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少女たちとの出会い
初陣するカルーア
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【ヘルメス街の食堂】
「ご馳走様でした!」X3
3人は朝食を済ませた。今日は【復興祭】2日目にカルーアが武闘会で出場する日だ
「カルーア、大会に向けて身体の調子とか大丈夫ぅ?」
「うん、昨日は良く眠れたよ(サーシャが居なくて悪戯されなかったからね)今日は張り切ってくるよ!」
どうやらカルーアは良く眠れた様だ。そんな彼女にヒイロが近づく
「カルーア、これを持って行くと良いよ」
「これは何だい!?……魔力回復薬?ありがとう、兄さん!」
ハイエルフであるカルーアは、七精守護霊(ハーロウィーン)と言う超極大魔法が使えるが、威力が高過ぎて1発で魔力切れになってしまう
後は契約済みの風と木の精霊魔法で戦う事になるが、その2つは中級の初歩クラスしか使えない
数発は撃てるがベテラン冒険者と対戦したら、それでどこまで戦えるか?は、疑問だった
今のカルーアの総魔力なら1個で魔力切れ状態から、ほぼ全回復が出来る程のポーションを3つ、ヒイロから手渡された
「ありがとう兄さん、コレでかなり戦いやすくなったよ!」
カルーアの戦闘スタイルは、精霊魔法と弓だ。中・長距離スタイルであり、近接戦闘は不利だし防御方法は、かわすくらいしかない
限られたステージの上で戦うには不利と言わざるをえない。1つ有利なのは以前、妖精のリリアから貰った【妖精の指輪】のお陰で威力アップ、魔力消費軽減の効果がある事だ
「無理はするなよカルーア…いよいよ、ヤバくなったら失格になっても助けに入るからな!」
「アリスも1人前の応援してあげるねぇ!」
ヒイロとアリスの応援を受けてカルーアは、気合いを入れた
【中央広場】
ステージは昨日と同じく直径100メートルのサイズだった。舞踏会には広く感じたが、武闘会となると近距離型以外には狭く感じそうだ
ステージ中央には大きなボックスがあり、その中に番号が書かれた卓球の玉程のボールが入ってる。参加者は初回という事もあり32名だ
「はぁーい!ヒイロさん達!」
シェリーとシャルルが居た。2人とも武闘会にも参加する様だ
「ソレでは抽選を開始します。参加者はステージ中央のボックスから1つ、ボールをお取りください!」
カルーアは8番だ。あの女性【アルテ】は5番。つまり2人とも勝ち上がりば2回戦でいきなり激突する!シェリーとシャルルは後半だった
「ソレでは第1回武闘会を開催します!マズは1回戦を開始します
1番 ドワーフの戦士【ガルダン】選手
2番は【ヘルメス】が誇る最強の剣士
【アドル・クリスニッジ】選手だぁ!」
いきなり1回戦から、この街の英雄の登場に会場は大いに湧き上がった!
「まさか、アドルさんが出場してたとは…」
「あはは、どう健闘しても3回戦で負ける事が確定しちゃったね(笑)まぁ良いよ、わたしの本命は2回戦なんだからね!」
「まぁ一応アドルさんの戦闘を見ておこうか」
「えっ!?お兄ちゃん、カルーア…もう1回戦は終わっちゃったよぉ…」
「えっ!?」
「はあ!?」
開始直後に飛び込んだアドルの初撃を、慌ててガードしようとした【ガルダン】だったが…
流れる様に回り込まれて背後から首筋に、とてつもない速度の手刀を受けてK.O.されていた
「あぁー…アドルさんてば、鬼のように強いね…逆立ちしても叶わないよ(笑)」
2戦目は王宮騎士と軽戦士が戦った
熟練度の高い騎士が勝利を納めた
3戦目に昨日アリスに辱める魔法を掛けた【アルテ】と言う女性が出てきた。軽装に手甲を付けている格闘タイプだった。素早く相手の攻撃を掻い潜り、腹に一撃入れただけで相手は白目を向いて倒れた
「なんだぁ!?無茶苦茶に強いな…大丈夫か、カルーア?」
「予想以上だね…格闘技も凄かったけど、魔法でステイタスアップしてたよ。凄く強いね。ソレでも私は姉さんの仇は取るからね!」
カルーアの相手は鎧を着た30代くらいのムキムキの戦士だった。対するカルーアを見た会場の客は、幼く細い身体の魔法使い系の彼女を心配する声が多くあがった
しかし、それは杞憂だった!カルーアは大きめの水球を生み出し相手にぶつけて水浸しにした後に、雷の魔法で感電させて勝利した
ヒイロとアリスはカルーアを迎えた。笑顔を見せるカルーア。しかし、その3人を睨み付けるアルテ。彼女は一体何故ヒイロ達を敵視しているのか?
1回戦が全て終わり間もなく2回戦が始まる
アドルの相手は王宮騎士の戦士だ。が、戦う前から騎士は相手を見て「勝つのは難しいな…」と呟いていた
その言葉通り善戦はしたものの、アドルに本気を出させる迄には及ばず敗退した
遂にカルーアとアルテの勝負が始まる
カルーアは3回戦の事など何も考えてはいない
ここで姉の受けた仕返しをする事のみだ
カルーアが今、ステージに上がる
続く
「ご馳走様でした!」X3
3人は朝食を済ませた。今日は【復興祭】2日目にカルーアが武闘会で出場する日だ
「カルーア、大会に向けて身体の調子とか大丈夫ぅ?」
「うん、昨日は良く眠れたよ(サーシャが居なくて悪戯されなかったからね)今日は張り切ってくるよ!」
どうやらカルーアは良く眠れた様だ。そんな彼女にヒイロが近づく
「カルーア、これを持って行くと良いよ」
「これは何だい!?……魔力回復薬?ありがとう、兄さん!」
ハイエルフであるカルーアは、七精守護霊(ハーロウィーン)と言う超極大魔法が使えるが、威力が高過ぎて1発で魔力切れになってしまう
後は契約済みの風と木の精霊魔法で戦う事になるが、その2つは中級の初歩クラスしか使えない
数発は撃てるがベテラン冒険者と対戦したら、それでどこまで戦えるか?は、疑問だった
今のカルーアの総魔力なら1個で魔力切れ状態から、ほぼ全回復が出来る程のポーションを3つ、ヒイロから手渡された
「ありがとう兄さん、コレでかなり戦いやすくなったよ!」
カルーアの戦闘スタイルは、精霊魔法と弓だ。中・長距離スタイルであり、近接戦闘は不利だし防御方法は、かわすくらいしかない
限られたステージの上で戦うには不利と言わざるをえない。1つ有利なのは以前、妖精のリリアから貰った【妖精の指輪】のお陰で威力アップ、魔力消費軽減の効果がある事だ
「無理はするなよカルーア…いよいよ、ヤバくなったら失格になっても助けに入るからな!」
「アリスも1人前の応援してあげるねぇ!」
ヒイロとアリスの応援を受けてカルーアは、気合いを入れた
【中央広場】
ステージは昨日と同じく直径100メートルのサイズだった。舞踏会には広く感じたが、武闘会となると近距離型以外には狭く感じそうだ
ステージ中央には大きなボックスがあり、その中に番号が書かれた卓球の玉程のボールが入ってる。参加者は初回という事もあり32名だ
「はぁーい!ヒイロさん達!」
シェリーとシャルルが居た。2人とも武闘会にも参加する様だ
「ソレでは抽選を開始します。参加者はステージ中央のボックスから1つ、ボールをお取りください!」
カルーアは8番だ。あの女性【アルテ】は5番。つまり2人とも勝ち上がりば2回戦でいきなり激突する!シェリーとシャルルは後半だった
「ソレでは第1回武闘会を開催します!マズは1回戦を開始します
1番 ドワーフの戦士【ガルダン】選手
2番は【ヘルメス】が誇る最強の剣士
【アドル・クリスニッジ】選手だぁ!」
いきなり1回戦から、この街の英雄の登場に会場は大いに湧き上がった!
「まさか、アドルさんが出場してたとは…」
「あはは、どう健闘しても3回戦で負ける事が確定しちゃったね(笑)まぁ良いよ、わたしの本命は2回戦なんだからね!」
「まぁ一応アドルさんの戦闘を見ておこうか」
「えっ!?お兄ちゃん、カルーア…もう1回戦は終わっちゃったよぉ…」
「えっ!?」
「はあ!?」
開始直後に飛び込んだアドルの初撃を、慌ててガードしようとした【ガルダン】だったが…
流れる様に回り込まれて背後から首筋に、とてつもない速度の手刀を受けてK.O.されていた
「あぁー…アドルさんてば、鬼のように強いね…逆立ちしても叶わないよ(笑)」
2戦目は王宮騎士と軽戦士が戦った
熟練度の高い騎士が勝利を納めた
3戦目に昨日アリスに辱める魔法を掛けた【アルテ】と言う女性が出てきた。軽装に手甲を付けている格闘タイプだった。素早く相手の攻撃を掻い潜り、腹に一撃入れただけで相手は白目を向いて倒れた
「なんだぁ!?無茶苦茶に強いな…大丈夫か、カルーア?」
「予想以上だね…格闘技も凄かったけど、魔法でステイタスアップしてたよ。凄く強いね。ソレでも私は姉さんの仇は取るからね!」
カルーアの相手は鎧を着た30代くらいのムキムキの戦士だった。対するカルーアを見た会場の客は、幼く細い身体の魔法使い系の彼女を心配する声が多くあがった
しかし、それは杞憂だった!カルーアは大きめの水球を生み出し相手にぶつけて水浸しにした後に、雷の魔法で感電させて勝利した
ヒイロとアリスはカルーアを迎えた。笑顔を見せるカルーア。しかし、その3人を睨み付けるアルテ。彼女は一体何故ヒイロ達を敵視しているのか?
1回戦が全て終わり間もなく2回戦が始まる
アドルの相手は王宮騎士の戦士だ。が、戦う前から騎士は相手を見て「勝つのは難しいな…」と呟いていた
その言葉通り善戦はしたものの、アドルに本気を出させる迄には及ばず敗退した
遂にカルーアとアルテの勝負が始まる
カルーアは3回戦の事など何も考えてはいない
ここで姉の受けた仕返しをする事のみだ
カルーアが今、ステージに上がる
続く
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