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第7章 イベントクエスト編 

神獣と緑人と蒼人(プレイヤー)達

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「カナ姉さん、準備できました♪」

猿神様に神獣の神社の場所を確認しました。

私達が行ってないのは……

【熊神神社】
【鹿神神社】
【狐神神社】
【狸神神社】
【梟神神社】
【獅子神神社】

の6ヵ所です。

「先ずは、静さんに会いに港町に戻るよ。じゃあ、巴、あおいちゃんとシュリちゃんの事は、お願いね。いってきます」

「親方様、この命にかけまして!」

「「いってらっしゃい」」

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港町に着いたので、静さんに会いに巫女さんのもとへ……

「だからよ。会わせろよ! 神獣を隠してんだろ?」

「神獣をテイムして、トッププレイヤーに…… 私は、なる!」

「神獣倒して、伝説の武器ゲットだぜ!」

「神獣から解放した生け贄の巫女ちゃんと、幸せになるんだ」

「テンプレ通りに、邪悪な神獣を倒してやるからよ。さっさと案内しろよ!」

巫女さんのいる社に、何人かの蒼人プレイヤーが詰めかけていました。

しかも…… 守り神の神獣を倒すとか言ってるし…… 確認しなさいよ。バカなの?

「(ちょっとお芝居するか……)ねぇ~、せっちゃん、日ノ本の神獣達を倒したら…… ダメだよ」

「何ででしょう?」

「神社の神獣達は、守り神なんだって。だからね! いなくなると大変なんだって」

「その話だと、神獣を倒したら…… クエストクリアできなくなるな?」

「そうなったら…… 大変だね。神獣を倒した人達が」

「緑人とイベント参加者から、叩かれるし…… 神獣が敵になるな。そしたら…… 終わりだな」

揉めてる蒼人プレイヤーに、聞こえる様に話す。

「…… なぁ…… もっと、情報集めようぜ……」

「そ、そうだな。情報集めに行こう」

「テイムは、仲良くないとね……」

「…… 生け贄の美少女は…… いないのか?」

私達の会話に怖じ気付いたのかな? 蒼人プレイヤー達が解散。

「あなた方は!」

「蒼人がすいません」

「いえいえ、助かりました。何か御用かな?」

「あの…… 静さんに会えますか?」

「うむ…… しばし、待たれよ」

社の守衛さんが、確認に走ってくれました。

「あら、カナエさん。どうしました?」

「こんにちは、静さん。実は……」

静さんに、オロチが復活して神獣を狙っている事を伝えました。

「なんと! あのオロチですか!?」

「猿神様が襲われました」

「そんな! 猿神様は?」

「間に合ったので、今は大丈夫です」

「そうですか…… カナエさん。こちらを……」

静さんが、私に【勾玉の数珠】を渡した。

「これは?」

「【鎮魂の勾玉】です。神獣の力をもちいて、オロチの邪気を祓います。どうぞ、お持ち下さい」

「ありがとうございます」

イベントアイテム発見です♪ お礼を言って、静さんと別れました。

「不味いな……」

「どうしたの? デンライ君?」

「他の神社に行った奴等が…… 緑人と揉めてるみたいだ」

「さっきみたいに?」

「ああ…… しかも、プロプレイヤーも参加してる様だ…… あの馬鹿……」

掲示板を確認していた。デンライ君が頭を抱えてる…

「あの馬鹿?【マッハレディー】か!? レースの専門屋が…… どうして?」

【マッハレディー】は…… デンライ君に因縁があるテストプレイヤーで、現在は…… 有名なスポーツカーメーカーの契約プロプレイヤーのジュディーさんです。

「わかんねぇ…… クランで揉めてるのもいる。【救世主】と【戦狂い】と【名も無き傭兵】が衝突した書き込みがある」

「他の生産クランも、神獣を狙ってみたいだな…… 神獣の素材を高価に買い取ると騒いでる」

「緑人に対する中傷的な書き込みも増えてるぞ! 協力的じゃないと……」

「自分達の守り神を、守ろうとしたんだろうな……」

神獣が消えれば、日ノ本が崩れる…… 緑人が守るのも当たり前だ。

「どうする…… カナエちゃん?」

「二組に別れましょう! ジノさんとデンライ君達は、プレイヤーの説得を! 私達は神社を廻って、神獣達を守護します!」

ビッグリボルバーサーモンとホエール1を招集します。

まさか、この手のイベントで…… 蒼人プレイヤーに追い詰められるとは……

「6人目…… 急がないとね!」

カナエは、フェアリーガーデンに転移しました。

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