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港町セイルズ
育たない大地
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今回の件はイザベラさんが悪いな‥
帰ったらイザベラさんとは本腰入れて話し合う必要がありそうだ。
「正直あんたの実力は未知数だ。俺なんかが測れるレベルじゃないと思う。あんな事をしておいて、こんな事を言うのもあれだが俺たち2人ともあんたにかけさせてもらいたい!」
ふむ。
正直第一印象は最悪だったけどな。
イザベラさんの手紙の件もあるし、スキャンもライリーを守るためにここまでやったんだろう。
無かった事に、とまではいかないが多少は歩み寄ってもよさそうだな。
「さっきも言ったが、俺たちは仲間も入れて4人しかいない。だからあんたたちの期待に添えるかわからないが、よろしく頼む。」
「よかった!ねえスキャンさん!私の魅力がわからない朴念仁だけど力は本物だから期待できるね!」
うむ。
悪いがライリーの魅力は当分わからんぞ。
成長したら‥
いやすでに水をやっても育たない大地のような気がするが‥
「どこ見てるの!スケベ!」
見るところもないのに何を言っているのやら‥
「ところでマルコイさん。あんた仲間と一緒に来てるそうだが、あんたがリーダーだよな?仲間はどれくらい強いんだい?」
「そうだな。一応リーダーは俺だが、仲間は通った後には何も残らないようなデストロイヤーと、全てを薙ぎ倒すようなクラッシャーだ。実力は多分俺と比べても遜色ないと思うぞ。もう1人は商人だが多分あんたより強いんじゃないかな?」
お?
またおかしな顔になってるな。
さっき見た顔よりもまだ伸びてるな。
どこまで伸びるのか気になるところだ。
「あ、あんたクラスが後2人いるのか?それに商人なのに俺より強いって?あんたのさっきの力が本当に十分の一だとしたら国相手どっても戦えるんじゃないのか‥?」
何を馬鹿な事を言っているのやら。
俺たちは個人だ。
集団に勝てる筈がない。
いくら特出してたとしても国を相手にする事なんてできやしない。
「そこまでは無理としても多少は『カッカス』と渡り合えるはずだ。それじゃあ情報が手に入ったら教えてくれ。」
俺はそう言ってギルドを後にする。
「なあライリー‥多分この戦い勝てそうな気がするぞ。」
「本当ね!期待してよさそうだね。」
スキャンはマルコイが立っていた場所の地面が抉れるようになっているのを見ながらそう呟いた。
(ただ移動しただけでこの地下の足場が抉れるなんてどれだけの力を持ってるんだよ。模擬戦のあの一歩の移動だけだろ‥こりゃ国がひっくり返るかもな‥)
そんな事を思いながらスキャンはマルコイが去った後の階段を見つめるのだった。
次の日の朝。
今日は『アウローラ』に行く事にしていたが、その前に街を探索する事にした。
昨日は俺が帰ってきた後も隣の部屋から話し声が聞こえていたので遅くまで話をしていたのだろう。
仲がいい事はいいことだ。
何故か朝、宿の中で会ったアレカンドロが俺を見て顔を真っ赤にしていたのが気になったが‥
それに外に出たらいつものように兜を被っている。
理由を聞いたが、俺たちが狙われているから安全のためだと慌てて言っていた。
昨日からそうだし、アレカンドロは理由も知ってたと思うんだけどな‥
とりあえず気にしない事にして街を探索する。
あと何故かアキーエの顔がすっきりしているのも気になる。
「なあアキーエ。何かいい事あったのか?」
「そうね。いい事あったかも。向こうの気持ちもわかったし、これからは競いあうわけじゃなくて協力しあえる関係になったんだから。」
「ん?誰の話だ?アレカンドロか?アレカンドロは元々協力的だったろ?」
「マルコイは気にしなくていいのよ。これは女だけの話なんだから。」
まあ上機嫌なのはいい事かな。
昨日は何故かピリピリしていたからな。
何か1人ギクシャク、2人上機嫌で1人涎の微妙な感じで俺たちはセイルズの出店が集まるようなところに到着した。
帰ったらイザベラさんとは本腰入れて話し合う必要がありそうだ。
「正直あんたの実力は未知数だ。俺なんかが測れるレベルじゃないと思う。あんな事をしておいて、こんな事を言うのもあれだが俺たち2人ともあんたにかけさせてもらいたい!」
ふむ。
正直第一印象は最悪だったけどな。
イザベラさんの手紙の件もあるし、スキャンもライリーを守るためにここまでやったんだろう。
無かった事に、とまではいかないが多少は歩み寄ってもよさそうだな。
「さっきも言ったが、俺たちは仲間も入れて4人しかいない。だからあんたたちの期待に添えるかわからないが、よろしく頼む。」
「よかった!ねえスキャンさん!私の魅力がわからない朴念仁だけど力は本物だから期待できるね!」
うむ。
悪いがライリーの魅力は当分わからんぞ。
成長したら‥
いやすでに水をやっても育たない大地のような気がするが‥
「どこ見てるの!スケベ!」
見るところもないのに何を言っているのやら‥
「ところでマルコイさん。あんた仲間と一緒に来てるそうだが、あんたがリーダーだよな?仲間はどれくらい強いんだい?」
「そうだな。一応リーダーは俺だが、仲間は通った後には何も残らないようなデストロイヤーと、全てを薙ぎ倒すようなクラッシャーだ。実力は多分俺と比べても遜色ないと思うぞ。もう1人は商人だが多分あんたより強いんじゃないかな?」
お?
またおかしな顔になってるな。
さっき見た顔よりもまだ伸びてるな。
どこまで伸びるのか気になるところだ。
「あ、あんたクラスが後2人いるのか?それに商人なのに俺より強いって?あんたのさっきの力が本当に十分の一だとしたら国相手どっても戦えるんじゃないのか‥?」
何を馬鹿な事を言っているのやら。
俺たちは個人だ。
集団に勝てる筈がない。
いくら特出してたとしても国を相手にする事なんてできやしない。
「そこまでは無理としても多少は『カッカス』と渡り合えるはずだ。それじゃあ情報が手に入ったら教えてくれ。」
俺はそう言ってギルドを後にする。
「なあライリー‥多分この戦い勝てそうな気がするぞ。」
「本当ね!期待してよさそうだね。」
スキャンはマルコイが立っていた場所の地面が抉れるようになっているのを見ながらそう呟いた。
(ただ移動しただけでこの地下の足場が抉れるなんてどれだけの力を持ってるんだよ。模擬戦のあの一歩の移動だけだろ‥こりゃ国がひっくり返るかもな‥)
そんな事を思いながらスキャンはマルコイが去った後の階段を見つめるのだった。
次の日の朝。
今日は『アウローラ』に行く事にしていたが、その前に街を探索する事にした。
昨日は俺が帰ってきた後も隣の部屋から話し声が聞こえていたので遅くまで話をしていたのだろう。
仲がいい事はいいことだ。
何故か朝、宿の中で会ったアレカンドロが俺を見て顔を真っ赤にしていたのが気になったが‥
それに外に出たらいつものように兜を被っている。
理由を聞いたが、俺たちが狙われているから安全のためだと慌てて言っていた。
昨日からそうだし、アレカンドロは理由も知ってたと思うんだけどな‥
とりあえず気にしない事にして街を探索する。
あと何故かアキーエの顔がすっきりしているのも気になる。
「なあアキーエ。何かいい事あったのか?」
「そうね。いい事あったかも。向こうの気持ちもわかったし、これからは競いあうわけじゃなくて協力しあえる関係になったんだから。」
「ん?誰の話だ?アレカンドロか?アレカンドロは元々協力的だったろ?」
「マルコイは気にしなくていいのよ。これは女だけの話なんだから。」
まあ上機嫌なのはいい事かな。
昨日は何故かピリピリしていたからな。
何か1人ギクシャク、2人上機嫌で1人涎の微妙な感じで俺たちはセイルズの出店が集まるようなところに到着した。
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