は焦らすようにゆっくりとしたストロークで俺の中を掻き回す。
辰彦は意地悪だ。
だがそれがたまらなく気持ち良い。
「ちゃんと言わないと分からないよ。言えないの?やめるよ?」
「ごめんなさい!もっと……、もっと辰彦様のっ、太くて長いのでっ、俺の雄子宮をぉぶち抜いてぇっ!!」
「よく言えたね。お望み通りぶち抜いてあげよう」
「あへっ、嬉しいれすっ!あひっ、おっ、おっ、おっ、おほぉおぉぉおおおおおおおおっ!!!」
辰彦はニヤリと笑みを浮かべると、勢いよく俺の最奥を穿った。
ゴリュンっと結腸の入り口を突破されて、脳髄にまで快楽が走る。それと同時に俺は射精していた。
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