新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編

聖女の隠れ家に潜むモノは…

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 ~ 神国霊峰 ~

「ただいま戻りました……って、後ろの方々は…… 誰ですか?」

盗賊団の母艦と子供達をフェアリーガーデンに預けて、ジノさんと別れた場所に戻ると……

「現【救世主メシア】の副リーダーとクランメンバーらしい……」

ジノさんの他にも、【救世主メシア】のクランメンバーの人がいました。

「久しぶりだな。此方では…… カナエちゃんか? 元気になったか?」

「えっ…… ひょっとして、お祖父ちゃん!?」

救世主メシアの副リーダーは…… お祖父ちゃんでした!?

あの騒動の後…… 聖女あのこがやらかした事の後始末をお祖父ちゃん達がしていたらしく……

「あの聖女ばかむすめは…… クランの財産を自分の隠れ家に隠したらしくてなぁ…… その捜索中なんだが…… お邪魔だったか?」

お祖父ちゃんが…… 私とジノさんを見て、気まずそうに聞いて来た。

「私は霊峰に用事なんだけど…… ジノさんは、その隠れ家の調査でしたよね?」

「何? 我等の財産目当てか!?」

救世主メシアのメンバーがジノさんを睨む!

「クランの財産は知らないが、偽魔王ホムンクルスを生成したプラントの調査依頼を運営から受けてる」

「まだ生成してるのか?」

「それの確認をする為の調査だ」

ジノさんを睨むメンバーをなだめながら、お祖父ちゃんは少し考えて……

「う~ん…… ならば、わし等も連れて行ってくれんか?」

「どうしよう…… 私は良いけど…… ジノさん?」

「俺も良いぞ。目的はあくまで調査だからな…… 調査後は、あんた等の好きにすると良い」

「すまんな…… みなも不用意に揉めるなよ? 解ったな?」

ちょっと納得してなさそうに、救世主メシアの人達が頷いたけど…… 大丈夫かな?

「目的地が近いから…… 警戒しながら付いて来てくれ」

聖女あのこの隠れ家かぁ…… 私に関係無いと良いなぁ……」

 ・
 ・
 ・

「で、この辺り何だが……」

「アレが…… 噂のモンスターかの?」

「ですね…… ホムンクルスプラントが稼働してる上に暴走してるのかな?」

霊峰の麓…… その森の中に聖女あのこの隠れ家があったけど……

その周りを…… 見た事が無いモンスターが徘徊している。

「この辺りのモンスターとも…… 違う様だな…… 合成獣か?」

「だとすると…… また魔薬を振り撒くかも知れないですね」

「ならば、わし等の出番だな!」

「ちょっ!? お祖父ちゃん!?」

お祖父ちゃんが合成獣?の前に飛び出す!?

「みな、浄化を用意…… わしが動きを止める!」

『グゥゥ…… グゲェェェ!』

合成獣?が雄叫びを上げて、お祖父ちゃんに突っ込む!?

「ふん!」

合成獣?の身体が空中に舞った!? お祖父ちゃんが合成獣?を投げ飛ばしたのだ!

『グゲェェェ!?』

合成獣?が頭から墜ちて…… ピクピクしてる。

「お祖父さん…… 凄いな」

「そう言えば…… 柔道の有段者でした」

「ここは、わし等に任せて先に行け!」

お祖父ちゃんが合成獣?を次々に投げ飛ばしては、救世主メシアのメンバーがトドメを刺して浄化をする中……

お祖父ちゃんの言う通りに、先に聖女あのこの隠れ家に私とジノさんが潜入した。

 ・
 ・
 ・

「これは……」

「き…… きゃあぁぁぁ!? ジノさん見ないで!」

隠れ家の中を慎重に進むと…… 広めの研究室の様な場所に出た。

そこには…… 数多くの私の偽者ホムンクルスが円柱型の水槽に浮かんでました…… 裸で!?

「急いで回収を……「あら? お帰りなさい♪」!?」

メイド服に白衣を羽織った女性が現れた!?

「もう~貴女がいないと、ホムンクルスの生成が大変なんですから…… 何時もの様に服を脱いで調整槽に入って下さい」

「調整槽……?」

「何をぼぇ~とつっ立てるんです? 貴女の細胞が無いと上手く魔王型にならないのですよ。貴女とマスターが中々来ないから…… 多くのホムンクルスが不良品の未確認生物体になったじゃないですか。このままでは、マスターのラブラブ❤お姉様ハーレム計画が頓挫……」

「外の合成獣はホムンクルスの失敗作か……」

「貴方は…… どちら様でしょうか?」

「どうも…… 本物のお姉様です(怒)」

「その付き添いだ」

「え…… ほ、本物の……… 魔王様?」

「元ね……」

「そうです! 魔王のお姉様はドッペルさんが魔王の力を……「進化して、神になった【元魔王のお姉様】ですよ」すいませんでした!?」

スライディング土下座をした白衣メイドを縛り上げて、私の偽者プラントの関連機材を全て没収した。

「これで…… 全部かな?」

「はい! ホムンクルス関係は全て渡しました…… だから、放して下さい! マスターの、マスターの処に帰して~」

「マスター? 貴女…… サポートユニット!?」

白衣メイドは… 聖女あのこのサポートユニットでした。

「あのバカ娘は…… カナエちゃんや、ほんに迷惑をかけたな」

「原因は撤去したけど…… 後の事は、この子と聖女あのこに聞いて」

「おお! 後始末は、わし等に任せて…… 彼氏さんと仲良く遊びなさい」

「ちょっ!? お祖父ちゃん!?」

「その内に、二人で会いに来なさい…… 勿論、現実でな」

「…… 解りました。その前に…… 私達自身が現実で会わないと行けませんけど……」

「おっ! カナエちゃん、良い人を見つけたな。婆さんと楽しみに待ってるよ」

お祖父ちゃんが白衣メイドと救世主メシアのメンバーを連れて、聖女の隠れ家の中に入って行った……

「ジノさん、現実で……」

「カナエちゃん…… 今度、クランでオフ会しようか?」

「は…… はい♪」

調査が終了したジノさんと私は…… 頬を染めながら霊峰に向かうのでした。

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