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第一章
闘争
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カルシュが少女に問う
「君は撃てる?バイクを囮にして、星間アーマーを」
「ええ、撃てますけど、あなた方の方のほうが精度がいいんじゃ……」
ロジーが割って入る。
「いえ……ご主人様は……その武器は、トラウマなんです」
「拳銃が?……?」
一方外では星間アーマーがしびれを切らして、地面をたたく。
「クルゥウ!!」
そちらにに向き直る一向。カルシュに逃げられ、いら立ったのか星間アーマーが右手をのばし、折りたたんでいた鎌のような部分を露出させる。そして弓なりにしならせると、思い切り巨岩にむけて打ち付けた!。
「クルゥグルゥウアアアア!!」
《ドスッドスッ、ドガッ!!》
その音は岩穴全体をゆらし、岩穴内部にキィンキィンと鈍くも高い響く音をひびかせた。
ロジーとカルシュが段取りを急ぐ。
「時間がない!ご主人様、やりましょう」
「じゃあ合図をしてくれ」
少女が拳銃を構える叫ぶ。
「はい、用意します!フゥー……」
皆の注目がバイクに集まる。集中するロジー、集中する地元の少女、そして胸元に手を当てて後方でそなえるカルシュ。そしてロジーが叫んだ。
「今です!!」
勢いよく叫び、カルシュの手の中でロジーのワンピースと髪がゆれた。その瞬間、後方で鈍い音がした。バイクにエンジンがかかる。
《グゥングゥングゥングゥン……》
「クルゥ?」
振り返る星間アーマー。
皆が息をのみ、皆の視線がバイクに集まったその時だった。カルシュが叫んだ。
「撃っ……」
その時、異変はおきた。
《ブブゥウフウフフフ……ブフゥッ、フッ、ブフ……》
巨大ななさけない音がして、やがてバイクが音をとめた。
しばしの静寂ロジーが口火をきった。
「……信号が……とまりました、いくら送っても受信しません……通信端末の不具合です……」
ぼーっとロジーを見るカルシュ。
「ロ、ロジー!!肝心なときにポンコツだな!」
「そ、そんなにいわなくても!!」
少女が二人の顔色をうかがうチグハグな状態。
「あ、あのー……どうしましょう」
ロジーがカルシュの代わりに応えた。
「うーん、そうですねえ、ほかにもホログラムを出す端末がありますから、それをなげて注意を引くとか、私が囮になるとか、スモークで乗り切るとかいろいろありますが、でもスモークは金欠で量に少々不安が……アッ……」
そのときだった、カルシュが立ち上がる。
「俺が囮になろう」
「!?」
カルシュは、優しく少女にいった。
「その前に、君、名前を教えてくれないか?」
「私……サトナといいます」
「うおおおおおお!!!」
カルシュはバイクの方を向いている、星間アーマーに、石ころをひろい、投げつけた。
「くるならこい!!お前ごときにやられるか!オンボロが!」
星間アーマーは、ふと止まったかと思うと、急に声を張り上げた。
「クルゥウウオオオッ!!!!」
「はっ!初期型も多少の“感情プログラム”をもっているというのは本当らしいな、こいよ、不良品!」
「クゥィイオオルルゥ!!!」
星間アーマーは四足歩行状態になり、かつ胸元のアーマーも使って6足、昆虫のような状態で勢いをつけてカルシュを追いかけ始めた。カルシュも負けじと全速力で走りだす。
「頼むぞ!!ロジー」
一方サトナとロジーはカルシュが囮になっている間に準備をし、バイクのエンジンをかけた。
「ドゥルルルル」
そしてバイクは発車する。
バイクがしばらく走ると、地平線のように砂漠が途切れている場所があった。その先は、草木が生い茂る、砂ばかりとは違う、のどかな野原と小さな山々が広がっていた。ロジーは始終無言だった。ロジーに尋ねられると、ご主人様が負けるわけがない、と気丈に笑った。やがて彼女らは、村らしきもののはずれにたどりついた。
その頃カルシュは、星間アーマーにおいつかれ、フェイントをしたり、ボディの上にのったり、逃げ一方で立ち回る。
「クルル!!!!!」
星間アーマーが右腕をふりかざしてカルシュの腹部めがけて振り下ろす、カルシュは簡単によけた、とおもいきや、その避けた先にもう左手が下からふりあげられていた。
「しまっ……」
よけられないとおもった。急所を何とか外す以外の方法はおもいつかない、その瞬間。彼の地獄耳は、どこかで誰かの笑い声を聞いた気がした。
「フン……」
“バチュン……”
敵の鎌の軌道がずれ、カルシュは余裕で交わした。その瞬間、カルシュは自分の直ぐ下に、今撃たれた弾丸が落ちているのに気づいた。拾い上げる。ピンク色の兎の絵のついた弾丸。
(間違いない、あいつだ……)
それに気づいたカルシュはふとえみを浮かべると、星間アーマーを思い切り蹴とばした。そして胸ポケットからある注射器を取り出した。
“アエラス・ナノマシン”
通称アエラスNM、新興企業“MIGERU”が開発した、科学魔法を使えない人間用に用意されたドラッグで、一定時間、身体能力を向上させ、身体への疲れ、ダメージを抑制する。
カルシュは叫んだ。
「来いよ!!!ゴキブリ!!」
「クルオオオオオ!!!」
星間アーマーは、カルシュの足を切り裂いた。かにおもえたが、カルシュの両足は鋼鉄のように硬かった。というよりそれそのもの、彼は、半身がサイボーグだったのだ。
「君は撃てる?バイクを囮にして、星間アーマーを」
「ええ、撃てますけど、あなた方の方のほうが精度がいいんじゃ……」
ロジーが割って入る。
「いえ……ご主人様は……その武器は、トラウマなんです」
「拳銃が?……?」
一方外では星間アーマーがしびれを切らして、地面をたたく。
「クルゥウ!!」
そちらにに向き直る一向。カルシュに逃げられ、いら立ったのか星間アーマーが右手をのばし、折りたたんでいた鎌のような部分を露出させる。そして弓なりにしならせると、思い切り巨岩にむけて打ち付けた!。
「クルゥグルゥウアアアア!!」
《ドスッドスッ、ドガッ!!》
その音は岩穴全体をゆらし、岩穴内部にキィンキィンと鈍くも高い響く音をひびかせた。
ロジーとカルシュが段取りを急ぐ。
「時間がない!ご主人様、やりましょう」
「じゃあ合図をしてくれ」
少女が拳銃を構える叫ぶ。
「はい、用意します!フゥー……」
皆の注目がバイクに集まる。集中するロジー、集中する地元の少女、そして胸元に手を当てて後方でそなえるカルシュ。そしてロジーが叫んだ。
「今です!!」
勢いよく叫び、カルシュの手の中でロジーのワンピースと髪がゆれた。その瞬間、後方で鈍い音がした。バイクにエンジンがかかる。
《グゥングゥングゥングゥン……》
「クルゥ?」
振り返る星間アーマー。
皆が息をのみ、皆の視線がバイクに集まったその時だった。カルシュが叫んだ。
「撃っ……」
その時、異変はおきた。
《ブブゥウフウフフフ……ブフゥッ、フッ、ブフ……》
巨大ななさけない音がして、やがてバイクが音をとめた。
しばしの静寂ロジーが口火をきった。
「……信号が……とまりました、いくら送っても受信しません……通信端末の不具合です……」
ぼーっとロジーを見るカルシュ。
「ロ、ロジー!!肝心なときにポンコツだな!」
「そ、そんなにいわなくても!!」
少女が二人の顔色をうかがうチグハグな状態。
「あ、あのー……どうしましょう」
ロジーがカルシュの代わりに応えた。
「うーん、そうですねえ、ほかにもホログラムを出す端末がありますから、それをなげて注意を引くとか、私が囮になるとか、スモークで乗り切るとかいろいろありますが、でもスモークは金欠で量に少々不安が……アッ……」
そのときだった、カルシュが立ち上がる。
「俺が囮になろう」
「!?」
カルシュは、優しく少女にいった。
「その前に、君、名前を教えてくれないか?」
「私……サトナといいます」
「うおおおおおお!!!」
カルシュはバイクの方を向いている、星間アーマーに、石ころをひろい、投げつけた。
「くるならこい!!お前ごときにやられるか!オンボロが!」
星間アーマーは、ふと止まったかと思うと、急に声を張り上げた。
「クルゥウウオオオッ!!!!」
「はっ!初期型も多少の“感情プログラム”をもっているというのは本当らしいな、こいよ、不良品!」
「クゥィイオオルルゥ!!!」
星間アーマーは四足歩行状態になり、かつ胸元のアーマーも使って6足、昆虫のような状態で勢いをつけてカルシュを追いかけ始めた。カルシュも負けじと全速力で走りだす。
「頼むぞ!!ロジー」
一方サトナとロジーはカルシュが囮になっている間に準備をし、バイクのエンジンをかけた。
「ドゥルルルル」
そしてバイクは発車する。
バイクがしばらく走ると、地平線のように砂漠が途切れている場所があった。その先は、草木が生い茂る、砂ばかりとは違う、のどかな野原と小さな山々が広がっていた。ロジーは始終無言だった。ロジーに尋ねられると、ご主人様が負けるわけがない、と気丈に笑った。やがて彼女らは、村らしきもののはずれにたどりついた。
その頃カルシュは、星間アーマーにおいつかれ、フェイントをしたり、ボディの上にのったり、逃げ一方で立ち回る。
「クルル!!!!!」
星間アーマーが右腕をふりかざしてカルシュの腹部めがけて振り下ろす、カルシュは簡単によけた、とおもいきや、その避けた先にもう左手が下からふりあげられていた。
「しまっ……」
よけられないとおもった。急所を何とか外す以外の方法はおもいつかない、その瞬間。彼の地獄耳は、どこかで誰かの笑い声を聞いた気がした。
「フン……」
“バチュン……”
敵の鎌の軌道がずれ、カルシュは余裕で交わした。その瞬間、カルシュは自分の直ぐ下に、今撃たれた弾丸が落ちているのに気づいた。拾い上げる。ピンク色の兎の絵のついた弾丸。
(間違いない、あいつだ……)
それに気づいたカルシュはふとえみを浮かべると、星間アーマーを思い切り蹴とばした。そして胸ポケットからある注射器を取り出した。
“アエラス・ナノマシン”
通称アエラスNM、新興企業“MIGERU”が開発した、科学魔法を使えない人間用に用意されたドラッグで、一定時間、身体能力を向上させ、身体への疲れ、ダメージを抑制する。
カルシュは叫んだ。
「来いよ!!!ゴキブリ!!」
「クルオオオオオ!!!」
星間アーマーは、カルシュの足を切り裂いた。かにおもえたが、カルシュの両足は鋼鉄のように硬かった。というよりそれそのもの、彼は、半身がサイボーグだったのだ。
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