銀河(ユリース)最弱の賞金稼ぎと、朽ちゆく惑星(ほし)のハンドガン

ショー・ケン

文字の大きさ
3 / 16
第一章

アンドロイド

しおりを挟む
 カルシュの頭に鈍痛、うっすら目を開けると……薄暗い夜の闇の中、遠くのほうに明かりがともっており、岩でできた洞窟のような場所にいるらしかった。キャンプらしきものの中で、子供や大人の声がする。しかしやけに骨ばっている……よく目を凝らした。
「※AR(Automatic Repair)コアのアンドロイドたちか」
 ※(100年程度の自律活動に耐えうる、自動で資源を集めエネルギーを生成する事のできる機械心臓部、AIとナノマシンが組み込まれている)

 彼は崖を隔てた岩肌の小さな洞穴に手足を縛られており、彼の目線の先では、キャンプの中、彼の携帯端末“スマートガジェッド”が物珍しそうに人間によくにた大人のアンドロイドたちと子供アンドロイドたちにいじくりまわせてれていた。ガジェットから投影されたホログラム上のロジーが叫ぶ。
「た、助けてえ~~旦那さまー」
 カルシュはロジーのあまり見ない姿に、場違いながら少し微笑んでしまった。何より危険がなさそうで……すると、ゴツンと、背後からアンドロイドに殴られる。
「仲間が捕まっていルのニ何楽しんデル」
 振り返るとそこにたっていたのは、赤い渦文様のバンダナを頭にかぶった男だった。ほかのアンドロイド同様、簡素な作りでただ、よくみるとこれらは重要な箇所はプラスチック上のカバーで守られているようだった。カルシュはまじめな顔になり、ふてくされながら訪ねる。
「あんたは?」
「ここのリーダー“エス”とヨばれている」
「この縄を外してくれよ」
 そういって、カルシュはアゴで指示した。
「それとこれとは話が違ウ……この星ニ何の用だ、素直に答えれば解放しよウ」

 どうやら外を見ると、岩肌がみえることから、巨大な岩をくりぬいた場所なのだろう、涼しく、砂漠の暑さはしのげそうだ。
「用、別に用なんてない」
「ふん、身分証を見タぞ“賞金稼ぎ”」
「俺は、“落とし物”を探してるんだよ、ある富豪がかつてここにきたときになくしたアクセサリー、まあ、帰ってくるとも思えないって安い値段で依頼をだされた、ここは安全な星だしな」
「フム……まあ、宝を盗ムのでないのならいいが、もし宝に手を出せば……」
「宝?何のことだ?」
「この星でもっとも貴重とされている、“来るべき日に来るべきものが持ち、古代の秘密を手にスル”この星の住民が先代からずっと受け継いできタ古代秘宝……使えるものにだけそれは継承されルのだ、お前たちのようなものや星間機構になど、盗まれてはならヌ」
「ふーん、で、それはどんなもので、用途は?」
「サア……」
「さあって」
 カルシュは立ち上がる。
「ともかく、ここから早く、南半球にいかなければ、小さな星だしすぐにつくだろう、そんで俺が宝を盗みそうなら、奪いにくるがいいよ、俺は強くない……」
「南半球ゥ……??やめておけ」
「何で?」
「化け物がイル……」
「??」

 結局その夜は集落でおせわになりアンドロイドたちに手を振る。カルシュたちがさったあとアンドロイドたちは、あるテントにむかった。エスが彼らに呼びかける。
「様子はドウダ」
「もう長くナイだろう」
 エスは腕組をした。
「実験を続ケなければ」
 そのテントの最奥、毛布にくるまれた男が体中コケやら触手のようなものが生えていて、口は人工呼吸器があてがわれ、体は様々な実験器具や医療器具につながれて身動きがとれなくなっていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...