426 / 953
勇者との再会
楽しい実験
しおりを挟む
とりあえずゴーレム0号を『スペース』に入れてセイルズの冒険者ギルドに向かう。
冒険者ギルドのギルドマスターにゴーレムを渡しても、使う事がないかなとも思った。
しかしセイルズには冒険者がほとんどいない。
だったら仕事もないだろうし、もし討伐依頼なんて来て自分で依頼を受けなくてはいけなくなってしまったら、ある程度の実力がないと無理だろう。
だから俺がスキャンにゴーレム0号を持っていくのは、彼が危険な目に遭わないようにするためだ。
決して俺が楽しいから、彼なら使ってくれそうだからではない。
断じてない。
そう自分に言い聞かせながら歩いていたら、冒険者ギルドに着いた。
相変わらず人の気配のない建物だ。
ナイコビ商会の件が終わったのに冒険者が戻ってこないのは、その日暮らしの冒険者よりも傭兵稼業の方が安定してるからかな?
「おーい!誰かいますかー?」
声をかけてしばらく待つと、返事が返ってきた。
「はーい!いますいます!冒険者ギルドにようこそ!今日はどのような‥ってマルコイさん!」
「ようライリー。久しぶりだな。」
セイルズの冒険者ギルドの受付係のライリーが駆け寄ってきた。
今日は初めて会った時のように、ショートパンツにパーカーを着ていて、男の子のような格好だ。
ただ髪の毛はショートだが、ちゃんと櫛で梳かしている。
「久しぶりだねマルコイ。今日は何の用事?」
「スキャンはいるか?ちょっとスキャンに頼みたい事があってな。」
「わかった!奥にいるから呼んでくるね。少し待ってて。」
ライリーはスキップしながら奥に入っていった。
今日は何かいい事でもあったのかな?
「ようマルコイさん。久しぶりだな。俺に用事だって聞いたが、何の件だ?」
ライリーがセイルズの冒険者ギルドマスターであるスキャンを連れて戻ってきた。
「いや、ちょっと試したい事があってな。ライリー。スキャンを少し借りていいか?」
「どこか行くの?俺もついて行きたいんだけど?」
「そりゃ別に構わないが、ギルドの受付はいいのか?」
「マルコイさん。1日に1人誰かくればいい方だ。別にしばらく離れたとしても問題ないよ。」
スキャンよ。
それはそれで別の問題があると思うぞ‥
「そ、そんなんでよくやっていけるな?」
「冒険者ギルドのお荷物支部だけど、一応ギルド本部から運営費はもらってるしな。それにセイルズの領主からも支援金を貰ってる。ナイコビ商会の件で、俺の覚えもよかったみたいでかなり増額になったんだ。だからギルドが元のように戻るまで気長にやるつもりだ。」
な、なるほど。
まあ当人がそれでよければいいんだけど。
「わかった。それじゃあ場所を変える必要があるから、ついてきてもらっていいか?」
俺は2人を連れて街から出た。
やってきました!
俺の実験場!
あ、間違えた。
『アウローラ』の訓練場所だった。
「マルコイさん。こんな荒野で何をするんだい?」
「スキャン。俺が街を離れる時に言った事を覚えているか?」
「マルコイさんが街を出る時‥はっ!まさか魔道具を持ってきてくれたのか?」
「勘がいいねスキャン君。そうなんだよ。試作品ではあるが、ちょっとした魔道具を持ってきたから君に試してもらいたいと思ってね。」
「そうなのか!クワイスさんとエルエスさんの怪訝そうな顔を見て断りはしたけど、もの凄く気になってたんだよ。さすがにあの時マルコイさんが言ってたのは冗談だとしても、強力な魔道具なのは間違いないと思うからさ。多分俺が予想した魔道具なんかより、よっぽど凄い魔道具なんだろ?」
「ん?冗談?何の事だ?俺は冗談なんか言ってないぞ。スキャンに試してもらいたいのは、あの時言ったこの魔道具だよ。」
俺は『スペース』から5メートル以上ある搭乗型ゴーレムを取り出す。
「な!冗談じゃないだろ。」
「え‥?」
え?
冒険者ギルドのギルドマスターにゴーレムを渡しても、使う事がないかなとも思った。
しかしセイルズには冒険者がほとんどいない。
だったら仕事もないだろうし、もし討伐依頼なんて来て自分で依頼を受けなくてはいけなくなってしまったら、ある程度の実力がないと無理だろう。
だから俺がスキャンにゴーレム0号を持っていくのは、彼が危険な目に遭わないようにするためだ。
決して俺が楽しいから、彼なら使ってくれそうだからではない。
断じてない。
そう自分に言い聞かせながら歩いていたら、冒険者ギルドに着いた。
相変わらず人の気配のない建物だ。
ナイコビ商会の件が終わったのに冒険者が戻ってこないのは、その日暮らしの冒険者よりも傭兵稼業の方が安定してるからかな?
「おーい!誰かいますかー?」
声をかけてしばらく待つと、返事が返ってきた。
「はーい!いますいます!冒険者ギルドにようこそ!今日はどのような‥ってマルコイさん!」
「ようライリー。久しぶりだな。」
セイルズの冒険者ギルドの受付係のライリーが駆け寄ってきた。
今日は初めて会った時のように、ショートパンツにパーカーを着ていて、男の子のような格好だ。
ただ髪の毛はショートだが、ちゃんと櫛で梳かしている。
「久しぶりだねマルコイ。今日は何の用事?」
「スキャンはいるか?ちょっとスキャンに頼みたい事があってな。」
「わかった!奥にいるから呼んでくるね。少し待ってて。」
ライリーはスキップしながら奥に入っていった。
今日は何かいい事でもあったのかな?
「ようマルコイさん。久しぶりだな。俺に用事だって聞いたが、何の件だ?」
ライリーがセイルズの冒険者ギルドマスターであるスキャンを連れて戻ってきた。
「いや、ちょっと試したい事があってな。ライリー。スキャンを少し借りていいか?」
「どこか行くの?俺もついて行きたいんだけど?」
「そりゃ別に構わないが、ギルドの受付はいいのか?」
「マルコイさん。1日に1人誰かくればいい方だ。別にしばらく離れたとしても問題ないよ。」
スキャンよ。
それはそれで別の問題があると思うぞ‥
「そ、そんなんでよくやっていけるな?」
「冒険者ギルドのお荷物支部だけど、一応ギルド本部から運営費はもらってるしな。それにセイルズの領主からも支援金を貰ってる。ナイコビ商会の件で、俺の覚えもよかったみたいでかなり増額になったんだ。だからギルドが元のように戻るまで気長にやるつもりだ。」
な、なるほど。
まあ当人がそれでよければいいんだけど。
「わかった。それじゃあ場所を変える必要があるから、ついてきてもらっていいか?」
俺は2人を連れて街から出た。
やってきました!
俺の実験場!
あ、間違えた。
『アウローラ』の訓練場所だった。
「マルコイさん。こんな荒野で何をするんだい?」
「スキャン。俺が街を離れる時に言った事を覚えているか?」
「マルコイさんが街を出る時‥はっ!まさか魔道具を持ってきてくれたのか?」
「勘がいいねスキャン君。そうなんだよ。試作品ではあるが、ちょっとした魔道具を持ってきたから君に試してもらいたいと思ってね。」
「そうなのか!クワイスさんとエルエスさんの怪訝そうな顔を見て断りはしたけど、もの凄く気になってたんだよ。さすがにあの時マルコイさんが言ってたのは冗談だとしても、強力な魔道具なのは間違いないと思うからさ。多分俺が予想した魔道具なんかより、よっぽど凄い魔道具なんだろ?」
「ん?冗談?何の事だ?俺は冗談なんか言ってないぞ。スキャンに試してもらいたいのは、あの時言ったこの魔道具だよ。」
俺は『スペース』から5メートル以上ある搭乗型ゴーレムを取り出す。
「な!冗談じゃないだろ。」
「え‥?」
え?
10
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活
怠惰怠man
ファンタジー
異世界転移した花田梅。
スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。
何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる