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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編

〔閑話〕2月14日と言えば… 突撃!?バレンタイン?

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なろうでは、2月14日の閑話でした。
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その日…… ぼうけん屋の厨房の一角で、女性達(ミントスを含む)の秘密の調理教室が開かれていた。

「で、みんなは…… 誰に上げるの?」

千鶴の言葉に、全員の手が止まる。

「私は……「イズナは、テッシンでしょ」…… そうですけど……」

「はい! わたしは、みんなにあげます♪」

「わたしもですね」

「わたしもかな」

「わたしも……」

リンちゃん、マナちゃん、アンちゃん、ユキちゃんは、クランメンバーと知り合いに配るらしいね。

「みんな、ありがとう♪ JK達は?」

「私も…… クランのみんなと眷属にはあげるよ」

「俺もクランには、配るかな?」

「私も…… 使い魔とフラン達にも配りますね」

エルとラズリちゃんとアーデは配るみたいだね。

「で…… カナエちゃんは、どうなのかしら?」

「私? クランのみんなに…… 眷属のみんなと…… シロちゃんとウルちゃんに……」

「もう、違うでしょ? そ・う・じゃ・な・く・て・ね♪」

「そうそう、特別なヤツの事よ。で、どうなの?」

ミントスさんと千鶴ちゃんが詰め寄った時に……

クイクイ……
「おねいちゃん…… おねがいがあるの?」

私の裾を引っ張り、上目遣いのシロちゃんと…… 仁王立ちの獣呀が立っていた。

「二人で…… どうしたの?」

 ・
 ・
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 ~ とある場所のジノとデンライ ~

「やだね…… モテない奴等の僻みは……」

とあるPKクランがバレンタインに合わせて、街を襲撃する情報が入り…… そのPKクラン討伐に来ていた。

「そう言うお前は…… どうなんだ?」

「俺は…… 逃げて来た」

デンライは、過去に…… 妹でリンの姉とその親友の手作りチョコで地獄を見た事から…… バレンタインになると…… 逃げ回る生活をしていた。

「ところで…… 獣呀は、仕舞ったままか?」

「いや…… シロちゃんを連れて、カナエさんの処に行ってる」

「カナエちゃんの処に? 何でだ?」

「千鶴に誘われたらしい。何してるかは…… 知らないけど、カナエさんが一緒だから…… 大丈夫だろ?」

「まぁ…… そうだな。じゃあ、仕事をしようか?」

ドゴーン!

「何だ!?」

「爆撃…… 何処からだ!?」

「ジノさん…… アレ……」

デンライが指差す先に…… 黄金に光る零戦が飛んでいた!?

『いかに…… その身を隠そうと、黄金の猛獣からは…… 逃げられ無い! 喰らえ! 必殺の義理チョコミサイル!!!』

ドゴーン!

「ギャァァァ!?」

「黒い!?」

「何だコレは!?」

零戦から放たれたミサイルが空中で爆散! PKクランにチョコの雨が降った。

『私からの義理チョコのプレゼントだ! 存分に楽しめ!』

「何だそりゃあ!?」

「大変だ! ボス! モンスターが!? 此処にモンスターが迫ってます!!!」

「このチョコか!?」

「チッキショー! 男の純情を踏みにじりやがって!」

その後は…… 蟻系モンスターによる蹂躙でPKクランが1つ潰れた。

「ジノさん…… アレ!?」

「空輸物資?」

零戦から投下されたパラシュートには……

「ととさまへ…… と親父殿と主へ…… ジノさんへって…… これは…… チョコか?」

「これを届ける為に…… PKクランを潰したのか? やりすぎだよ…… カナエちゃん」

ジノとデンライは…… 届けられたチョコを噛りながら苦笑いを浮かべるのだった。

ちなみに…… シロからは肉球マークチョコが二人に、獣呀からジノには普通なチョコが、カナエからジノには…… 大きなピンクハートチョコが届けられました。

カナエからデンライには…… チ○ルチョコが1つでした。

「うっ!?」

「どうした?」

獣呀のデンライ宛のチョコは…… 蝮の黒焼きをチョコでコーティングした物だった。

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