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第一章 ―出会い―
聖リオルゥ高校
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ルカウス教とは、かつて地底より現れた悪魔の軍隊から世界を救った神“衛星神ルカウス”を信仰する宗教である。その教義は“戦うものに力を”でよく知られ、ルカウス教は現在も現れる悪魔や、悪霊、魔物といったたぐいのものと戦う“エクソシスト”の育成と派遣もしている。
赤い髪のポニーテールに、ツンとしたピンクの瞳。長く繊細なまつげに、きりりとした二重、通った鼻筋と、キュッとした上唇にセクシーな下唇。
セレェナ・ランブレントとは、聖リオルゥ高校の生徒会長である、二年でありながらその品行方正な態度から多くの人々に好かれ、愛されている。学年1位の成績をもち、品行方正で知られる。
が、ほとんどすべての人々は知らない。家での彼女の真の姿を……。夜中、両親が寝静まると、マスクをつけて声をひそめ、インターネットで数々のゲームをプレイする。中でも彼女のお気に入りは“没入型MMORPG・クラン・プリズム”である。その夜も彼女は励んでいた。
「オラ!!オラ!!F○○K!!クソ雑魚が!!!二度と逆らうな!!」
彼女はチーム、アダム・ギルドのマスターであり、メンバーからの信頼もあつく、対人戦でも無類の強さを誇るトッププレイヤー“プラーナ”である。5本の指に入るほどの猛者だった。今日も日課の対人戦を終え、デイリークエストをクリアした。こうして稼いだゲーム内通貨や宝石などは、様々なアイテムに利用できる、宝石はガチャ石であり、ゲーム内通貨は、ゲームない取引で利用するのだ。
ださい丸眼鏡をかけ、兎耳バンダナをつけて、死んだような、しかし鋭い瞳で薄暗闇の中でゲームをする。きっと学園の生徒たちがみたら卒倒しそうな光景である。
彼女がひとしきり日課をおえ、チームメンバーと話をしていると、一通のダイレクトチャットが届いた。それは物静かなメンバー。ZZXさんからだった。彼女と同じく学生だと名乗っているが、時折彼女に相談を持ち掛けてくるのだ。
その日もこんなメッセージが届いた。
「やはり、自分はレイドボスで足手まといになっている気がするのですが……」
レイドボスとはチームメンバー、もしくは固定メンバーで相手をするタイプのクエストで、普通のクエストよりよいアイテムがドロップする。彼を励まし、一緒に練習をしたら疲れ果て、その日は3時に寝る事になった。
「ありがとうございます」
と声をかけられたがそのあとにまたメッセージがきた。
「どうしてそんなにいい人なんですか?」
ふと、その言葉に引っかかりを覚えてしばらく頭をなやませて背もたれに頭をあずけたりうなだれたりした後にふとおもいついた。
「そうだな、私はいい人なんかじゃないよ、裏表もあるし、ただ、なんというか、メリハリが強いだけ」
一方その相手のZZXさんは、画面の向こうで、パソコンデスクからふとのびをして距離をおいてあくびをする。眼鏡にゲーム画面が反射する。セレェナは知らなかったが、短髪眼鏡のそばかすの似合う男子で、気弱な性格で有名なおなじ高校のクラント・レヌロだった。
「やさしいし強いし、最強だな”プラーナ”さん」
赤い髪のポニーテールに、ツンとしたピンクの瞳。長く繊細なまつげに、きりりとした二重、通った鼻筋と、キュッとした上唇にセクシーな下唇。
セレェナ・ランブレントとは、聖リオルゥ高校の生徒会長である、二年でありながらその品行方正な態度から多くの人々に好かれ、愛されている。学年1位の成績をもち、品行方正で知られる。
が、ほとんどすべての人々は知らない。家での彼女の真の姿を……。夜中、両親が寝静まると、マスクをつけて声をひそめ、インターネットで数々のゲームをプレイする。中でも彼女のお気に入りは“没入型MMORPG・クラン・プリズム”である。その夜も彼女は励んでいた。
「オラ!!オラ!!F○○K!!クソ雑魚が!!!二度と逆らうな!!」
彼女はチーム、アダム・ギルドのマスターであり、メンバーからの信頼もあつく、対人戦でも無類の強さを誇るトッププレイヤー“プラーナ”である。5本の指に入るほどの猛者だった。今日も日課の対人戦を終え、デイリークエストをクリアした。こうして稼いだゲーム内通貨や宝石などは、様々なアイテムに利用できる、宝石はガチャ石であり、ゲーム内通貨は、ゲームない取引で利用するのだ。
ださい丸眼鏡をかけ、兎耳バンダナをつけて、死んだような、しかし鋭い瞳で薄暗闇の中でゲームをする。きっと学園の生徒たちがみたら卒倒しそうな光景である。
彼女がひとしきり日課をおえ、チームメンバーと話をしていると、一通のダイレクトチャットが届いた。それは物静かなメンバー。ZZXさんからだった。彼女と同じく学生だと名乗っているが、時折彼女に相談を持ち掛けてくるのだ。
その日もこんなメッセージが届いた。
「やはり、自分はレイドボスで足手まといになっている気がするのですが……」
レイドボスとはチームメンバー、もしくは固定メンバーで相手をするタイプのクエストで、普通のクエストよりよいアイテムがドロップする。彼を励まし、一緒に練習をしたら疲れ果て、その日は3時に寝る事になった。
「ありがとうございます」
と声をかけられたがそのあとにまたメッセージがきた。
「どうしてそんなにいい人なんですか?」
ふと、その言葉に引っかかりを覚えてしばらく頭をなやませて背もたれに頭をあずけたりうなだれたりした後にふとおもいついた。
「そうだな、私はいい人なんかじゃないよ、裏表もあるし、ただ、なんというか、メリハリが強いだけ」
一方その相手のZZXさんは、画面の向こうで、パソコンデスクからふとのびをして距離をおいてあくびをする。眼鏡にゲーム画面が反射する。セレェナは知らなかったが、短髪眼鏡のそばかすの似合う男子で、気弱な性格で有名なおなじ高校のクラント・レヌロだった。
「やさしいし強いし、最強だな”プラーナ”さん」
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