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第一章
宇宙より
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翌日の早朝、ミユナは自分の宇宙船にのって、衛星軌道上を浮遊していた。惑星を見下ろしながらつぶやく。
「ふん、あんな奴……不運にとりつかれて、ひどいめにあえばいいのに」
その朝、カルシュは銃をかりて、一人で射撃訓練をしていた。サトナが隠れてみていたが、カルシュは気にしなかった。
「ふう」
とため息をつくカルシュ。撃ち終えた標的は、弾丸がすべて標的の輪郭の際をうちぬいていた。サトナはある種の感動を覚えるのだった。
と、村の重役の一人が、カルシュをよんだ。急いで駆けつけると長老がカルシュにいった。
「村の猟銃がすべて破壊されている!!それにあの女もいないぞ!!」
カルシュは頭を抱えた。しかし、笑った。
「ふっ……やってやるよ」
また別の場所では、盗賊の首領、グラッツァが、帽子をとり、髪をかき分けながら、巨大なドーム状の施設に入る星間防衛アーマーをみあげていた。
「ふっ、これで復活させられる!!」
その言葉通り、アーマーはいくつものドローンや、内部から延びるアームによって、修理が行われている最中であった。その心臓部でさえも。
そしてその日、カルシュは一世一代の冒険に出発した。キリと、サトナをひきつれて。それはくしくも、落下地点、オアシスの地下、古代遺跡にあるという。道中はバイクで何の苦もなく通りすぎて、3人で地下へと向かう階段をみつけた。カルシュは納得した。
「ああ、これは……」
カルシュの船が乗り上げているアンドロイドの男、遺跡の入り口は、その下敷きになっていたのだった。
しばらく進むと、電気がどこからきているのか、明かりにみちた開けた空間がでた。まるで巨大な宮殿のような、それでいて、階段だらけの場所だった。ふとカルシュは、背中から迫るものを感じ、その気配をかわした。それはサトナにぶつかった。サトナに突進したもの……それはキリだった。
「何を……」
とがめるまでもなく、すさまじい速さでキリは階段をかけおりていって、やがてその迷宮じみた階段のどこかで姿をくらました。カルシュはサトナをみる。サトナは、左右にわかれた階段の踊り場で、ヘリにつかまり今正に深い地下の穴へ落下しようとする瞬間だった。
《ガシッ!!》
カルシュはその手を掴んだ。なんとかひきあげようとするが、湿気があり、うまくいかない。
サトナがいった。
「どうか、私を見捨てていってください、それにあなたは気づいているのでしょう
、何かがおかしいって……この星は、あの村は……」
カルシュはうなだれた。そして、考えた、しばし考えたあと、ようやく口にだした。
「わかっている、いままでの賞金首人生、ずっとこうだったから、騙したり、騙されたり、秘密を隠されたり、こんな事は日常茶飯事だ」
「なら、早く逃げてください」
「俺は……逃げられないんだ、何か、大事なものを手にしようとしている人間の瞳をみると、わかってしまう、その“宝”っていうのは、あんたにとって大事なものなんだろう?サトナ……この星に着陸するまえ、誰かの助けてって声をきいたきがしたんだ、もしかしたら、あんただろ?」
サトナはふと記憶をたどった。これまでのこと、村の事。あの宝、あれには―精霊―が宿る。かつて村で仲間外れにされてばかりだった彼女が、その宝を最初にみつけた。古代兵器、古代の宝、だが封印された場所にあり、近づけなかった。近づくと死ぬ。そこで村人たちはほとんどが諦めたが、彼女は違った。その兵器に宿る“精霊”と会話をし続けたのだ。それが彼女にとって、長らくの支えだった。そんな事をおもいだしていると、カルシュは勢いよく彼女をひっぱりあげた。引き上げられたあと、サトナはこの話をカルシュに話したのだった。
「ふん、あんな奴……不運にとりつかれて、ひどいめにあえばいいのに」
その朝、カルシュは銃をかりて、一人で射撃訓練をしていた。サトナが隠れてみていたが、カルシュは気にしなかった。
「ふう」
とため息をつくカルシュ。撃ち終えた標的は、弾丸がすべて標的の輪郭の際をうちぬいていた。サトナはある種の感動を覚えるのだった。
と、村の重役の一人が、カルシュをよんだ。急いで駆けつけると長老がカルシュにいった。
「村の猟銃がすべて破壊されている!!それにあの女もいないぞ!!」
カルシュは頭を抱えた。しかし、笑った。
「ふっ……やってやるよ」
また別の場所では、盗賊の首領、グラッツァが、帽子をとり、髪をかき分けながら、巨大なドーム状の施設に入る星間防衛アーマーをみあげていた。
「ふっ、これで復活させられる!!」
その言葉通り、アーマーはいくつものドローンや、内部から延びるアームによって、修理が行われている最中であった。その心臓部でさえも。
そしてその日、カルシュは一世一代の冒険に出発した。キリと、サトナをひきつれて。それはくしくも、落下地点、オアシスの地下、古代遺跡にあるという。道中はバイクで何の苦もなく通りすぎて、3人で地下へと向かう階段をみつけた。カルシュは納得した。
「ああ、これは……」
カルシュの船が乗り上げているアンドロイドの男、遺跡の入り口は、その下敷きになっていたのだった。
しばらく進むと、電気がどこからきているのか、明かりにみちた開けた空間がでた。まるで巨大な宮殿のような、それでいて、階段だらけの場所だった。ふとカルシュは、背中から迫るものを感じ、その気配をかわした。それはサトナにぶつかった。サトナに突進したもの……それはキリだった。
「何を……」
とがめるまでもなく、すさまじい速さでキリは階段をかけおりていって、やがてその迷宮じみた階段のどこかで姿をくらました。カルシュはサトナをみる。サトナは、左右にわかれた階段の踊り場で、ヘリにつかまり今正に深い地下の穴へ落下しようとする瞬間だった。
《ガシッ!!》
カルシュはその手を掴んだ。なんとかひきあげようとするが、湿気があり、うまくいかない。
サトナがいった。
「どうか、私を見捨てていってください、それにあなたは気づいているのでしょう
、何かがおかしいって……この星は、あの村は……」
カルシュはうなだれた。そして、考えた、しばし考えたあと、ようやく口にだした。
「わかっている、いままでの賞金首人生、ずっとこうだったから、騙したり、騙されたり、秘密を隠されたり、こんな事は日常茶飯事だ」
「なら、早く逃げてください」
「俺は……逃げられないんだ、何か、大事なものを手にしようとしている人間の瞳をみると、わかってしまう、その“宝”っていうのは、あんたにとって大事なものなんだろう?サトナ……この星に着陸するまえ、誰かの助けてって声をきいたきがしたんだ、もしかしたら、あんただろ?」
サトナはふと記憶をたどった。これまでのこと、村の事。あの宝、あれには―精霊―が宿る。かつて村で仲間外れにされてばかりだった彼女が、その宝を最初にみつけた。古代兵器、古代の宝、だが封印された場所にあり、近づけなかった。近づくと死ぬ。そこで村人たちはほとんどが諦めたが、彼女は違った。その兵器に宿る“精霊”と会話をし続けたのだ。それが彼女にとって、長らくの支えだった。そんな事をおもいだしていると、カルシュは勢いよく彼女をひっぱりあげた。引き上げられたあと、サトナはこの話をカルシュに話したのだった。
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