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勇者の救出
召喚の魔道具
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賢者を床に横たわらせる。
リルと同じであれば洗脳はこれで解けるはずだ。
もし無理だったとしても、あれだけ身体が反応していたんだ。
精神にも何らかの反応はあると思う。
途中魚みたいになってたけど、反応していたと前向きに捉えよう。
その時、木が割れるような音がする。
俺の小手をつけていた方の腕が肘あたりから亀裂が入っている。
無理をし過ぎたか‥
まあいい。
この程度で済んでよかったと思うしな。
グルンデルに見られないように腕を身体の後ろに隠す。
「うっ‥」
!?
その時賢者に反応があった。
顔を覗き込む。
すると少しだが、賢者の目に光が灯ったように見える。
「こ、ここは‥?」
「卓!よかった!卓気がついたんだな!」
正人が駆け寄ってくる。
「‥‥‥君は誰だい?」
「なっ!」
「それにここはどこだ?君は‥いや、俺は誰だ?」
記憶の混濁か‥?
「なっ?卓!俺だ!正人だ!」
「卓?それが僕の名前なのか?それに正人‥‥?すまない。全然わからない。」
「そ、そんな‥」
「正人。今は応急処置と言ったろう。ちゃんとした手当をすれば記憶も戻るかもしれない。今はそれに期待する事だ。それに記憶がないとはいえ、賢者が動けるようになった事で、抱えて移動する必要がなくなったんだ。国を出やすくなったと思う事だな。」
「‥‥‥わかった。もし治療で記憶が戻らなかったとしても‥絶対に俺が戻してやっからな!」
そうだな。
そこまで心配してくれるお前がいるなら賢者も大丈夫だろうな。
さて、俺ももう一つ気になる事を片付けておこう。
「ところでグルンデルさん。貴方は大神殿にある勇者を召喚する魔道具の事を知っていますか?」
「勇者召喚の魔道具か‥ああ、確かに知っている。しかしそれを知ってどうする?残念だがあれは持ち運ぶ事が出来るような物ではない。」
持ち運びできない?
その場から持ち出して、正人たちが帰るためのヒントになればと思っていたんだが‥
「持ち運びが出来ないって警備が厳重って事なのか?」
「いや、勇者召喚の魔道具は‥‥あの大神殿そのものなのだ。勇者召喚の魔道具があり、それを囲むように今の大神殿が出来たのだ。だから持ち運びもできんし、壊す事も出来ないんだよ。」
なるほどな‥
確かに大神殿そのものが召喚の魔道具であれば、動かす事は出来ないだろう‥
だが動かせないだけだ。
「わかった。ありがとう。それじゃあグルンデルさんも明日の合図後は宜しく頼む。俺の予想では、あんたはかなり重要な役になると思うから。」
「わかった。しかし何故そんな事がわかるんだ?」
「勘だよ勘。でも俺の勘はかなり当たるから、そのつもりでいてくれよ。」
グルンデルさんは大きく頷いた。
「ふふ。何故か君を見ていると本当に明日全てが変わりそうな気がしてくるよ。何故だろうな。まるで天啓のようだ。もしかして君もタルタル教の関係者じゃないのか?もしそうじゃなければ、タルタル教に入ってみないか?一緒に世界にタルタル教を布教させないか?」
やめてください。
出来れば阻止したいと思っているのに‥
「そ、そうですね。考えときます。」
「そうか!君のような人がタルタル教に入ってくれれば、もし俺が今回死んだとしても悔いはない。俺が死んだら、俺の思いを受け継いでほしい!」
うむ。
この人は何としても生きてもらわねば。
グルンデルさん‥
貴方は絶対に死なせません!
主に俺のためにも!
「それでは俺も準備に取り掛かるとする。また明日の良き日に!」
そのままグルンデルは教会を去っていった。
う~む‥
何故かあの人を助けると大変な事が起こりそうな気がする。
タルタル教が今よりももっと大変な物になりそうな気がするんだけど‥
でも俺の計画はあの人もタルタル教もないと成り立たないもんな‥
不本意だけど仕方ない。
諦めるとしよう。
なるべく俺への精神的な被害が少なくなるといいな‥
リルと同じであれば洗脳はこれで解けるはずだ。
もし無理だったとしても、あれだけ身体が反応していたんだ。
精神にも何らかの反応はあると思う。
途中魚みたいになってたけど、反応していたと前向きに捉えよう。
その時、木が割れるような音がする。
俺の小手をつけていた方の腕が肘あたりから亀裂が入っている。
無理をし過ぎたか‥
まあいい。
この程度で済んでよかったと思うしな。
グルンデルに見られないように腕を身体の後ろに隠す。
「うっ‥」
!?
その時賢者に反応があった。
顔を覗き込む。
すると少しだが、賢者の目に光が灯ったように見える。
「こ、ここは‥?」
「卓!よかった!卓気がついたんだな!」
正人が駆け寄ってくる。
「‥‥‥君は誰だい?」
「なっ!」
「それにここはどこだ?君は‥いや、俺は誰だ?」
記憶の混濁か‥?
「なっ?卓!俺だ!正人だ!」
「卓?それが僕の名前なのか?それに正人‥‥?すまない。全然わからない。」
「そ、そんな‥」
「正人。今は応急処置と言ったろう。ちゃんとした手当をすれば記憶も戻るかもしれない。今はそれに期待する事だ。それに記憶がないとはいえ、賢者が動けるようになった事で、抱えて移動する必要がなくなったんだ。国を出やすくなったと思う事だな。」
「‥‥‥わかった。もし治療で記憶が戻らなかったとしても‥絶対に俺が戻してやっからな!」
そうだな。
そこまで心配してくれるお前がいるなら賢者も大丈夫だろうな。
さて、俺ももう一つ気になる事を片付けておこう。
「ところでグルンデルさん。貴方は大神殿にある勇者を召喚する魔道具の事を知っていますか?」
「勇者召喚の魔道具か‥ああ、確かに知っている。しかしそれを知ってどうする?残念だがあれは持ち運ぶ事が出来るような物ではない。」
持ち運びできない?
その場から持ち出して、正人たちが帰るためのヒントになればと思っていたんだが‥
「持ち運びが出来ないって警備が厳重って事なのか?」
「いや、勇者召喚の魔道具は‥‥あの大神殿そのものなのだ。勇者召喚の魔道具があり、それを囲むように今の大神殿が出来たのだ。だから持ち運びもできんし、壊す事も出来ないんだよ。」
なるほどな‥
確かに大神殿そのものが召喚の魔道具であれば、動かす事は出来ないだろう‥
だが動かせないだけだ。
「わかった。ありがとう。それじゃあグルンデルさんも明日の合図後は宜しく頼む。俺の予想では、あんたはかなり重要な役になると思うから。」
「わかった。しかし何故そんな事がわかるんだ?」
「勘だよ勘。でも俺の勘はかなり当たるから、そのつもりでいてくれよ。」
グルンデルさんは大きく頷いた。
「ふふ。何故か君を見ていると本当に明日全てが変わりそうな気がしてくるよ。何故だろうな。まるで天啓のようだ。もしかして君もタルタル教の関係者じゃないのか?もしそうじゃなければ、タルタル教に入ってみないか?一緒に世界にタルタル教を布教させないか?」
やめてください。
出来れば阻止したいと思っているのに‥
「そ、そうですね。考えときます。」
「そうか!君のような人がタルタル教に入ってくれれば、もし俺が今回死んだとしても悔いはない。俺が死んだら、俺の思いを受け継いでほしい!」
うむ。
この人は何としても生きてもらわねば。
グルンデルさん‥
貴方は絶対に死なせません!
主に俺のためにも!
「それでは俺も準備に取り掛かるとする。また明日の良き日に!」
そのままグルンデルは教会を去っていった。
う~む‥
何故かあの人を助けると大変な事が起こりそうな気がする。
タルタル教が今よりももっと大変な物になりそうな気がするんだけど‥
でも俺の計画はあの人もタルタル教もないと成り立たないもんな‥
不本意だけど仕方ない。
諦めるとしよう。
なるべく俺への精神的な被害が少なくなるといいな‥
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