引き籠もりVTuber 学生編

挑戦者ロミー現る！

【喫茶店】
「亜沙美wまた、お前は自分からバラして…」

一生懸命に説明を始めると…内緒にしておくべき話を「ポロッ」と口に出してしまう亜沙美の悪い癖に呆れる太一

「(´∇｀;)あははははは…」

「亜沙美が配信してるの、太一も知ってる感じっ？…もしかしてっ、梨香お姉ちゃんも？」

「梨香…お姉ちゃん？」

「Σ(゜□゜)あっ!!」

亜沙美もウッカリ秘密の配信者だと言うことを自らバラしてしまったが…ロミータも梨香と２人の時は【お姉ちゃん】と最近まで呼んでいた事がバレてしまう発言を自らしてしまったw

「そうか、梨香から聞いたけど…ロミータちゃんは小学生の６年間、梨香の家でホームステイしてて同じ屋根の下で住んでたんだから…そう呼んでもおかしくないよな」

「(/// ^///)うん、梨香ってほらっ、優しいから…さ…頼り甲斐あるし…」

【お姉ちゃん】呼びしてた事がバレて顔を赤くするロミータ。そんな彼女の可愛らしい仕草に緊張感が和らいだ亜沙美は、自分が【浅宮アミ】のハンドルネームで配信者をしている事を明かす

「まだチャンネル登録者５０００人ちょいなんだけど…知ってるのは梨香と太一と…私のお母さんだけだから、誰にも言わないでね
えーとね、視聴者を【アミーゴ】って呼んでるんだけど…その中には【アミー水教団】とか言う怪しい人たちも居るからさ…身バレしたら危ないかも？だから。ね？」
  

「…うん、分かったっ！…私も梨香を【お姉ちゃん】と呼んでたの…最近は呼ばないようにしてるから、クラスの皆とかには言わないでねっ！」

亜沙美もロミータも、お互いに人に知られたくない秘密が有る。という新たな共通点を得た２人。クラスメイトに囲まれて悩まされたという同じ境遇も味わっている２人は、お互いに親近感を覚えたのだった



【その日の２１時】
「みんなー！こんアミーゴぉ！！ＡＡ(ダブルエー)VTuberの浅宮アミです！待っててくれたかな？……音量は大丈夫？昨日の【グレハイ】のCG画像で目が疲れてるから、今夜は【ソウルバスター】やってくよ！
ゲーム音量はうるさくないかな？……良かった。明日は日曜日だから時間あるので…」

✱「お！拡張版か？」
✱「こんアミー」
✱「アミーゴ！」
✱「２時間配信？」
✱「俺もアミも対戦してーよ！」
✱「アミー水販売早よ」
✱「喉渇いた」
✱「こんアミーゴ」

「\(*°∀°*)/おお！今夜は同接２００人超えてる！嬉しいなぁ♪…アミー水信者も相変わらず元気だねぇ………」

✱「また鳴き声聞かせてもろて」
✱「変態どもめw」
✱「んだと！アミー水は世界を救うねん」
✱「上手くなったか？」
✱「今度こそ対戦してー」


【対戦開始】
【ソウルバスター】は凝ったキャラクリが出来る格闘系対戦ゲームだ。配信者と視聴者(アミーゴ)や一般人が触れ合える場になるので、チャンネル登録者と親睦を深めたり、新たな登録者が期待できる良いコンテンツである

「私さ、マイキャラのクリエイトもう少し凝ってみたんだよ。制服バージョンアミー解禁だよっ！！」

✱「゜+。:.゜おぉ(*゜O゜ *)ぉぉ゜.:。+゜」
✱「学校の制服晒して身バレ大丈夫か？」
✱「可愛い♪♪」
✱「顔が少しリアルっぽい？」

「もちろんだけど、私が通ってる学校の制服じゃないよ。検索して見た中で可愛いな！って思った私立の学校の制服に寄せたんだ！」

✱「あぁ、都内の女子校じゃね」
✱「似てるな」
✱「お願いします」

「おっ！確かネトゲの【船娘コレクション】の駆逐艦の雷電ちゃんじゃない？似てる！可愛い♪」

対戦相手は人気ソシャゲ【船娘コレクション】から人気キャラの１人の駆逐艦【雷電】ちゃんだった

「(;`皿´)グヌヌ。ちょこまかと……うあっ！……あぁまた負けた…」

✱「あんま上手くなってねーな」
✱「鳴き声感謝！」
✱「いや相手上手かったよ」
✱「お願いしますっ！」
  

「( „❛ ֊ ❛„)んっ？何のキャラ？」

✱「誰か知ってるか」
✱「分からん」
✱「知らね」
✱「見た事ないな」

「えーとコレは何のキャラかな？…分かんないな…対戦者のハンネ(ハンドルネームの略)は……ロミーちゃん……えっ！？」

✱「アミ知ってるキャラ？」
✱「何かのアニメ？」
✱「少女漫画とか？」
✱「格ゲーか？」

【ソウルバスター】の配信を始めて１時間が経過した頃に入って来た新たな挑戦者は…視聴者(アミーゴ)の誰ひとりも該当するキャラが思い当たらないでいた
それもそのハズで、このキャラは作品内のキャラとかではなく亜沙美のクラスメイトの【ロミータ】に似せたキャラだった

(うっそ！ロミータちゃんが入って来ちゃったよ…だ、大丈夫かな？)

遂にロミータが亜沙美の配信内にやって来た
【ソウルバスター】での対戦はどうなる？




続く