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第2章 拠点作り?編

カナエ、始めてのダンジョン!〔そして… 私は、〇〇を手に入れる…〕

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「みんな、お疲れさま! クリアしたよ…… 私、ニア召喚しか…… してないけど」

「カナエ様が、あんなゴミの相手をする必要など…… ありません!」

「「そうです!」」「あんなのは…… 生ゴミです!」「(ボソ)腐った生ゴミ……」

「ゴミ♪ゴミ♪生ゴミ♪」『『『ウォン♪ウォン♪ウォン♪』』』

シークレットボスなのに、生ゴミ扱いのロデス……


「(みんな…… 相当に怒ってるね? あれ? なんか…… 急に暑いな……)って! せっちゃん、真っ赤だよ!?」

「すみません…… スキルを使い過ぎました…… オーバーヒートです…… 緊急冷却を開始します……」

せっちゃんの服の隙間から、蒸気が吹き出す!

「だ、大丈夫…… せっちゃん!?」

「はい…… カナエ様、大丈夫です」

緊急冷却したせっちゃんは…… エロいです! 蒸気のせいで、お風呂あがりみたいに…… 濡れ髪に…… 頬がほんのりと赤くって…… 色っぽいです!

「で、出口! 出口を探そう!」

「「「「はぁい♪」」」」『『『ウォン♪』』』

ロデスを倒した格納庫で、私達は出口を探すが……

「出口が…… 無い…… ロボットも…… 無いぃ~!?」

みんなで探すが…… 出口が見つからない! そして、ロボットも無い! 格納庫は…… 空でした……

「カナエ様…… 一度落ち着いて、ジノさん達に連絡しましょう」

「うん…… ジノさんにコールしてみる…… ジノさん」

『カナエちゃん! 大丈夫か?』

「はい、シークレットボス倒しました」

『凄いじゃないか! こっちもボスを倒したから、合流は…… 出来そうか?』

「出口が見つかりません…… 合流は無理そうです……」

『う~ん…… カナエちゃん、【選定の首飾り】以外に何か貰ってない?』

「えっ…… あ~! 在ります! アイテムが在ります!」

『やったね! 試してごらん…… 試した後で連絡してくれ。転移のタイミングを合わせよう』

「はい、試して見ます! 試して、直ぐに連絡します! それでは、また後で」

『了解』

ジノさんに言われた通りに、ストレージから…… ちょっと太めで短い六角鉛筆みたいな? 【機神技術者の端末】を取り出すと!? 端末が光だした!

「カナエ様!?」「「主さま?」」「きれい♪」『『『ウォゥン!?』』』

端末から、一筋の光が伸びて…… 奥の壁を照らす!

「これが、ゴミの言った…… 鍵ですか?」

「たぶん…… ね?」

端末に導かれて、壁の前に立つと!? 壁が動き出す! 大きな壁が無くなり、巨大な通路が現れる……

「カナエ様、ジノさんに報告を!」

「あっ、はい! ジノさん! 隠し通路発見♪」

『やったな! こっちも奥に部屋が有ったよ。調査する事にしたから転移する時は連絡してくれ、タイミングを合わせる』

「了解です! 私達も調査開始します! それではまた」

『ああ、また後で』

「はい!…… それじゃ、みんな! 行こうか?」

「はい」「「「はぁい♪」」」『『『ウォン♪』』』

巨大な通路を進む……

(う~ん? この通路の壁…… ほのかに光ってるけど…… 魔力かな? それとも…… 特殊な素材かな?)

「カナエ様、部屋に出ます!」

「えっ…… あっ! 在った。在ったよ! ロボット!? あれ…… ちょっと、小さい?」

その部屋は…… かなり広くて、巨大ロボットを作る為なのか? 巨大な整備台?が並んでいる。

その中央に整備台?に比べて、小さな3~4㍍位のロボットが台座に座っている……

(う~ん…… 配線が邪魔で姿が見えない!)

「カナエさま♪ あそこ! あそこが光ってるよ♪」

ロボットが座る整備台の前に在る。操作パネルかな?が光ってる……

調べると、穴が光ってるけど…… ここに端末を挿すのかも? 機神技術者の端末を挿すと!? パネルの前の空中に映像が流れ出した。

『え~ マイクテス、マイクテス、えっ!? 映ってる? ゴホン! この映像が流れていると言う事は…… 私の願いが叶ったらしいな? ざまぁ見ろ! ロデス!!』

映し出された映像の中で、女性が笑うと……

『私の名は、スミス…… スミス・エンダソン』

と名乗った。

映像の中で、セミロングヘアーで白衣のスミス・エンダソンが語り出す……

『【機神技師】だ。本名は別だが、気にするな…… 私の願いの為に、この映像と未完成な最高傑作を遺す…… 私の機神達はこの子以外は完成した。この子も私の技術力を全て積み込み、最高傑作!…… になるはずだった…… 彼が、ロデスに殺されるまでは! 彼は私の最愛のパートナーで、優秀な魔力技師でした…… この子に魔力回路を刻む前に…… ロデスの計画を知り、命と引き換えに情報を遺してくれた…… ロデスは死を弄ぶ、ゲスだ! ここを手に入れる為に、都市をまるごとアンデッドの巣にする気だ! なので、私達は都市ごとヤツを封印する事した。いかにロデスと云えど、封印されたら何も出来まい! ヤツは、身体を入れ替えて命と若さを保っている…… 入れ替える身体がなければ、ヤツも死ぬだろう』

だから、アンデッド化してたのか……

『心残りは…… この子…… 彼との最後の共同作で遺作を完成してやれない…… 魔力回路が無いこの子は、魔力の消費が激しい上に全属性を必要とする! だから、私は…… 二つ鍵を用意した。首飾りは、都市の封印とこの子の鍵…… そして、端末は…… 私の遺品の鍵だ。これは遺言…… 首飾りには、この子を動かす為の条件を装備条件にした…… どうか…… どうか、この子を完成して欲しい! その為に、私の最大の遺品をあげよう…… 後は、ここのシステムに聞いてくれ…… この子…… 私の妖精フェアリーを頼むよ……』

映像が終わる……

「カナエ様…… この映像は?」

「このロボットの産みの親みたいだね…… せっちゃん、みんな、決めたよ! 私は、この子…… この妖精ちゃんを完成させるよ♪」

「カナエ様…… お手伝いさせていただきます!」

「主さま、私も!」

「お手伝い…… 楽しい♪」

「お手伝い♪お手伝い♪」

『『『ウォン♪』』』

(みんなも、手伝ってくれるみたいだね…… よし、やるぞ~♪)

「処でカナエ様、映像で言っていた遺品とは、なんでしょう?」

「なんだろうね?」

『マスターが変更されました…… システムが再起動します』

(えっ!?)

何処からともなく電子音声が流れ出す!

『【空中城塞都市】の所有権は、カナエ様に譲渡されました…… システム再起動により、浮上を開始します』

(えっ…… 浮上? 【空中城塞都市】?)

「カナエ様、地震です!」

凄い音の地響きと共に、揺れ動き始める!?

ピコーン♪
〔プライベートエリア【空中城塞都市】を、手に入れました〕

(えっ!? 城塞? 私…… お城…… 貰っちゃった!?)

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