スターダスト・ジョーカーズ

劇団バスターズ

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8月12日 スターダストと反転世界

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今日は夜中の0時に集まることになった。
俺が『スターダスト・ジョーカーズ』に入ってまだ1日しかたってない。
だが、現実は待ってくれない。早くも出番のようだった。

それまでに、昨日康平さんにもらったデータに目を通す。スターダストについてや、反転世界について。詳しく載っていた。
俺が一番気になっていたのは、スターダストが、どのように現実世界に干渉してくるかだった。
答えは、反転世界に迷い込んでしまった人間を『乗っ取ってしまう』ことによって、こちらに攻撃してくるらしい。しかし、ほとんどのスターダストは、そんなことはせずに、食い殺してしまう。スターダストも個体差があり、どのように現実世界に干渉してくるかは、正確には分からないという。

なぜ俺が気になっていたかは、『愛未の例』があるからだ。この件について、徹底的に調べたいと思った。

その他の資料にも目を通す。

(反転世界の崩壊…)

反転世界は、スターダストが存在することによって、反転世界が生まれる。スターダストが消滅すれば、その反転世界も消滅するということが書かれていた。
反転世界の範囲は、この風北町の土地分。それより先には行けない。

(つまりは、スターダストが全て消滅すれば、一旦その世界は消滅。そして、新たなスターダストが誕生すれば、再び反転世界は型取られる…という事か)

そして、その反転世界に入るには、ゲートの能力者、つまり未鈴さんがいないと、こちらは何もできない。

ここ数年で急増しつつある失踪事件は、スターダストによるもるものと考えざるを得なかった。ただ、康平さん曰く、「失踪者が多すぎる」とのことだった。

最後に、「スターダストに知能を思わせるものは無い」とのこと。
基本的には本能で動くそうだ。ただ、これも全てがそうなのかというと、分からないそうだ。少なくとも、康平さん達が戦った相手はそうだった、ということだ。

(もし、愛未を狙ったとしたら、それはたまたまだった、という事なのかな…)

時間までまだ結構ある。俺は再び資料に目を落とした。


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