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第2章 拠点作り?編
カナエ、始めてのダンジョン!〔閑話 それぞれの戦い〕
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~ 時間を少し戻して…… カナエ達が突入直後の第3パーティー ~
「行ったわね…… カナエちゃんとリンちゃん、大丈夫かしら?」
「ジノさんとデンライが守るわよ♪」
「ジノさんは…… 解るわ~。子煩悩だもの♪ でも、デンライ君は?」
「リンちゃんは、デンライのリアル妹よ。知らなかったの?」
「え~!? あんな妹ちゃん居たの! 私がリアルで会ったの失礼な娘よ?」
「それはデンライの直ぐ下ね…… リンちゃんは末子よ」
「妹ちゃん二人居たの? 知らなかったわ」
「リアルでも、あんな感じの可愛い娘よ。それじゃあ、ミントス。そろそろ行くわ…… 後は、お願いね?」
「もう行くの? 二代目ね…… きっと、あの娘でしょうね?」
「たぶんね~♪」
「仲良かったじゃないの? それでも殺るの?」
「だからよ…… 昔馴染みに逢って来るわ♪」
「しょうがないわね…… 仲良く遊んで来なさい♪」
「ええ、そうするわ…… ミントス」
「うん?」
「ありがとう…… 行ってきます!」
「!? ええ、行ってらっしゃい♪ 後は任せて!」
ミントスに力強く頷き…… 千鶴はPKに逢いに森を行く。
「貴女が…… 二代目?」
「この世界では…… 始めまして、初代【人斬り鬼女】さん」
森の中…… 開けた場所に、彼女は立っている。
千鶴に似た侍装束に長い髪を後に縛って刀を持つ…… 鬼人の少女。
「この世界に来て…… ずっと探してた。貴女を…… 嬉しいわ。やっと殺り合える♪」
「はぁ~、そんなに私が急に道場辞めたの…… 怒ったの?」
「ち、違うわよ!」
「やっぱり、貴女ね…… PKで人の通り名使うの辞めなさい」
「うるさい! 自分だって、PKした癖に!」
「私はPKK…… 人の通り名で悪さするなら…… 痛い目、見てもらうわよ?」
「の、挑むところよ! いざ、勝負!」
二人が同時に、刀を抜いて斬り込む! 激しい斬撃の応酬が始まる……
「ゲームの中まで、私を追いかけて来たの?」
「現実で勝ってなくても、ゲームならスキルで実力も、埋めれる!」
少女の斬撃が速度を増す! 斬撃の一つが千鶴の頬を掠める……
「どうかしら? 私の早さは?」
「確かに、リアルで打ち合ってた頃より早いわね。でも、この程度?」
「つ、強がりを、兄さんと先輩の痛みを思い知らせてやる!」
「!?」
少女がさらに速度を上げる!
「何か勘違いしてない? どうして、二人が出てくるのよ?」
「惚けるな! 二人の気持ちを知りながら、よりによって…… 先輩のお父さんと結婚した癖に!」
千鶴を斬ろうとした少女の動きが停まる? 無数の糸が斬りかかった少女の身体を停めた!
「何を勘違いしてるのかと思ったら…… 大好きなお兄さんと先輩の事で頭に血が登ったのね?」
「放せ! この卑怯者!」
「あら? この世界での私の本業は、服作りよ♪ 人斬りじゃないわ」
「この!?」
糸が少女の口を塞ぐ!
「ちょっと頭を冷しなさい。賞金首なら王都の牢獄に死に戻るから、蒼のギルドに行きなさい…… 大好きな先輩に逢えるわよ♪」
「!?」ピン♪…… ゴトッ!
糸が鳴って…… 少女の首が落ちた……
「相変わらずね♪」
久し振りの妹分の元気そうな姿と勝負に、上喜元な千鶴は頬を緩めながら、ミントスと合流するのだった。
・
・
・
~ 突入後の第2パーティー ~
「うっ! 瘴気がヤバイ!?」
「聖水使え! 速く!」
「消えちゃえ! 【ホーリーウインド】!」
「【ファイアランス】! アンデッドが居るわよ!」
カイン達第2パーティーは、瘴気を浄化しながら順調にマップを埋める。
「何割埋まった?」
「4割…… 5割になったよ♪ ジノさんからマップデータ送られて来た!」
「中央部埋まってるじゃん!? ジノさん達はや! はやすぎるよ!」
「後…… 2割でクエスト達成ね」
都市の中間ぐらいまで進むカイン達……
「待って! 瘴気が溜まってる処が在るわ……」
「この状況でそれは…… フラグだよな?」
「レアモンスターとか?」
「モンスターハウス?」
「ボスモンスター?」
「正解は……!? アンデッド大量発生!!」
「浄化、浄化して! 速く!」
焦ったロゼが上級聖水を投げる!
「おい…… ロゼ、何投げた?」
「カナエちゃんに貰った…… 上級聖水?」
「効きすぎだろ! 効果がおかしいだろ!?」
「かなりの範囲が浄化されたわ…… 上級聖水って、こんな効果だけ?」
「たぶん…… 違うと思うぞ……」
『浄化してくれたの…… お兄ちゃん達?』
「「「「!?」」」」
カナエ印の上級聖水の効果に困惑したカイン達に、子供の声で話し掛ける者が現れた。
「誰だ! 子供!?」
「ね、ねぇ…… あの子…… あ、足が…… 足が無いよ……」
「ゴーストか!」
「きゃ!? 増えてるわよ!」
「囲まれた!?」
『ありがとう…… お兄ちゃん達のおかげで、僕達は開放された。これで…… やっと痛いのと苦しい思いをしないですむよ……』
『『『『『『『ありがとう……』』』』』』』
感謝の言葉の後…… 笑顔を浮かべた子供達は無数の螢火なり…… 消えた。
「あの子達…… 瘴気の元かな?」
「たぶんな……」
「痛みと苦しみを感じるみたいだったね……」
「なぁ! 瘴気溜まり…… 全部、俺達で浄化しないか?」
「「「賛成♪」」」
カイン達はマップを埋めながら、瘴気溜まりを探して浄化しては、生け贄の子供達の魂を開放した。
『『『『『『『『ありがとう……』』』』』』』』
「マップも埋まったし、この子達で最後かな?」
「ああ……」
何処か誇らしげな顔で、子供達の魂を見送るカイン達……
ピコーン♪
〔【称号 魂の開放者】を、獲ました〕
祝福する様にシステム音が鳴るのだった。
「行ったわね…… カナエちゃんとリンちゃん、大丈夫かしら?」
「ジノさんとデンライが守るわよ♪」
「ジノさんは…… 解るわ~。子煩悩だもの♪ でも、デンライ君は?」
「リンちゃんは、デンライのリアル妹よ。知らなかったの?」
「え~!? あんな妹ちゃん居たの! 私がリアルで会ったの失礼な娘よ?」
「それはデンライの直ぐ下ね…… リンちゃんは末子よ」
「妹ちゃん二人居たの? 知らなかったわ」
「リアルでも、あんな感じの可愛い娘よ。それじゃあ、ミントス。そろそろ行くわ…… 後は、お願いね?」
「もう行くの? 二代目ね…… きっと、あの娘でしょうね?」
「たぶんね~♪」
「仲良かったじゃないの? それでも殺るの?」
「だからよ…… 昔馴染みに逢って来るわ♪」
「しょうがないわね…… 仲良く遊んで来なさい♪」
「ええ、そうするわ…… ミントス」
「うん?」
「ありがとう…… 行ってきます!」
「!? ええ、行ってらっしゃい♪ 後は任せて!」
ミントスに力強く頷き…… 千鶴はPKに逢いに森を行く。
「貴女が…… 二代目?」
「この世界では…… 始めまして、初代【人斬り鬼女】さん」
森の中…… 開けた場所に、彼女は立っている。
千鶴に似た侍装束に長い髪を後に縛って刀を持つ…… 鬼人の少女。
「この世界に来て…… ずっと探してた。貴女を…… 嬉しいわ。やっと殺り合える♪」
「はぁ~、そんなに私が急に道場辞めたの…… 怒ったの?」
「ち、違うわよ!」
「やっぱり、貴女ね…… PKで人の通り名使うの辞めなさい」
「うるさい! 自分だって、PKした癖に!」
「私はPKK…… 人の通り名で悪さするなら…… 痛い目、見てもらうわよ?」
「の、挑むところよ! いざ、勝負!」
二人が同時に、刀を抜いて斬り込む! 激しい斬撃の応酬が始まる……
「ゲームの中まで、私を追いかけて来たの?」
「現実で勝ってなくても、ゲームならスキルで実力も、埋めれる!」
少女の斬撃が速度を増す! 斬撃の一つが千鶴の頬を掠める……
「どうかしら? 私の早さは?」
「確かに、リアルで打ち合ってた頃より早いわね。でも、この程度?」
「つ、強がりを、兄さんと先輩の痛みを思い知らせてやる!」
「!?」
少女がさらに速度を上げる!
「何か勘違いしてない? どうして、二人が出てくるのよ?」
「惚けるな! 二人の気持ちを知りながら、よりによって…… 先輩のお父さんと結婚した癖に!」
千鶴を斬ろうとした少女の動きが停まる? 無数の糸が斬りかかった少女の身体を停めた!
「何を勘違いしてるのかと思ったら…… 大好きなお兄さんと先輩の事で頭に血が登ったのね?」
「放せ! この卑怯者!」
「あら? この世界での私の本業は、服作りよ♪ 人斬りじゃないわ」
「この!?」
糸が少女の口を塞ぐ!
「ちょっと頭を冷しなさい。賞金首なら王都の牢獄に死に戻るから、蒼のギルドに行きなさい…… 大好きな先輩に逢えるわよ♪」
「!?」ピン♪…… ゴトッ!
糸が鳴って…… 少女の首が落ちた……
「相変わらずね♪」
久し振りの妹分の元気そうな姿と勝負に、上喜元な千鶴は頬を緩めながら、ミントスと合流するのだった。
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~ 突入後の第2パーティー ~
「うっ! 瘴気がヤバイ!?」
「聖水使え! 速く!」
「消えちゃえ! 【ホーリーウインド】!」
「【ファイアランス】! アンデッドが居るわよ!」
カイン達第2パーティーは、瘴気を浄化しながら順調にマップを埋める。
「何割埋まった?」
「4割…… 5割になったよ♪ ジノさんからマップデータ送られて来た!」
「中央部埋まってるじゃん!? ジノさん達はや! はやすぎるよ!」
「後…… 2割でクエスト達成ね」
都市の中間ぐらいまで進むカイン達……
「待って! 瘴気が溜まってる処が在るわ……」
「この状況でそれは…… フラグだよな?」
「レアモンスターとか?」
「モンスターハウス?」
「ボスモンスター?」
「正解は……!? アンデッド大量発生!!」
「浄化、浄化して! 速く!」
焦ったロゼが上級聖水を投げる!
「おい…… ロゼ、何投げた?」
「カナエちゃんに貰った…… 上級聖水?」
「効きすぎだろ! 効果がおかしいだろ!?」
「かなりの範囲が浄化されたわ…… 上級聖水って、こんな効果だけ?」
「たぶん…… 違うと思うぞ……」
『浄化してくれたの…… お兄ちゃん達?』
「「「「!?」」」」
カナエ印の上級聖水の効果に困惑したカイン達に、子供の声で話し掛ける者が現れた。
「誰だ! 子供!?」
「ね、ねぇ…… あの子…… あ、足が…… 足が無いよ……」
「ゴーストか!」
「きゃ!? 増えてるわよ!」
「囲まれた!?」
『ありがとう…… お兄ちゃん達のおかげで、僕達は開放された。これで…… やっと痛いのと苦しい思いをしないですむよ……』
『『『『『『『ありがとう……』』』』』』』
感謝の言葉の後…… 笑顔を浮かべた子供達は無数の螢火なり…… 消えた。
「あの子達…… 瘴気の元かな?」
「たぶんな……」
「痛みと苦しみを感じるみたいだったね……」
「なぁ! 瘴気溜まり…… 全部、俺達で浄化しないか?」
「「「賛成♪」」」
カイン達はマップを埋めながら、瘴気溜まりを探して浄化しては、生け贄の子供達の魂を開放した。
『『『『『『『『ありがとう……』』』』』』』』
「マップも埋まったし、この子達で最後かな?」
「ああ……」
何処か誇らしげな顔で、子供達の魂を見送るカイン達……
ピコーン♪
〔【称号 魂の開放者】を、獲ました〕
祝福する様にシステム音が鳴るのだった。
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