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第9章 新世界狂想編 

〔閑話〕その頃のフェアリーガーデン守護者

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カナエ達がめておんパーティーをすり抜けて、魔法国の首都に向かって移動してる頃……

~ フェアリーガーデン ~

「主さま…… 大丈夫かしら?」

「ロッテメイド長、せつな様が付いていますから…… 危険は無いですよ」

「甘いわよ! ダイヤ!」

「はぁ……?」

「主さまは…… 急に単独行動して厄介事に巻き込まれやすいの!」

「そうなのですか?」

「私も此処フェアリーガーデンもぼうけん屋を含むダンジョンだって、その結果なの」

「その結果、私達ジュエリーズとエミリーとエナの姉妹、ニアにシュリちゃんとあおいちゃん…… ボスモンスターのアグラと巴さんが生まれたのですね」

「ええ、グラス達とブル組に…… 最近、歓楽街エリアに猫科ファミリーが出来たみたい」

「猫科ファミリーですか?」

「ハニートラップケット・シー系の進化で、ライオン系とタイガー系に進化した子をボスにしたマフィアグループみたいだよ」

「マフィアですか? 大丈夫なのですか?」

「大丈夫みたいよ。グループトップが主さまのメイドだから」

「【ミー】ですか!?」

カナエのテイムモンスターのベビーケット・シーだった猫幼女のミーは、メイドとしてフェアリーガーデンでカナエの身の回りの世話をしていた。

順調にメイドとして進化をしていたミーは…… あの【ストーカー襲撃事件】時に変わった。

ミーだけではなく、カナエのテイムモンスター達は我が主を護る為の力を欲して、自主的に己を鍛え始めた。

その結果、ミーは進化して【ベビーメイドダークパンサー・ガール】に進化した。

カナエへの憧れから黒い豹に進化したミーは、カナエのダンジョンで【黒き死神】と呼ばれる徘徊系ボス扱いされている。

「今では、主様の配下で1番の武道家ね」

「素手の格闘技では、私達では敵いませんから…… ミーがまとめているなら安心ですね」

「ゴーレム達も、ゴルとジルが指揮してるタンク役の防壁部隊を作ってるわ」

「ヴァルキリーゴーレムは、魔法も使えて飛行も出来る聖騎士パラディン役なのでずるいです」

「ほぼ天使の聖騎士パラディンで、痛みを怖れないものね…… 敵にしたくないわ」

「他は…… ベビー執事ピット・ブルコボルトに進化した【わんた】が仕切る犬科系を中心に編成された素材集めなどの実行部隊の【猟遊会】と…… 中忍になった【くの一マウスガール】のちいちゃんがボスの隠密行動部隊の【隠れんぼ】ですね」

「後、力強い妖怪系と力士オークの【相撲取り】も増えたわ」

「変わり種は、主様のテイムモンスターの男の娘…… ベビーメイドナインフォックスの【クオン】ちゃんの【歌劇団】でしょうか?」

「あの子達は…… 何時も何かしらに化けてるから性別もあやふやね」

「一部に…… 熱狂的なファンが付いてますけど……」

「触れない方向で…… 歓楽街エリアはわたしのかんかつ外です」

「ですね…… 後は、主様の新たに手に入れた【ダンジョン知識】ですが……」

「ああ、【水属性ダンジョン】と【西洋系ダンジョン】の知識ね?」

「はい、水属性ダンジョンの方は…… 主様が作られた【島ダンジョン】の【楽園島】に西洋風の城建造中ですね」

「モフモフ村にも、和風と西洋風のこじんまりとした城を作る予定だよ」

「アグラのボス部屋の外観も西洋の古城風にするんですよね?」

「巴ちゃんのボスフィールドも、和風の古城にしてほしいって」

「ブル組は大変ですね」

「西洋系モンスターが増えて、私達メイドも服作りで忙しくなりそうね。【ウルちゃん】と【ウサな】のメイドラビット部隊と【あみ】のアラクネ服飾製造部隊に手伝いを頼まないと」

「あおいさんとシュリちゃんが言ってた。執事メイド志願の座敷童と鬼女と猫娘などの妖怪系モンスターと女中や仲居志願のベビー系モンスターの交換研修も、急がないといけませんね」

「楽園島の接客研修に低Lvの追加モンスターの育成…… やる事がいっぱいだよ」

「エミリーさんとエナさん姉妹の製造部隊も、モンスター増援要請を出してます」

「そこは、最優先事項でおねがい」

「ええ、私達の妹と弟になる子達がいますからね」

「そう、ちょっと嫉妬しちゃうくらいに、この新世界せかいに主さまが来る前から主さまに愛されたロボット子達が生まれ変わる場所だもの……」

「最優先で増援を回します!」

「おねがい! 後、念の為に素材の回収もしましょう」

「はい、わんたに出撃を依頼します!」

「メインシステム、最適なモンスター配置をおねがい!」

『了解…… フェアリーガーデン及びマスターの支配ダンジョンの最適な部隊配置を提案します……』

「すべては…… わたしたちの愛しき主さまの為に」

「「「「『主様マスターの為に』」」」」

(ボソッ)「どうか…… わたしの新たな主さまをおまもりください…… 旦那さま…… お嬢さま……」

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