4 / 30
ギフトマン
しおりを挟む
ダンジョンの出入り口からでると、もう夕方だった。トマスのいく先をただついていっただけで、安全にそのダンジョンを出る事ができたのだった。
(彼はいったい何者なんだ)
その疑念を持ちながら、パルシュは彼を監視しながらも、正体を探ろうとしていた。ふと、休息の看板がたち、地脈の上に回復の魔法陣がかかれた崖の上の休息所に立ち寄るふたり、ふと、彼の方から口をひらいた。
「君の知り合いに、少女がいるだろう、名前はアレポ」
「ああ、いるけど、あなた、あの子が目当てなのか」
ふと、唖然としたが、座りこみ、何か納得がいったようにふっとそっぽをむくパルシュ
「ああ、そうか、そうだな、彼女は美人だ……僕にはとても……」
「……これを彼女に」
スッと、何かをさしだすトマス。
「これは?」
それは鈍く土気色に光る水晶のようだった。
「オーパーツだ、きっと役にたつ」
「でも、こんなもの、彼女は貧乏だからお返しができないし」
「イラナイ……」
「!?」
ふとトマスという異形の男をみるとすたすたと立ち去るところだった。
「どこへ」
「用事を終えてくる、また会うだろう」
「でも、僕を助けてくれた礼も……」
「いらない、与えるだけ、私は……」
そういって口数少なに足早に彼はその場所を立ち去っていくのだった。
翌朝、ごそごそと家の地下倉庫を漁る少女―アレポ。埃がたち、えづいたり、くしゃみをしたりする。
「何か、何かお宝……そうだ、婆さんの鍵のかかった部屋」
そういって、一度上にあがると家の二階の奥の部屋から鍵をもってまた地下へおりた、その地下のまた一番奥にその小さな部屋はあった。彼女の祖母が大事にしていたしながあるという。
「祖母ちゃん、私が冒険者としての心得が出来たときにだけひらけといったけれど、別にいいわよね」
そういって彼女は、ほっぺたを軽く二階パンパン、と叩いた。
ガチャ……キィイ。
そこはきれいに整理された部屋だった、冒険者の本や、剣や盾、地図や道具が並ぶ、中でもめをひいたのは机の上にのせられていたゴウジュの木でできた杖だった。
それを手に取った時、ふと彼女に記憶がよみがえった。
祖母は昔から自分の親代わりだった。自分が物心つくときまではやさしく、冒険者になれと進めていたが、彼女が次第に少女から大人になっていくにつれて、彼女が冒険者になるのをとめたり、ふさわしくないといったり態度をかえていった。数年前に他界してからは彼女は村の皆に助けられながら一人で生きていた。
「私、やんちゃだったからかな、でも、婆さん最後まで面倒をみてくれて……喧嘩ばかりだったけど」
ふと、それを手に取ると机に紙きれがおいてあった。
「ばか孫、これを机にもどせ」
とかかれていた。
「あのクソババア」
(彼はいったい何者なんだ)
その疑念を持ちながら、パルシュは彼を監視しながらも、正体を探ろうとしていた。ふと、休息の看板がたち、地脈の上に回復の魔法陣がかかれた崖の上の休息所に立ち寄るふたり、ふと、彼の方から口をひらいた。
「君の知り合いに、少女がいるだろう、名前はアレポ」
「ああ、いるけど、あなた、あの子が目当てなのか」
ふと、唖然としたが、座りこみ、何か納得がいったようにふっとそっぽをむくパルシュ
「ああ、そうか、そうだな、彼女は美人だ……僕にはとても……」
「……これを彼女に」
スッと、何かをさしだすトマス。
「これは?」
それは鈍く土気色に光る水晶のようだった。
「オーパーツだ、きっと役にたつ」
「でも、こんなもの、彼女は貧乏だからお返しができないし」
「イラナイ……」
「!?」
ふとトマスという異形の男をみるとすたすたと立ち去るところだった。
「どこへ」
「用事を終えてくる、また会うだろう」
「でも、僕を助けてくれた礼も……」
「いらない、与えるだけ、私は……」
そういって口数少なに足早に彼はその場所を立ち去っていくのだった。
翌朝、ごそごそと家の地下倉庫を漁る少女―アレポ。埃がたち、えづいたり、くしゃみをしたりする。
「何か、何かお宝……そうだ、婆さんの鍵のかかった部屋」
そういって、一度上にあがると家の二階の奥の部屋から鍵をもってまた地下へおりた、その地下のまた一番奥にその小さな部屋はあった。彼女の祖母が大事にしていたしながあるという。
「祖母ちゃん、私が冒険者としての心得が出来たときにだけひらけといったけれど、別にいいわよね」
そういって彼女は、ほっぺたを軽く二階パンパン、と叩いた。
ガチャ……キィイ。
そこはきれいに整理された部屋だった、冒険者の本や、剣や盾、地図や道具が並ぶ、中でもめをひいたのは机の上にのせられていたゴウジュの木でできた杖だった。
それを手に取った時、ふと彼女に記憶がよみがえった。
祖母は昔から自分の親代わりだった。自分が物心つくときまではやさしく、冒険者になれと進めていたが、彼女が次第に少女から大人になっていくにつれて、彼女が冒険者になるのをとめたり、ふさわしくないといったり態度をかえていった。数年前に他界してからは彼女は村の皆に助けられながら一人で生きていた。
「私、やんちゃだったからかな、でも、婆さん最後まで面倒をみてくれて……喧嘩ばかりだったけど」
ふと、それを手に取ると机に紙きれがおいてあった。
「ばか孫、これを机にもどせ」
とかかれていた。
「あのクソババア」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます
天宮有
恋愛
私アリザは平民から側妃となり、国王ルグドに利用されていた。
王妃のシェムを愛しているルグドは、私を酷使する。
影で城の人達から「愚かな側妃」と蔑まれていることを知り、全てがどうでもよくなっていた。
私は我慢することをやめてルグドを助けず、愚かな側妃として生きます。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる