スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
742 / 953
愛別離苦

お宅侵入

しおりを挟む
俺が思わず言ってしまった言葉に固まる衛兵。

あ~もう面倒だな‥
全部まとめてぶっ飛ばすか!

いや、それだとアキーエに常識がないって認定されてしまう‥

「き、き、貴様!不法入国者かっ!」

はいそうです。
なんて言うわけにはいかない。

「あっ!」

イェルンさんの家がある方に向かって指を刺し、大きな声を出す。

「な、な、なんだっ!」

衛兵は驚いた様子で後ろを振り向く。

よし!

俺は来た道を全力で走って戻ることにした‥





陽が落ちて、夜の帳が下りる。

あの後、イェルンさんの家の周りの警備は警戒が厳重になり、全く近寄れる雰囲気ではなかった。

そのため一旦薄暗くなってから戻ってくることにしたのだ。

リスクが高くなるが、イェルンさんに直接会うにはもうこの方法しかないだろう。

元からこの方法以外に取れる手段がなかったような気がする。

決して俺が悪いわけではない‥


魔道具を発動させて変装用の黒い服を身に纏う。

洗う事はできなかったけど、ワカメだけはアキーエに取ってもらった。

この衣装を魔道具から取り出す事ができなかったので、洗うとしたら俺が着たまま丸洗いする必要があったのだ。
今度時間がある時にアキーエに洗ってもらうとして、とりあえず目立ったワカメは手作業で取ってもらいしました‥

俺はある程度の高さまで跳躍して足場を作り、そこからは時空魔法で宙に階段を作り駆け上がった。
暗くなった空を見上げる人はおらず、問題なくイェルンさんの家の真上まで移動する事ができた。

こっそりと家の屋根に降り立つ。

家の外はたくさんの衛兵がいたが、屋敷の中にはそれほど見張りはいなかった。

イェルンさんがいる部屋を探して中に入る。

部屋の中に入ると、イェルンさんともう1人の男性がいた。
王様かと思い確認するが違う人だった。

イェルンさんは俺に気づくとその場で立ち上がった。

「そうですか‥ヨエク将軍の準備が整ったのですか‥ついに王がヨエク将軍に確保されてしまったという事ですね‥まあ時間を稼いだところで、どこからも救援などなかったから最初から負け戦ではあったんですがね‥」

イェルンさんが項垂れる。

「イェルン様、お逃げください。ヨエク将軍は正面から来ると思っていましたが、まさか暗殺者を送り込むとは思いませんでしたね。ただ、自分の目の前で我が国の宰相を討たせるわけにはいきません。私も元Aランク冒険者。そう易々と負けはしません。時間は稼がせてもらいます!」

イェルンさんと一緒にいた初老の男性が短剣を持って俺に向かって来た。

男性はゆっくりとした動きから、突然スピードを上げて俺の背後に回る。
そのまま短剣を首に向けて斬りつけてきた。

俺は男性の腕を掴み、短剣を止める。

年配なのに結構力が強いな。

「なっ!」

男性は俺に短剣を受け止められ驚いた表情を浮かべる。

「クィリーノさん。逃げたとしても時間の問題です。貴方だけでも逃げて下さい。」

イェルンさんは全てを諦めたようにクィリーノさんに告げる。


「イェルンさん、逃げなくても大丈夫ですよ。こんな格好で勘違いさせて申し訳ない。忍び込むのに必要だったもので。」

俺は魔道具を解除して普段の格好に戻る。

「なっ!貴方はマルコイさん!どうしてここに!?」

「イェルンさんに会いに来たんですけど、警備が厳重だったので忍び込みました。」

「いえそうではなく、なぜプリカにいらっしゃるんですか?」

なぜ?
そうだな‥

「俺は自分がやりたい事をやるために冒険者になりました。そして今、自分がやりたい事は、トールルズの王様を助ける事。あの人当たりのいいお人好しの王様を助けるために、ここに来ました。」

「そ、そうですか‥ありがとうございます!一度会っただけと言うのに‥本当に感謝いたします‥」

イェルンさんは床に膝をつき、崩れるように涙を流しながら感謝の言葉を述べてきた。

「感謝するなら、たった一度会っただけでも助けに行きたいと思わせる王様の人柄の良さですよ。」

俺はイェルンさんにそう告げた‥





-------------------------------------------
近況にも書いてますが、ブログ始めました。
遊びに来ていただけたら嬉しいです!修正している本編や、書いている時に考えてた事などを載せてます!
https://ogicon3777.com
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~

うみ
ファンタジー
 恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。  いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。  モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。  そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。  モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。  その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。  稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。 『箱を開けるモ』 「餌は待てと言ってるだろうに」  とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

処理中です...