スキルを模倣して最強無敵!異世界勇者?魔王?どっからでもかかってこいやぁ!

オギコン

文字の大きさ
827 / 953
愛別離苦

王様の決意

しおりを挟む
夜風に当たるために建物の外に出る。

魔道具作りで少し張り切り過ぎたようだ。

魔力の消費を許容範囲内に収めるために、あれやこれや削りながらも最大火力を放てるように頑張ったからな。

これで何があってもイェルンさんに敵を近寄らせる事はないだろう。

まあ付近の地形は変わってしまうかもしれないけど。



服が少し湿っぽい。
じんわりと汗をかいているようだ。

熱を持った身体に当たる夜風が気持ちいい。

「マルコイよ。」

声をかけられた方を振り向くと、王様がこちらに歩いてくるところだった。

「王様。どうされました?」

「いや、貴公と話がしたくてな。」

「いいですよ。ただヨエクを倒した後の王様の戴冠式の時でも良さそうですけどね。」

「はは。貴公と話していると私が王に戻るのが当たり前のように思えるな。」

「当たり前ですよ。王様が存命である限り、トールルズの国王は王様だと思ってます。ヨエクでは務まりませんし、それにすぐ退位しますよ。こっちには火力おばけの爆殺女神がいますから。」

あ、あと腹ペコ大魔王とか模擬戦おばけとかアサシン商人とか最凶の刀馬鹿とかいます。

多分1人でもいたら国を滅ぼす勢いの歩く災害です。

「正直私は王を退位して冒険者に戻りたいと思っておった事もあってな。それくらい冒険者として生きていた時が眩しく素晴らしいものだった。命の危険もあったがそれでも思いが変わらぬほどであった。」

そういえば王様は冒険者ランクAだったな。
並大抵でなれるランクではないから、冒険者として長く活動していたのだろう。

「私に後継者がいればすぐにでも王位を譲ったのかもしれぬな。ヨエクも王家の血を引く者であったからそれもよかったのかもしれぬ。」

ヨエクも侯爵だったな。
だとしたら王家の血を引いていたとしてもおかしくないか。

「だが、今この国は滅びに差し掛かっている。私がヨエクの前に行き、正式に王位を渡せばいいとも思ったが、そうではなかったようだ。」

そうだな‥
多分ヨエクが今抱えている問題を解決したとしても善王になるとは思えない。
おそらくトールルズを戦果に巻き込む形になるだろう。
そのための準備をしているようだしな。

「私はこの国のために王位に戻りたい。国民の、皆の平穏な生活のためにな。そのためにマルコイ‥改めて貴公に助力を頼む。このトールルズの王ゼルギウス・ミウリンドに力を貸してくれ。」

「‥‥承りました。このマルコイ、微力ながら御身の剣となり敵を討ち滅ぼしましょう!」

ギルドの面々や料理屋のおじさん、イェルンさんや王様のために俺はヨエクを討伐する事を誓おう。

「明日にはトールルズの王はゼルギウス王に戻ってますよ。」

「ふふ、頼もしいな。宜しく頼む。」

「はい。」

「マルコイよ。ありがとう。これだけ伝えたくてな。それでは明日頼んだぞ。」

王様はそのままギルドに戻って行った。

ヨエクにも自分が放った刺客が倒された事が伝わっているだろう。

明日は総力戦になる。

味方も頼もしいが、俺も魔力を回復させるために身体を休めるとしよう。

しかし‥

王様の名前って初めて聞いたな‥







次の日の朝。

ギルドのフロアに行くとみんなが集まっていた。

「すまないな。遅くなったか?」

「皆んな待ちきれなくて早起きしたみたい。もう皆んな準備は大丈夫よ。」

「わかった。それじゃあヨエクの所に乗り込むぞ。」

俺はパーティメンバーに声をかける。

「マルコイよ。」

「王様。どうされました?」

「すまない。私のわがままだとはわかっているが、私も連れて行ってもらえないだろうか?」

「‥‥‥危険ですよ。」

「わかっている。しかしヨエクともう一度だけ話がしたいのだ。もうヨエクが許されることはないし、許してはいけないと思っている。だが彼奴の想いを聞いておきたいのだ‥」






----------------------------------------------------------------------
近況にも書いてますが、ブログ始めました。
遊びに来ていただけたら嬉しいです!修正している本編や、書いている時に考えてた事などを載せてます!
https://ogicon3777.com
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~

うみ
ファンタジー
 恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。  いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。  モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。  そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。  モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。  その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。  稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。 『箱を開けるモ』 「餌は待てと言ってるだろうに」  とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。

処理中です...