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第5章 動き出す〇〇編 

もうじゅう戦隊 クマカジャー 最初の敵は… 姉ちゃんズ!?

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「もう、何よ! 何に怒ったのか…… わかんない!」

「敵になるなら…… 覚悟しなさい!」

「わがまま言っても、そっちはたった6人! こっちには、まだまだいっぱい来るよ。謝るなら今の内だよ?」

「ふ~ん…… ならば、本気で殺るか?」

「お、おい…… あの人、あの姿は…… 仮面のヒーローじゃないか?」

「マ、マジか! どうするよ?」
「どうするって、おい?」
「なあ……」
「ヤバくねぇか?」

(コソコソ)「ユキちゃん、戦闘になったら結界でみんなを守って、みんなは結界内で変身しろ」

「うん!」「「「「はい!」」」」

「か、かまう事ねぇ! ヒーローだろうがたった一人! ガキ共と一緒に殺っちまえ~!」

「「「「「「ウオォォォォ~!!」」」」」」

『ほ~…… 一人ですか』

『バカだね~…… マスターには、何時も私達が一緒なのに』

「じゃあ、後輩ヒーロー達の時間を稼ぐぞ! ベル、バトラー!」

『ハッ!』『はい♪』

バトラーがバイクからロボットに変形して、ジノさんと飛び出す!

「白氷結界!」キュピーン!

ユキちゃんが結界を張ると…… ドッゴーン!! 結界が衝撃で激しく揺れる!? 攻撃を受けてる様だ。

「みんな、変身だ!」

「「「「はい!」」」」

「「「「「【もうじゅうチェンジ】!」」」」」

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 ~ 帝国側の蒼人プレイヤー ~

数多くの攻撃を受けた結界に罅が入る!?

「退け~! こんな結界、俺が叩き割ってやる!」

自分と同じぐらいの大きさのバトルアックスを構えた。3㍍ぐらいの大男が前に出た…… 頭に角がある【オーガ】だ。

オーガがバトルアックスを結界に叩き付けた!? ドッガ~ン!!!

結界が爆発!?

「ガキ共が自爆したのか?」

爆発で舞い上がった煙が晴れると…… 5人の人影が!?

そこに居たのは…… 日曜日の午前中にテレビで見る様な…… ヒーローチームだった。

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 ~ リン達 ~

変身した私の姿は、全身をピッタリフィットしたバトルスーツに、それぞれの熊科動物をモチーフにしたフルフェイスのヘルメット姿の上から、今までの装備を着けた状態でした……

「変な格好……」

「変身後に服着たみたい」

見た目にがっかりしてると、装備品が光る!? 男子は部分鎧に、女子はローブに変わりました。それぞれ熊のマーク付きで!

「おお! かっけぇ~!」

「男子は格好良く、女子は可愛く装備が変わるんだ♪」

「ここまでされると…… 期待に応えたいよな?」

「「「えっ!?」」」

「当然! 名乗るでしょ!」

「マ、マジかよ……」

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爆発の煙が晴れる…… 帝国のプレイヤーさん達が倒れてる!? 爆発に巻き込まれたのかな? あっ、エン君が前に出た…… よし、やるぞ~!

「な、なんだ、てめらは!」

「真っ赤に燃える! 日熊の戦士!【クマカレッド】!」

「闇に潜みて、悪を断つ! 月ノ輪の侍!【クマカブラック】!」

「深緑の護り手…… グリズリーの兵士!【クマカグリーン】♪」

「白いくまさんの魔法使い……【クマカホワイト】……」

「幸運を呼ぶ! 黄色の熊猫パンダ♪【クマカイエロー】!」

「「「「「我ら、【もうじゅう戦隊クマカジャー】!!!」」」」」ドッカ~ン!!(背中にタイトルがバ~ン!!)

「「「ギャー!!!」」」

「ぐふっ! 爆発とタイトルエフェクトにダメージ判定が!?」

「不意討ち狙いの奴等が…… ぶっ飛ばされた!?」

「熊の様に遊ぶぜ!【ヒグマシールド】! ヒグマブラスタぁ~!!」ビィィィ! ドッカ~ン!

クマカレッドが、日熊の顔を象った盾で超高熱光線を放ち、帝国軍団を焼き払う!

「「「グッギャァァー!!!」」」

「【月ノ輪刀】、二刀…… バツの字斬!」ズバシャン!

クマカブラックは、二本の刀で帝国軍団を凄い速さで切り捨てる!

「「「ウッ、殺~ら~れ~たぁ~……」」」

「【グリズリーキャノン】!ガトリングショット♪」ドゥルルルル!ドッカン!ドッカン!ドッカ~ン!

クマカグリーンの構えた武器の銃身が高速回転して、魔法弾を次々に放って爆発が起きる!

「「「「「イッヤァァァ~!!!」」」」」

「【ほっきょくロット】…… ブリザードストーム……」ヒュ~…… ピキーン!

クマカホワイトの周りに居た帝国軍団は、白い霧に包まれると…… 一瞬で氷付けになって逝く。

「助けてくれ!仲間が…… 氷付け……」ピキーン!

「【パンダハンマー】♪ バンブースパイク!」ドッコン!バサバサバサバサ!

クマカイエローが、パンダマークの大ハンマーで地面を叩くと…… 地面から一斉に竹が伸びて、帝国軍団を串刺しにする!

「ギャー! 地面から竹が!?」ザシュ!ザシュ!
「この竹刺さるぞ! 気を付けろ!」ザシュ!

「なんだコイツらは、ガキ共は何処行っグッワ~!」

「どうするのアニタ? 弟達も居ないみたいだし…… 逃げようよ」

「あの黒いヒーロー侍…… できる!」

「まだよ! もう少し、もう少しで来るから…… 絶対に来るから!」

ズウン…… ズウン…… ズウン…… ズウン……

『ここは…… ヒーローショーの会場かい?』

「勇者様!」
「勇者だ! 帝国勇者が【機神】で来たぞ!」
「巨人の軍団も一緒だ…… か、勝てる! 勝てるぞ!」
「ヒーロー達を殺っちまえ~!」
「「「「「ウオォォォォ!」」」」」

『このテーマパークで握手!してくれそうな人達が敵かい? アニタちゃん、君の切り札も連れて着たよ』

「あたしのドラゾンちゃん達! 勇者様、ありがとう❤」

帝国勇者が巨大機神と巨人をたくさん連れて来た。おまけに、二体の巨大なドラゴン?…… 良く見ると骨が出てる!? ゾンビ! ドラゴンゾンビだ!

「ヤバイぞ…… レッド、どうする?」

「くっ、でかい上に数が多過ぎる……」

「逃げようにも…… あの大きさじゃあ直ぐに追い付かれるよね?」

「大丈夫だ。こっちも…… 来たぞ」

ドス!ドス!「「ギ、ギャアァァァァァ!!」」ドッタン! バッタン!

何かが刺さる様な音がして、ドラゴンゾンビ達が倒れる!? 突然の事に敵味方の動きが止まる…… 帝国側の人達が驚いた顔で私達の後ろの空を見てる? つられて振り返った私が見たのは……

可愛らしいロボットの【妖精】でした。

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