ギフトマン

ショー・ケン

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ギフト

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「俺は……どうなって」

 体を起こそうとする、意識がもうろうとしている、医者や、回復魔法使いが自分を取り囲んでいる。ノースは、自分の置かれている状況を思い出そうとした。

(あの化け物にあって……父さんの影をみて……そして)

 ふと、見下ろすと右手が切断されているのがみえた。いつのまにか手術はおわり、ベッドの上に横たわっていたようだ。

「うわああああああ!!!」

 叫び声に驚いて看護師たちや医者がはいりこんできて自分を抑えた。

「右手、右手……」

「おちついて!!魔法義手があるじゃないか、君はまだ死んだわけじゃない、あの惨状で命がつながっただけでも!!」

「うあ、うわああ!!」

 ふと、目の前をみると、見知った顔があった。恋人のイベラだ。

「イベ……」

 何もいわずにイベラは自分を抱きしめた。それだけで心が落ち着いた。

「すまない、すまない」

 落ち着いて話をきくと、自分たちは反逆の罪に問われるらしい。完治するころには、きっと処刑になるだろうという話だ。しかし、誰がそれを、きくとイベラはいった。

「ほとんどの老人や権力者はあの場で死んだ、けれど……あんたのおじいさんが生き残っていて、また村の実権を握っているの」

「クソッ……あのじじい」

 もう少しで、自分は祖父の拘束から逃れ、冒険者への道を歩む事ができたのに……、冒険者……ふと、嗚咽が走る。冒険者を目指した父の死。そして、父に似たあの異形を思い出したのだ。

「悪い、イベラ、一人にしてくれ」



 イベラは部屋をでて、ルアンスと部屋の外で合流した。

「どうだ?」

「どうって、やっぱり落ち込んでいるわ」

「だが、このままじゃ、俺たちは死ぬだけだ、犬死だ」

「このままじゃ、追われないわよ……何かいい手、いい手を」

 その時、イベラは上空を見た、ふわふわとドローンが飛んでいる。

「そうだ……この際、毒を食らわば皿までくらうしかないか」

「?」



また別の場所で、村長は身を隠しながら、村の態勢を維持していた。村が見下ろせる崖の上で、ぽつり、空をみあげてつぶやいた。

「あの時、あの騒乱の時、確かに私は……“ギフトマン”を見た気がするのだ、あの恐ろしい男を、だが諦めてはならない……まさか“災厄”を連れてくるなどと、たかだか人間がそんな使命を追っているはずがない」
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