502 / 953
勇者の救出
あやめの苦悩
しおりを挟む
「なんの冗談よ‥何のために今まで‥」
帰れないかもしれない‥
そううすうすは気づいていたのかもしれない。
それでもあやめと恵は微かな希望を持って神聖国のために動いていたんだろう。
それが木っ端微塵に砕かれた。
遅かれ早かれ気づく事だったかもしれないし、俺が放っておけば最悪、騎士が言っていた通りになったかもしれない。
だからここで気づけたのはよかったのだと思う。
しかしそれでも俺のせいでその答えに辿り着き、落ち込んでいるあやめを見ると申し訳ない気になってくる。
「あやめよかったじゃん!」
その時正人があやめに声をかけた。
「俺たちラッキーじゃんか!だって先に気づけたんだぜ!元の世界に帰る帰らないは置いといて、この遺跡に来たおかげで知る事ができたじゃんかよ!うぉー、スッゲー。俺らちょーラッキー!」
あやめがポカンとして正人を見ている。
「はあぁぁ‥‥‥‥。あんたは本当に前向きというか能天気というか‥。そうね、問題は沢山あるけど知る事が出来たって事は確かによかったことよね。よし!まずはここから出て、今後の事はそれから考えましょ!」
ははは。
助かった。
ありがとうな正人。
あやめの心が折れそうだったけど持ち直した。
俺じゃそんな風にはいかなかったと思う。
なんだかんだいいながら、あいつらはいいパーティなんだろうな。
さて、それじゃそろそろ終結と行きましょうかね。
正人たちが進む方の壁を操作して出口に向かわさせる。
狂化した騎士はほっとくとして、集団でいる騎士の方も同じように出口までの道のりを作る。
しばらく道を進んでいると、両方とも出口にたどり着いた。
「正人様にあやめ様!ご無事でしたか!」
騎士たちがあやめたちに走り寄ってくる。
「え、ええ。何とか無事でした。」
「よかった!私達の任務は勇者様達の護衛でしたから、出口にいらっしゃらなかったら再度迷宮に入るところでした。」
こいつらは本気で心配していたようだな‥
もしかして勇者を始末するように依頼されているのを知っていたのは、あの偉そうな騎士だけだったのか?
「ところであやめ様。隊長はお会いされませんでしたか?何やら怒っているような声は聞こえましたが、何に対してなのかわかりませんでした。多分隊長1人とは思うのですが、もしかしたら中でモンスターにでも遭遇したのかもしれません。申し訳ありませんが、しばらくここで待機して出てこない様であれば中に救出に行こうと思います。」
う~ん、そうきたか。
今の状況では、出て来れないし中に入っても会う事はできないんだけど‥
しょうがない、少し危険だけど外に出すか。
俺は壁を操作して狂化した騎士が出口に出れる様に壁を操作する。
そして念の為に、俺も一旦地上に降りる。
うおっ!
危ない、人のつもりで着地しようとしたらスライムだったから足がなかった。
潰れるように着地したので、死ぬかと思った。
スライムってこの高さから落ちたら死にかけるのな‥
潰れた身体を元に戻している間に狂化した騎士が出口にやってきた。
「はぁはぁ‥やっと見つけたぞ小娘がっ!」
あやめを見つけた瞬間に、あやめに攻撃しようと駆け出した。
「なっ!隊長!何を!」
おいおい。
さっさと止めないか。
しょうがない‥
あんまり出るつもりもなかったのだが‥
俺はスライムの身体でエンチャント:風とエンチャント:土を使う。
そして身体をしならせて、矢の様に騎士に向かって飛び出す。
必殺!
粘体流星破壊弾!
俺の身体は流星のように真っ直ぐ飛び、騎士の顔面に飛び込んだ。
「ごわっぷ!」
騎士は変な声を出しながらぶっ飛んだ。
恐るべきはスライムボディ。
まあスライムの身体とはいえ、エンチャント:土を使って硬化した身体で突っ込んだからな。
しかしやはりスライム‥
エンチャント2つ使ったら魔力が底を尽きそうだ。
まだスキルを使わないといけないから温存しないと。
【スードウクリエイター】は壁を作り出さずに、動かすだけだから、そんなに魔力は使わなかったけど、エンチャントはやばいな。
そしてぶっ飛んだ騎士は、別の騎士たちが取り押さえる事ができたようだ。
帰れないかもしれない‥
そううすうすは気づいていたのかもしれない。
それでもあやめと恵は微かな希望を持って神聖国のために動いていたんだろう。
それが木っ端微塵に砕かれた。
遅かれ早かれ気づく事だったかもしれないし、俺が放っておけば最悪、騎士が言っていた通りになったかもしれない。
だからここで気づけたのはよかったのだと思う。
しかしそれでも俺のせいでその答えに辿り着き、落ち込んでいるあやめを見ると申し訳ない気になってくる。
「あやめよかったじゃん!」
その時正人があやめに声をかけた。
「俺たちラッキーじゃんか!だって先に気づけたんだぜ!元の世界に帰る帰らないは置いといて、この遺跡に来たおかげで知る事ができたじゃんかよ!うぉー、スッゲー。俺らちょーラッキー!」
あやめがポカンとして正人を見ている。
「はあぁぁ‥‥‥‥。あんたは本当に前向きというか能天気というか‥。そうね、問題は沢山あるけど知る事が出来たって事は確かによかったことよね。よし!まずはここから出て、今後の事はそれから考えましょ!」
ははは。
助かった。
ありがとうな正人。
あやめの心が折れそうだったけど持ち直した。
俺じゃそんな風にはいかなかったと思う。
なんだかんだいいながら、あいつらはいいパーティなんだろうな。
さて、それじゃそろそろ終結と行きましょうかね。
正人たちが進む方の壁を操作して出口に向かわさせる。
狂化した騎士はほっとくとして、集団でいる騎士の方も同じように出口までの道のりを作る。
しばらく道を進んでいると、両方とも出口にたどり着いた。
「正人様にあやめ様!ご無事でしたか!」
騎士たちがあやめたちに走り寄ってくる。
「え、ええ。何とか無事でした。」
「よかった!私達の任務は勇者様達の護衛でしたから、出口にいらっしゃらなかったら再度迷宮に入るところでした。」
こいつらは本気で心配していたようだな‥
もしかして勇者を始末するように依頼されているのを知っていたのは、あの偉そうな騎士だけだったのか?
「ところであやめ様。隊長はお会いされませんでしたか?何やら怒っているような声は聞こえましたが、何に対してなのかわかりませんでした。多分隊長1人とは思うのですが、もしかしたら中でモンスターにでも遭遇したのかもしれません。申し訳ありませんが、しばらくここで待機して出てこない様であれば中に救出に行こうと思います。」
う~ん、そうきたか。
今の状況では、出て来れないし中に入っても会う事はできないんだけど‥
しょうがない、少し危険だけど外に出すか。
俺は壁を操作して狂化した騎士が出口に出れる様に壁を操作する。
そして念の為に、俺も一旦地上に降りる。
うおっ!
危ない、人のつもりで着地しようとしたらスライムだったから足がなかった。
潰れるように着地したので、死ぬかと思った。
スライムってこの高さから落ちたら死にかけるのな‥
潰れた身体を元に戻している間に狂化した騎士が出口にやってきた。
「はぁはぁ‥やっと見つけたぞ小娘がっ!」
あやめを見つけた瞬間に、あやめに攻撃しようと駆け出した。
「なっ!隊長!何を!」
おいおい。
さっさと止めないか。
しょうがない‥
あんまり出るつもりもなかったのだが‥
俺はスライムの身体でエンチャント:風とエンチャント:土を使う。
そして身体をしならせて、矢の様に騎士に向かって飛び出す。
必殺!
粘体流星破壊弾!
俺の身体は流星のように真っ直ぐ飛び、騎士の顔面に飛び込んだ。
「ごわっぷ!」
騎士は変な声を出しながらぶっ飛んだ。
恐るべきはスライムボディ。
まあスライムの身体とはいえ、エンチャント:土を使って硬化した身体で突っ込んだからな。
しかしやはりスライム‥
エンチャント2つ使ったら魔力が底を尽きそうだ。
まだスキルを使わないといけないから温存しないと。
【スードウクリエイター】は壁を作り出さずに、動かすだけだから、そんなに魔力は使わなかったけど、エンチャントはやばいな。
そしてぶっ飛んだ騎士は、別の騎士たちが取り押さえる事ができたようだ。
10
あなたにおすすめの小説
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる