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VTuberとは…
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【亜沙美の部屋】
「VTuberってね【Virtual YouTuber(バーチャル ユーチューバー)】の略称で、生身の人間の代わりに2Dや3Dのアバターを使って、主に動画配信サイト「YouTube」などで動画投稿やライブ配信をしているYouTuberの事だよ」
今日の日曜日も一緒に出掛ける約束をしていたのだが…「知らずにアレコレ言うのも良くないから、VTuberの事を教えてくれ」と太一に頼まれたので、出掛ける前に部屋に入れ軽くレクチャーしている亜沙美
「へぇ、このカメラが被写体の動きを捉えて、このアバターってのと動きが連動するのか?…すげぇな!」
「一般的な2Dアバターだと、可動域にかなり限界があるんだけど…お母さんが送ってくれたシステムとアバターは、ほぼ100%再現してくれるんだよ!…太一もやってみる?」
論より証拠。という事で、実際に太一にアバターを動かしてもらうことにした亜沙美
「えっ!?俺でも出来るのか?男なんだぜ?亜沙美のアバターは女だろ?」
「そんなの関係ないよ。ほら、ソコに座ってみて。じゃあ連動させるね…そこのマイク持ってコッチ向いてよ」
「お、おう……こうか?」
「そうそう、何か喋ってみてよ」
「こんばんは……あー、浅宮太一です。皆さん宜しくお願いしま~す……すげぇ!俺の喋りに併せて手とか口とか動いてるやん!」
YouTuberは知っていてもVTuberの事は全然知らなかった太一は、目の前で連動して動くアバターに興奮していた
「……でもさ、こんな可愛い見た目で声が男だと…なんか引いちまうよな…」
「えっとね、確か【バ美肉】っていう音声を調整するアプリがあってね、男の人の声を女っぽく出来るらしいよ。やってみる?」
「あ…いや、遠慮しとく」
「どうして?」
「なんかさ、そこまでヤレてしまうと…俺まで配信に興味持ってしまいそうだしさ…」
「それ良いね!太一もやってみなよ」
「勘弁してくれよ。万が一【バ美肉】OFFのまま話し出したら大事故になるだろ?万が一、野太い声で「みんな、大好きだよ~」…なんて声が公共の電波に乗ったら、俺一生立ち直れねーよ」
「あー…怖いねソレはwあはは♪」
「だろ?でもさ、亜沙美は声どうしてるんだ?地声でやってたら人気出たときに困るだろ?」
「私はね、配信中は2オクターブ上げて喋ってるよ。少し待ってね……ん、あ~…あぁ~♪このくらいかな?
皆さんこんばんは!AA(ダブルエー)VTuberの浅宮アミです。今夜も宜しくねぇ!」
「おぉすげぇ!いつもの亜沙美の声と結構変わるんだな……んっ!?悪い、もう1回やってくれないか」
「??…良いよ。AA(ダブルエー)VTuberの浅宮アミです!今夜も宜しくね~♪……どう?」
亜沙美のVTuber用の声を聞いて何か考え込む太一。しばらくしてソレが何かに気が付いた
「なぁ亜沙美…」
「なに?」
「お前のその声、学校で聞いたことあるわ。同じクラスの奴がさ…「最近始めたVTuberにスッゴク可愛い声の声おるんやわ!マジで惚れそうやねん!ホンマに高校生なら住所調べて告白しに行きたいわ!」……って言ってたぞ」
「お、おぉう(汗)声は気を付けないと、不味い事になっちゃいそうだねぇ(汗)」
「言ってる奴の中には本当に行動しかねない奴も居るかも知れないぞ。亜沙美は無防備なとこ強いから気を付けろよ…取り敢えず戸締まりだけはちゃんとしろ!」
「う、うん。分かった。気を付けるね…」
亜沙美は始めて間もないVTuber活動だが既に…気を抜くとマジで危ない事態になりかねない事になっている事を、理解させられたのだった
とは言え、人は今まで染み付いてきたクセや習慣は変わりにくい。果たして亜沙美は大丈夫なのだろうか?
続く
「VTuberってね【Virtual YouTuber(バーチャル ユーチューバー)】の略称で、生身の人間の代わりに2Dや3Dのアバターを使って、主に動画配信サイト「YouTube」などで動画投稿やライブ配信をしているYouTuberの事だよ」
今日の日曜日も一緒に出掛ける約束をしていたのだが…「知らずにアレコレ言うのも良くないから、VTuberの事を教えてくれ」と太一に頼まれたので、出掛ける前に部屋に入れ軽くレクチャーしている亜沙美
「へぇ、このカメラが被写体の動きを捉えて、このアバターってのと動きが連動するのか?…すげぇな!」
「一般的な2Dアバターだと、可動域にかなり限界があるんだけど…お母さんが送ってくれたシステムとアバターは、ほぼ100%再現してくれるんだよ!…太一もやってみる?」
論より証拠。という事で、実際に太一にアバターを動かしてもらうことにした亜沙美
「えっ!?俺でも出来るのか?男なんだぜ?亜沙美のアバターは女だろ?」
「そんなの関係ないよ。ほら、ソコに座ってみて。じゃあ連動させるね…そこのマイク持ってコッチ向いてよ」
「お、おう……こうか?」
「そうそう、何か喋ってみてよ」
「こんばんは……あー、浅宮太一です。皆さん宜しくお願いしま~す……すげぇ!俺の喋りに併せて手とか口とか動いてるやん!」
YouTuberは知っていてもVTuberの事は全然知らなかった太一は、目の前で連動して動くアバターに興奮していた
「……でもさ、こんな可愛い見た目で声が男だと…なんか引いちまうよな…」
「えっとね、確か【バ美肉】っていう音声を調整するアプリがあってね、男の人の声を女っぽく出来るらしいよ。やってみる?」
「あ…いや、遠慮しとく」
「どうして?」
「なんかさ、そこまでヤレてしまうと…俺まで配信に興味持ってしまいそうだしさ…」
「それ良いね!太一もやってみなよ」
「勘弁してくれよ。万が一【バ美肉】OFFのまま話し出したら大事故になるだろ?万が一、野太い声で「みんな、大好きだよ~」…なんて声が公共の電波に乗ったら、俺一生立ち直れねーよ」
「あー…怖いねソレはwあはは♪」
「だろ?でもさ、亜沙美は声どうしてるんだ?地声でやってたら人気出たときに困るだろ?」
「私はね、配信中は2オクターブ上げて喋ってるよ。少し待ってね……ん、あ~…あぁ~♪このくらいかな?
皆さんこんばんは!AA(ダブルエー)VTuberの浅宮アミです。今夜も宜しくねぇ!」
「おぉすげぇ!いつもの亜沙美の声と結構変わるんだな……んっ!?悪い、もう1回やってくれないか」
「??…良いよ。AA(ダブルエー)VTuberの浅宮アミです!今夜も宜しくね~♪……どう?」
亜沙美のVTuber用の声を聞いて何か考え込む太一。しばらくしてソレが何かに気が付いた
「なぁ亜沙美…」
「なに?」
「お前のその声、学校で聞いたことあるわ。同じクラスの奴がさ…「最近始めたVTuberにスッゴク可愛い声の声おるんやわ!マジで惚れそうやねん!ホンマに高校生なら住所調べて告白しに行きたいわ!」……って言ってたぞ」
「お、おぉう(汗)声は気を付けないと、不味い事になっちゃいそうだねぇ(汗)」
「言ってる奴の中には本当に行動しかねない奴も居るかも知れないぞ。亜沙美は無防備なとこ強いから気を付けろよ…取り敢えず戸締まりだけはちゃんとしろ!」
「う、うん。分かった。気を付けるね…」
亜沙美は始めて間もないVTuber活動だが既に…気を抜くとマジで危ない事態になりかねない事になっている事を、理解させられたのだった
とは言え、人は今まで染み付いてきたクセや習慣は変わりにくい。果たして亜沙美は大丈夫なのだろうか?
続く
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