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アリス IN 異世界日本
ご褒美はラブホ
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【アルバート家中庭】
「サーシャちゃんですね…今の詠唱は何でしょうか?聞いた事の無い言語だったようですけど…」
キングスの妹であるケイトスは、将来予定通りに兄が王位を継げば自分はその補佐にまわる事になる予定なので、彼女の得意分野である魔法関連を専門分野に置いて勉強している
しかし、先程サーシャが詠唱した神聖語(神々の言葉)は初めて聞いた言語だったので、驚きと興味に囚われているようだ
「えっ!?あ、あぁ…その…カルーアお姉様から教えていただいたのを、独自アレンジしたものなんですの…」
サーシャは【神の遺伝子】を継いでいる事を秘密にしようと、とっさに言い訳をしたのだが…
「ハイエルフ語のアレンジですか?…なるほど…それなら私が聞いた事がないのも納得です」
意外と上手く誤魔化せたようだw
……………………………………………
「僕は…何故負けたんだろう…」
倒れたままのアドルは、己の敗北理由を探して放心していた。そこにキングス王子が歩み寄る
「技術、経験ともに素晴らしいものであった!…ただ、余が思うに貴様の戦いは自分の為の戦いをしていた。逆にヒイロは家族の為に戦った」
「誰かの為の戦い…」
辺境の貧しい家庭に生まれたアドル。その家族も幼い頃に戦争に巻き込まれ死別していた。自らのチカラで生きなければならなくなった彼は、我流の剣で這い上がる為に戦い続けてきた。リリアと出会ってからも、主に彼女にサポートされながら自分の戦いをしていた
「そうだよ、ヒイロは家族の為に戦っていたんだ。鍛冶師も義父さんの為だったし、鍛冶師でありながら剣の腕を磨いたのはお客さんの為だった。そして今、わたし達姉妹の為に戦ってくれた。アドルさんとヒイロの差はソコだろうね」
カルーアの言葉が胸に刺さった
アドルはしばらく黙り込んだ
やがて口を開き覚悟を告げた
「どうやら僕は自分中心な所が強過ぎたようだね…だから、好意を寄せてくれた人たちを不幸にしてしまった。結局リリアを救えなかっのは、僕自身だったんだね…」
結局アドルはリリアの死の原因を探し、自分のせいではなかったと自身を慰める理由を欲していた。その心の弱さがヒイロとの戦いに敗北を誘引してしまったようだ
「……ねぇアドルさん提案が有るのですが…私(ワタクシ)と世直しの旅に行きませんか?」
アドルに近付いて、そう提案したミャンジャム
「世直しの旅?」
「そう!己を磨き治しましょうよ!私(ワタクシ)は好奇心で、ブラリとこの街に来ただけなのです。…えっと、異世界勇者の様に世界を巡り人助けをしながら己を鍛えるのはどうかしら?」
「僕と一緒で良いのかい?…今度はキミが不幸になるかも知れないよ?」
「ふふん、誰に言ってるのよ?ワタクシは王都に認定された聖騎士なのよ!不器用な戦士のお世話くらい見てあげますわよ♪」
あたかもミャンジャムは人助けが理由で、アドルについて行く体(テイ)で物を言っていたが…
(ヒイロ。アレ、どう思う?)
(アドルが良い感じに育てば、アプローチする気なんじゃねーか?)
(ヒイロお兄様がなびかないから、アドルさんにあっさり鞍替えする気ですの!)
「ソコ!静かにしてください!!」
カルーアとヒイロとサーシャが、小声でミャンジャムの本音を探って話していたのが、本人に聞こえてしまったようだ
「お兄様、ミャンジャムがあの様に言っていますが宜しいのですか?」
「構わぬだろう。しかし、アドルにミャンジャムよ!王都が今戦力不足なのは知っているな?
有事の時には貴様達のチカラは当然アテにしたい!故に定期的なギルド報告は怠るなよ!」
「王子様、有難うございます!」
キングスの許しを得たミャンジャム達は、その足で出発しようとした
「まぁ待て!何も今すぐ行く事はなかろう?」
「ですが王子、僕はこの街に住まいも無ければ、宿をとる路銀もありませんので…」
「ならば、この家で1泊して、明日出立すれば良いであろう!」
「はいぃ?」
「俺の工房なんですけど?」
「図々しいですの!」
流石に王子の身勝手さに、カルーア達は唖然とした
「まぁ待て、ソナタ等には余が取っておいた高級ホテルの鍵を渡そう!良い試合を魅せてくれた礼だ。代わりと言っては何だが、アドルと余達をココに泊めてもらおう」
「えっと…ヒイロさん、ごめんなさい。詰まるところ、兄は貴方に興味を持った様です。兄は工房という場所を見た事が無いので、貴方の工房を見学しがてら宿泊してみたい…という考えなのです」
「よく分かりますねw」
ヒイロはケイトスの兄の思考の読解能力には、感心を通り越して呆れていた
「これが余の取っていたホテルの鍵と地図だ。遠慮なく堪能してくるが良い!さて、ミャンジャムにミルとやら、余達をひと晩もてなすのだぞ!」
どこまでもマイペースな王子だった。ヒイロ達は仕方なく地図と鍵を受け取り、王子の取っていたホテルに向かった
【ヘルメスの街 富裕層街】
「場所は何処なんだい?」
「繁華街でも富裕層を相手にするエリアの様だな…」
「と言う事は、きっとゴージャスなホテルに違いありませんの!」
サーシャは王族が手配する豪華なホテルに、期待で胸が膨らんでいたのだが…しばらく歩いて、目的のホテルに到着した3人
「どうやら…ココみたいだな…」
「もしかして…ラブホ?」
「サーシャは一向に構いませんの♪」
辿り着いたのは超高級ラブホテルだった…立ち尽くす3人
「まさかキングス王子は実の妹さんと、ラブホテルで1泊する気だったのかな?」
「王子様がそんなんで良いのか?」
「サーシャはちっとも構いませんの♪」
血の繋がった妹と、ラブホテルに泊まる予定をしていたキングス王子に呆れるヒイロとカルーア。しかし、サーシャは立派なホテルに泊まれることを喜んでいた
続く
「サーシャちゃんですね…今の詠唱は何でしょうか?聞いた事の無い言語だったようですけど…」
キングスの妹であるケイトスは、将来予定通りに兄が王位を継げば自分はその補佐にまわる事になる予定なので、彼女の得意分野である魔法関連を専門分野に置いて勉強している
しかし、先程サーシャが詠唱した神聖語(神々の言葉)は初めて聞いた言語だったので、驚きと興味に囚われているようだ
「えっ!?あ、あぁ…その…カルーアお姉様から教えていただいたのを、独自アレンジしたものなんですの…」
サーシャは【神の遺伝子】を継いでいる事を秘密にしようと、とっさに言い訳をしたのだが…
「ハイエルフ語のアレンジですか?…なるほど…それなら私が聞いた事がないのも納得です」
意外と上手く誤魔化せたようだw
……………………………………………
「僕は…何故負けたんだろう…」
倒れたままのアドルは、己の敗北理由を探して放心していた。そこにキングス王子が歩み寄る
「技術、経験ともに素晴らしいものであった!…ただ、余が思うに貴様の戦いは自分の為の戦いをしていた。逆にヒイロは家族の為に戦った」
「誰かの為の戦い…」
辺境の貧しい家庭に生まれたアドル。その家族も幼い頃に戦争に巻き込まれ死別していた。自らのチカラで生きなければならなくなった彼は、我流の剣で這い上がる為に戦い続けてきた。リリアと出会ってからも、主に彼女にサポートされながら自分の戦いをしていた
「そうだよ、ヒイロは家族の為に戦っていたんだ。鍛冶師も義父さんの為だったし、鍛冶師でありながら剣の腕を磨いたのはお客さんの為だった。そして今、わたし達姉妹の為に戦ってくれた。アドルさんとヒイロの差はソコだろうね」
カルーアの言葉が胸に刺さった
アドルはしばらく黙り込んだ
やがて口を開き覚悟を告げた
「どうやら僕は自分中心な所が強過ぎたようだね…だから、好意を寄せてくれた人たちを不幸にしてしまった。結局リリアを救えなかっのは、僕自身だったんだね…」
結局アドルはリリアの死の原因を探し、自分のせいではなかったと自身を慰める理由を欲していた。その心の弱さがヒイロとの戦いに敗北を誘引してしまったようだ
「……ねぇアドルさん提案が有るのですが…私(ワタクシ)と世直しの旅に行きませんか?」
アドルに近付いて、そう提案したミャンジャム
「世直しの旅?」
「そう!己を磨き治しましょうよ!私(ワタクシ)は好奇心で、ブラリとこの街に来ただけなのです。…えっと、異世界勇者の様に世界を巡り人助けをしながら己を鍛えるのはどうかしら?」
「僕と一緒で良いのかい?…今度はキミが不幸になるかも知れないよ?」
「ふふん、誰に言ってるのよ?ワタクシは王都に認定された聖騎士なのよ!不器用な戦士のお世話くらい見てあげますわよ♪」
あたかもミャンジャムは人助けが理由で、アドルについて行く体(テイ)で物を言っていたが…
(ヒイロ。アレ、どう思う?)
(アドルが良い感じに育てば、アプローチする気なんじゃねーか?)
(ヒイロお兄様がなびかないから、アドルさんにあっさり鞍替えする気ですの!)
「ソコ!静かにしてください!!」
カルーアとヒイロとサーシャが、小声でミャンジャムの本音を探って話していたのが、本人に聞こえてしまったようだ
「お兄様、ミャンジャムがあの様に言っていますが宜しいのですか?」
「構わぬだろう。しかし、アドルにミャンジャムよ!王都が今戦力不足なのは知っているな?
有事の時には貴様達のチカラは当然アテにしたい!故に定期的なギルド報告は怠るなよ!」
「王子様、有難うございます!」
キングスの許しを得たミャンジャム達は、その足で出発しようとした
「まぁ待て!何も今すぐ行く事はなかろう?」
「ですが王子、僕はこの街に住まいも無ければ、宿をとる路銀もありませんので…」
「ならば、この家で1泊して、明日出立すれば良いであろう!」
「はいぃ?」
「俺の工房なんですけど?」
「図々しいですの!」
流石に王子の身勝手さに、カルーア達は唖然とした
「まぁ待て、ソナタ等には余が取っておいた高級ホテルの鍵を渡そう!良い試合を魅せてくれた礼だ。代わりと言っては何だが、アドルと余達をココに泊めてもらおう」
「えっと…ヒイロさん、ごめんなさい。詰まるところ、兄は貴方に興味を持った様です。兄は工房という場所を見た事が無いので、貴方の工房を見学しがてら宿泊してみたい…という考えなのです」
「よく分かりますねw」
ヒイロはケイトスの兄の思考の読解能力には、感心を通り越して呆れていた
「これが余の取っていたホテルの鍵と地図だ。遠慮なく堪能してくるが良い!さて、ミャンジャムにミルとやら、余達をひと晩もてなすのだぞ!」
どこまでもマイペースな王子だった。ヒイロ達は仕方なく地図と鍵を受け取り、王子の取っていたホテルに向かった
【ヘルメスの街 富裕層街】
「場所は何処なんだい?」
「繁華街でも富裕層を相手にするエリアの様だな…」
「と言う事は、きっとゴージャスなホテルに違いありませんの!」
サーシャは王族が手配する豪華なホテルに、期待で胸が膨らんでいたのだが…しばらく歩いて、目的のホテルに到着した3人
「どうやら…ココみたいだな…」
「もしかして…ラブホ?」
「サーシャは一向に構いませんの♪」
辿り着いたのは超高級ラブホテルだった…立ち尽くす3人
「まさかキングス王子は実の妹さんと、ラブホテルで1泊する気だったのかな?」
「王子様がそんなんで良いのか?」
「サーシャはちっとも構いませんの♪」
血の繋がった妹と、ラブホテルに泊まる予定をしていたキングス王子に呆れるヒイロとカルーア。しかし、サーシャは立派なホテルに泊まれることを喜んでいた
続く
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