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日常編
旅立つ姉妹
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【アシェスタ姉妹の部屋】
あからさまに最近様子がおかしい姉のフュール。と言うか…里の景気が良くなる程に疲労が増していく彼女の姿に、妹のメリーズが違和感を覚えるのもある意味当然と言えるだろう
「お姉ちゃん…大丈夫?何だか最近、疲れてない?」
「えっ!?あっ…だ、大丈夫よ…」
確かに最近の里は経済的に潤ってきているので里の者たちからは、一切の不満が消えていたのだが…それと反比例して疲れが溜まっていく姉の姿は、妹のメリーズでなくとも里の者も分かっていそうなものではあるのだが…
「そう?…お姉ちゃん…心配だよ…」
「ご、ごめんなさいね。景気が良くなったら良くなったで、その対応もやっぱり不慣れで…あはは!どっちにしてもお姉ちゃん、疲れちゃってるね…あはは…」
いよいよ妹にも勘づかれているのはフュール本人にも理解できている。何とかムァンコスの欲求を抑制しなければならない頃だが…
彼のフュールとの性行為は、それとは逆に高い望みになってきており彼女を悩ませていた
「どうかした、お姉ちゃん?」
大きなベットに並んで寝ている姉のフュールが、チラリと魔道式時計を見るのに気が付いたメリーズ
「┈┈┈┈┈ねぇメリーズ。ムァンコスからもらった疲労を癒す良い香りがする【お香】って物があるんだけど…使って良いかな?」
「お香?……別に、良いけど…」
リラックス効果のある物を使う。と言うフュールの目は、目新しい物への興味とは程遠く、何か危険な行為を始めようとする様な緊張した目付きだった
……………………………………………
「( „❛ ֊ ❛„)んっ?変わった匂い…だね…」
リラックス効果のある花の匂いが、部屋を包み込んできた。確かに優しい匂いなのだが…
(おかしいな…何だか…眠くなって……
_( ˘꒳˘ _ )スヤァ…zZ…)
【30分後】
「ガチャ」
誰かがknockもせずに姉妹の部屋に入ってきた
「手筈通り眠らせましたか?」
「え、えぇ。よく寝ているわ…ねぇムァンコス。本当に妹が寝ているこの部屋でするつもりなの?」
「( ´艸`)くふふ♪恥ずかしがり屋の貴女の事だ。妹さんが寝ている同じベットで私に抱かれるとなると…さぞや恥ずかしくて締まり具合が良くなるでしょうなぁ!」
フュールと身体を重ねることに慣れてきたムァンコスは、この世界には性行為をサポートする様な道具はほとんど無いので、シチュエーションを変えることで新しい快楽を得るのが一般的ではあるのだが……事もあろうに、妹のメリーズを薬で眠らせているそのベットでフュールを抱こうと言うのだ!
「あっ!?は、恥ずかし…流石に妹の真横で…全裸になって、貴方のキカン棒を咥え込むなんて…顔から火が出そうで…はぁはぁ…いや、お願いよメリーズ。起きないでね…んあっ!」
「( ´∀`)フハハハハ♪思った通りですな!普段から締まりの良い貴女の中ですが…横に寝ている妹が居ることで、いつもとは比べ物にならない締め付けをしてきますな!これならスグにでも…ぐあっ!?」
「ヽ(#゜Д゜)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノ ドッゲシ!!」
フュールに馬乗りになり彼女の中へキカン棒を挿入していたムァンコスが、突如目を覚ましたメリーズに蹴飛ばされた!
「やっぱり睡眠薬入りのお香だったか!……この外道がっ!私のお姉ちゃんを…里の経済を人質にとって散々弄びやがって!慈悲は期待しないでよね(怒)」
「ヒイィィィ!!(゜ロ゜ノ)ノ 起きていたのですか!?…はぅあ!お、お情けをー、私はこの里の復興の為にですね…」
「メリーズ…ごめんなさい。私は…」
「良いんだよ。お姉ちゃんは本当に頑張ってくれた……悪いのはこのゲス野郎と…頑張ってくれてるお姉ちゃんの背中に隠れていた私の弱さだ!…私は、メリーズは、二度とお姉ちゃんの負担になんかならない!消えろ!ブタ野郎!【液流氷結(リヴァイゴード)!!】」
メリーズは対象者の液体を凍りつかせる魔法を使った!彼女の魔法にその身を包まれたムァンコスの全身の液体…つまり水分と血液などは完全に氷漬けにされた!
「そんなに強い刺激が欲しいのなら…これでも喰らえ!ゲス野郎っ!」
メリーズは部屋にあった丸テーブルを持ち上げると、氷漬けになったムァンコスに思い切りぶつけた
「バリィン!!」
凍っていたムァンコスは、重さ10kgほどの鉄のテーブルをぶつけられ何個かに砕けた!
【翌朝】
「よくもムァンコス殿を!里の厄介者が、出ていけっ!!」
「あれだけ世話になっておいて恥知らずが!」
「二度と里に戻って来るな!!」
里にとって大変有り難いムァンコスを殺害した者として、メリーズは里の全員から罵声を浴びせられチカラ無く肩を落とし、1人里から追い出されるように旅立って行った
「何事ですか?メリーズは?私の妹は?」
前夜、誰にも知られたくなかったムァンコスに身体を捧げていた事を、よりもよって妹に知られていたショックに寝込んでいたフュールは、メリーズが里を追いやられている騒ぎでようやく起きてきたところだ
「フュール様の妹なので心苦しかったのですが…」
「流石にあんなバチ当たりは里には置いとけません」
「貴女の妹なので生命は取らずに…」
「そうですか……分かりました!」
メリーズはムァンコス殺害の理由を…
「有能な彼を身体で誘惑して自分の愛人にし、彼が持つ資産を狙っていたので殺した」
と供述したようだ
そうする事で、仕方がなかったとは言え姉が彼と肉体関係を持っていた事を秘密にし、殺害現場が姉妹の部屋であった事の理由にした
事実の全てを話せば…姉の汚点を里の者に知らせてしまうので、ソレを隠す為にメリーズは1人悪者になったのだ
【あての無い荒野】
を1人歩くメリーズ
「はぁ、やっちゃったなぁ。これからどうやって生きていこう……そう言えば、お姉ちゃんの居ない生活なんて初めてだなぁ…」
考えてみれば、生まれて初めて1人になったメリーズ。たった1人で生きていけるのか?そんな事を考えていた時…
「メリーズ。待ちなさい!」
「お姉ちゃん!?」
フュールは里から出ていったメリーズを探知魔法で見付け、得意の飛行魔法で高速移動して追いついた
「な、何しに来たのよ?」
「…大切な妹が黙って急に居なくなったら、探しに来て当然でしょう?…里の為とはいえ、あんな男に身体を委ねた私は…お姉ちゃんとはもう呼んでもらえないのかな?」
メリーズを中腰で見上げるフュールの顔が目の前にあった。肩を震わせフュールに抱きつくメリーズ
「そんな事はない!お姉ちゃんは…何時になっても…離れていても、世界で1番大切なお姉ちゃんだよー!!」
「私だって!メリーズと離れて生きるなんて嫌に決まってるわよっ!」
抱き合ったまま大泣きしている姉妹の声が、しばらくのあいだ無人の荒野に響き渡っていた
フュールは里を追い出されたメリーズの手を取り歩き出した。里の外に不慣れな姉妹だが、手を取り合い助け合いどんな困難も乗り越えてイける!と信じて…
続く
あからさまに最近様子がおかしい姉のフュール。と言うか…里の景気が良くなる程に疲労が増していく彼女の姿に、妹のメリーズが違和感を覚えるのもある意味当然と言えるだろう
「お姉ちゃん…大丈夫?何だか最近、疲れてない?」
「えっ!?あっ…だ、大丈夫よ…」
確かに最近の里は経済的に潤ってきているので里の者たちからは、一切の不満が消えていたのだが…それと反比例して疲れが溜まっていく姉の姿は、妹のメリーズでなくとも里の者も分かっていそうなものではあるのだが…
「そう?…お姉ちゃん…心配だよ…」
「ご、ごめんなさいね。景気が良くなったら良くなったで、その対応もやっぱり不慣れで…あはは!どっちにしてもお姉ちゃん、疲れちゃってるね…あはは…」
いよいよ妹にも勘づかれているのはフュール本人にも理解できている。何とかムァンコスの欲求を抑制しなければならない頃だが…
彼のフュールとの性行為は、それとは逆に高い望みになってきており彼女を悩ませていた
「どうかした、お姉ちゃん?」
大きなベットに並んで寝ている姉のフュールが、チラリと魔道式時計を見るのに気が付いたメリーズ
「┈┈┈┈┈ねぇメリーズ。ムァンコスからもらった疲労を癒す良い香りがする【お香】って物があるんだけど…使って良いかな?」
「お香?……別に、良いけど…」
リラックス効果のある物を使う。と言うフュールの目は、目新しい物への興味とは程遠く、何か危険な行為を始めようとする様な緊張した目付きだった
……………………………………………
「( „❛ ֊ ❛„)んっ?変わった匂い…だね…」
リラックス効果のある花の匂いが、部屋を包み込んできた。確かに優しい匂いなのだが…
(おかしいな…何だか…眠くなって……
_( ˘꒳˘ _ )スヤァ…zZ…)
【30分後】
「ガチャ」
誰かがknockもせずに姉妹の部屋に入ってきた
「手筈通り眠らせましたか?」
「え、えぇ。よく寝ているわ…ねぇムァンコス。本当に妹が寝ているこの部屋でするつもりなの?」
「( ´艸`)くふふ♪恥ずかしがり屋の貴女の事だ。妹さんが寝ている同じベットで私に抱かれるとなると…さぞや恥ずかしくて締まり具合が良くなるでしょうなぁ!」
フュールと身体を重ねることに慣れてきたムァンコスは、この世界には性行為をサポートする様な道具はほとんど無いので、シチュエーションを変えることで新しい快楽を得るのが一般的ではあるのだが……事もあろうに、妹のメリーズを薬で眠らせているそのベットでフュールを抱こうと言うのだ!
「あっ!?は、恥ずかし…流石に妹の真横で…全裸になって、貴方のキカン棒を咥え込むなんて…顔から火が出そうで…はぁはぁ…いや、お願いよメリーズ。起きないでね…んあっ!」
「( ´∀`)フハハハハ♪思った通りですな!普段から締まりの良い貴女の中ですが…横に寝ている妹が居ることで、いつもとは比べ物にならない締め付けをしてきますな!これならスグにでも…ぐあっ!?」
「ヽ(#゜Д゜)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノ ドッゲシ!!」
フュールに馬乗りになり彼女の中へキカン棒を挿入していたムァンコスが、突如目を覚ましたメリーズに蹴飛ばされた!
「やっぱり睡眠薬入りのお香だったか!……この外道がっ!私のお姉ちゃんを…里の経済を人質にとって散々弄びやがって!慈悲は期待しないでよね(怒)」
「ヒイィィィ!!(゜ロ゜ノ)ノ 起きていたのですか!?…はぅあ!お、お情けをー、私はこの里の復興の為にですね…」
「メリーズ…ごめんなさい。私は…」
「良いんだよ。お姉ちゃんは本当に頑張ってくれた……悪いのはこのゲス野郎と…頑張ってくれてるお姉ちゃんの背中に隠れていた私の弱さだ!…私は、メリーズは、二度とお姉ちゃんの負担になんかならない!消えろ!ブタ野郎!【液流氷結(リヴァイゴード)!!】」
メリーズは対象者の液体を凍りつかせる魔法を使った!彼女の魔法にその身を包まれたムァンコスの全身の液体…つまり水分と血液などは完全に氷漬けにされた!
「そんなに強い刺激が欲しいのなら…これでも喰らえ!ゲス野郎っ!」
メリーズは部屋にあった丸テーブルを持ち上げると、氷漬けになったムァンコスに思い切りぶつけた
「バリィン!!」
凍っていたムァンコスは、重さ10kgほどの鉄のテーブルをぶつけられ何個かに砕けた!
【翌朝】
「よくもムァンコス殿を!里の厄介者が、出ていけっ!!」
「あれだけ世話になっておいて恥知らずが!」
「二度と里に戻って来るな!!」
里にとって大変有り難いムァンコスを殺害した者として、メリーズは里の全員から罵声を浴びせられチカラ無く肩を落とし、1人里から追い出されるように旅立って行った
「何事ですか?メリーズは?私の妹は?」
前夜、誰にも知られたくなかったムァンコスに身体を捧げていた事を、よりもよって妹に知られていたショックに寝込んでいたフュールは、メリーズが里を追いやられている騒ぎでようやく起きてきたところだ
「フュール様の妹なので心苦しかったのですが…」
「流石にあんなバチ当たりは里には置いとけません」
「貴女の妹なので生命は取らずに…」
「そうですか……分かりました!」
メリーズはムァンコス殺害の理由を…
「有能な彼を身体で誘惑して自分の愛人にし、彼が持つ資産を狙っていたので殺した」
と供述したようだ
そうする事で、仕方がなかったとは言え姉が彼と肉体関係を持っていた事を秘密にし、殺害現場が姉妹の部屋であった事の理由にした
事実の全てを話せば…姉の汚点を里の者に知らせてしまうので、ソレを隠す為にメリーズは1人悪者になったのだ
【あての無い荒野】
を1人歩くメリーズ
「はぁ、やっちゃったなぁ。これからどうやって生きていこう……そう言えば、お姉ちゃんの居ない生活なんて初めてだなぁ…」
考えてみれば、生まれて初めて1人になったメリーズ。たった1人で生きていけるのか?そんな事を考えていた時…
「メリーズ。待ちなさい!」
「お姉ちゃん!?」
フュールは里から出ていったメリーズを探知魔法で見付け、得意の飛行魔法で高速移動して追いついた
「な、何しに来たのよ?」
「…大切な妹が黙って急に居なくなったら、探しに来て当然でしょう?…里の為とはいえ、あんな男に身体を委ねた私は…お姉ちゃんとはもう呼んでもらえないのかな?」
メリーズを中腰で見上げるフュールの顔が目の前にあった。肩を震わせフュールに抱きつくメリーズ
「そんな事はない!お姉ちゃんは…何時になっても…離れていても、世界で1番大切なお姉ちゃんだよー!!」
「私だって!メリーズと離れて生きるなんて嫌に決まってるわよっ!」
抱き合ったまま大泣きしている姉妹の声が、しばらくのあいだ無人の荒野に響き渡っていた
フュールは里を追い出されたメリーズの手を取り歩き出した。里の外に不慣れな姉妹だが、手を取り合い助け合いどんな困難も乗り越えてイける!と信じて…
続く
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