碧眼のマリオネット

ショー・ケン

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1章

目覚め

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 その朝エリサは、ルームメイトのヤナにゆり起こされた。ヤナはそばかすと細長の顔の輪郭をもつ前髪をふたつにかきわけた眼鏡のおとなしい顔の子だ。
「ねえ、あなたに見せたいものがあるの、でも驚かないでね、いいニュースじゃないし」
 そして、導かれるままにエリサはヤナのあとをついていった。
「なあーに」
 眠い目をこすりながら、寝間着のまま、裏庭にでた。そこは、アイリーンやマルグリッドの修道院から続く道だ。そこに、見覚えのある人形……の破片がちらばっていた。
「あ!!あ!!!あ……!!ああ!!うう!!あうう!!」
 エリサはあまりの事にでかかった言葉がでてこなかった。
「こ、これは……」
「そうよね」
 うしろで、憐れむように悲しい顔をしたヤナが、彼女の背中をみつめていた。
「アイリーンが貴方から取り上げた人形のひとつ……アイリーン、こんな事をする人だったなんて……マルグリッドに相談しようかしら」
「……いいえ」
「え?」
「信じるわけないわ、いいのよ、私は……」
「でも、その人形……」
「いいの!!」
 それ以上、ヤナは何も言えなかった。

 その話は、誰が話したのか、すぐに孤児の子供たちの間でもちきりになった。昼食の折、アイリーンは彼らをみて首をかしげていたが、当人が理由だとはわかっていないようだった。

 朝食が終わると、すぐにプラグはエリサの横にたった。エリサは顔を晴らしていた。
「何?」
「明日、アイリーンがいないんだ」
「それで?」
「俺が取り戻すよ、お前の人形」
「!!でもばれたら!!」
「すべてはぬすまない、一体だけだ、それからマルグリッドと神父に訴えればいい、こわれた人形と、正常な人形、さすがにそこまですれば調べてくれるだろうし」
「そうじゃない、あなたの顔や傷の事を心配しているの、もしこれ以上折檻をうけたら!!」
「心配するな、俺は……こんなものじゃない、かつての俺のいた世界は……」
「お願い……無茶しないで、無事でいて、あなたにペペロのことお願いしたこと、今も後悔している、あなたにもしもの事があったら、私」
「??」
 プラグは振り返る。涙をためていたエリサは一瞬巣に戻った。
「い、いえ、あなたにとっては退屈かもしれないけど、でも、マルグリッドがいるでしょ、もう少し、子供のままでいようよ」
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