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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編
砂漠の大国スレイブ 砂漠に眠る奴隷の国の真の姿は…
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砂漠の大国…… その名はスレイブ。
一人の蒼人が野望から作り出した奴隷の国である。
広大な砂漠に一瞬で現れたその国は…… 国民の殆どが奴隷である。
人を信じず、人を服従させる事に執着した歪んだ愛欲のままに築かれし砂漠の大国…… スレイブ……
その玉座に…… 蒼人の姿は無い。
「父上…… 貴方が成せなかった事を…… この俺が成す! そうだ。王はただ一人! この俺だけでいい。もうすぐだ…… もうすぐで、全てが俺に触れ伏すだろう」
そう呟いて玉座に座る男の顔は…… 肖像画の先王の蒼人と瓜二つであった。
・
・
・
「おかしい…… 人が見えない」
広大な砂漠を抜けて、スレイブの首都周辺に来たジノとデンライは……
「何時も、奴隷やカジノ目当ての連中や、奴隷商達の奴隷を乗せた運搬車両が、ひっきりなしに行き来していたはずだが……」
一切の喧騒が消え…… ゴーストタウンと化した様な首都周辺の不気味さに、ジノとデンライが警戒を強める。
「まさか…… 国の住民まるごと神隠しか?」
「いや……」
『来たか…… 愚民よ』
「「!?」」
ゴーストタウン化したスレイブの首都に、男の声が響く!
「誰だ!」
『フッ…… 相も変わらず、礼儀を知らぬ様だな。獣よ』
「その言い回し…… てめぇ…… あの屑の関係者か!」
『自分の主人である父上を愚弄するとは…… さすがは、犬にも劣る畜生ぶりよな。獣よ』
「貴様ァ……」
「落ち着け…… 挑発だ」
『フン…… 光栄に思え、貴様等二人は真の王の覇道の始まりの礎になるのだ!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
「なんだ!? 地震?」
「いや…… 地面が動いてる!?」
『フッ…… フッハッハッハッハッ…… 刮目しろ! 真の王の居城の姿にひれ伏すがよい!』
広大な砂漠の地の底から…… 超巨大物体が浮上を始める。
『何故に父上が…… この過酷な地に大国を築かれたのか…… その真意を知るがいい!』
砂漠の大国スレイブ…… その大国は…… 広大な砂漠に眠る古代の超巨大戦艦、その一部を使って作られた大国である。
先王の蒼人が、広大な砂漠で流砂に巻き込まれ…… 砂漠の底でこの超巨大な古代戦艦を発見し、利用したのだ。
これが、砂漠に一瞬にして大国が現れた理由である。
『さあ、祝え! 世界に真なる王が現れたのだ』
「まさか、国土の殆どを占める砂漠の底が超巨大な古代の遺物だったとは…… デンライ、退避するぞ!」
『フッハッハッハッ! 王の御前から許可なく立ち去る事を許すわけがなかろう…… 王に逆らう愚か者達には、制裁を与えるとしよう』
地面が開口して、禍々しい機神が現れた!
「こいつ等は…… 邪神機か!?」
「くっ! 邪神機まで量産していたのか…… 暴れるか…… デンライ?」
「ああ……」
デンライがストレージから獣呀を取り出し…… 構える!
『さあ、始めるがよい』
スレイブ王の言葉で、邪神機達が動き出す! だが……
ドッゴ~ン!
『なっ!?』
ジノとデンライを、囲んでいた邪神機達が吹き飛ぶ!
『登録者の危機を察知。自動迎撃モードで、敵勢力を殲滅します』
ジノの専用ヒーロー型機神【マスクG】と、デンライの専用ヒーロー型機神【キング】が、邪神機軍団に攻撃開始したのだ。
「流石だな……」
「自動モードも搭載済みかよ……」
邪神機軍団を蹂躙する自分達の専用機神に、圧倒されながら…
「参戦するぞ!」
「りょ、了解!」
ジノとデンライも、攻撃を始めるが……
『フン…… 戦いは数だ! 王に刃向かう者を押し潰せ!』
砂漠を浮上する超巨大な古代戦艦の上で、邪神機軍団と死闘するジノとデンライ達……
その超巨大な古代戦艦の姿は…… 他国からも確認され、新世界に生きる者達に危機感が走る!
・
・
・
~ 帝国 玉座の間 ~
帝国にある皇帝の居城から玉座に座り、その様子を見た新皇帝が……
「へぇ…… 美味しそうだな」
と、呟く…… その言葉に、妖艶な美女が微笑みながら……
「食べに行きましょうか?」
「良いの?」
「ええ」
その会話の後、帝国から二人の姿が消えた……
そして……
その二人よりも…… 速く動いた者がいた。
ジノとデンライが戦闘に突入前に…… 小妖精月から流星が放たれる。
光の線を引きながら流星が…… ネオアースに流れ落ちる。
流星は、落ちる……
ジノとデンライが戦う戦場へと……
一人の蒼人が野望から作り出した奴隷の国である。
広大な砂漠に一瞬で現れたその国は…… 国民の殆どが奴隷である。
人を信じず、人を服従させる事に執着した歪んだ愛欲のままに築かれし砂漠の大国…… スレイブ……
その玉座に…… 蒼人の姿は無い。
「父上…… 貴方が成せなかった事を…… この俺が成す! そうだ。王はただ一人! この俺だけでいい。もうすぐだ…… もうすぐで、全てが俺に触れ伏すだろう」
そう呟いて玉座に座る男の顔は…… 肖像画の先王の蒼人と瓜二つであった。
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「おかしい…… 人が見えない」
広大な砂漠を抜けて、スレイブの首都周辺に来たジノとデンライは……
「何時も、奴隷やカジノ目当ての連中や、奴隷商達の奴隷を乗せた運搬車両が、ひっきりなしに行き来していたはずだが……」
一切の喧騒が消え…… ゴーストタウンと化した様な首都周辺の不気味さに、ジノとデンライが警戒を強める。
「まさか…… 国の住民まるごと神隠しか?」
「いや……」
『来たか…… 愚民よ』
「「!?」」
ゴーストタウン化したスレイブの首都に、男の声が響く!
「誰だ!」
『フッ…… 相も変わらず、礼儀を知らぬ様だな。獣よ』
「その言い回し…… てめぇ…… あの屑の関係者か!」
『自分の主人である父上を愚弄するとは…… さすがは、犬にも劣る畜生ぶりよな。獣よ』
「貴様ァ……」
「落ち着け…… 挑発だ」
『フン…… 光栄に思え、貴様等二人は真の王の覇道の始まりの礎になるのだ!』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
「なんだ!? 地震?」
「いや…… 地面が動いてる!?」
『フッ…… フッハッハッハッハッ…… 刮目しろ! 真の王の居城の姿にひれ伏すがよい!』
広大な砂漠の地の底から…… 超巨大物体が浮上を始める。
『何故に父上が…… この過酷な地に大国を築かれたのか…… その真意を知るがいい!』
砂漠の大国スレイブ…… その大国は…… 広大な砂漠に眠る古代の超巨大戦艦、その一部を使って作られた大国である。
先王の蒼人が、広大な砂漠で流砂に巻き込まれ…… 砂漠の底でこの超巨大な古代戦艦を発見し、利用したのだ。
これが、砂漠に一瞬にして大国が現れた理由である。
『さあ、祝え! 世界に真なる王が現れたのだ』
「まさか、国土の殆どを占める砂漠の底が超巨大な古代の遺物だったとは…… デンライ、退避するぞ!」
『フッハッハッハッ! 王の御前から許可なく立ち去る事を許すわけがなかろう…… 王に逆らう愚か者達には、制裁を与えるとしよう』
地面が開口して、禍々しい機神が現れた!
「こいつ等は…… 邪神機か!?」
「くっ! 邪神機まで量産していたのか…… 暴れるか…… デンライ?」
「ああ……」
デンライがストレージから獣呀を取り出し…… 構える!
『さあ、始めるがよい』
スレイブ王の言葉で、邪神機達が動き出す! だが……
ドッゴ~ン!
『なっ!?』
ジノとデンライを、囲んでいた邪神機達が吹き飛ぶ!
『登録者の危機を察知。自動迎撃モードで、敵勢力を殲滅します』
ジノの専用ヒーロー型機神【マスクG】と、デンライの専用ヒーロー型機神【キング】が、邪神機軍団に攻撃開始したのだ。
「流石だな……」
「自動モードも搭載済みかよ……」
邪神機軍団を蹂躙する自分達の専用機神に、圧倒されながら…
「参戦するぞ!」
「りょ、了解!」
ジノとデンライも、攻撃を始めるが……
『フン…… 戦いは数だ! 王に刃向かう者を押し潰せ!』
砂漠を浮上する超巨大な古代戦艦の上で、邪神機軍団と死闘するジノとデンライ達……
その超巨大な古代戦艦の姿は…… 他国からも確認され、新世界に生きる者達に危機感が走る!
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~ 帝国 玉座の間 ~
帝国にある皇帝の居城から玉座に座り、その様子を見た新皇帝が……
「へぇ…… 美味しそうだな」
と、呟く…… その言葉に、妖艶な美女が微笑みながら……
「食べに行きましょうか?」
「良いの?」
「ええ」
その会話の後、帝国から二人の姿が消えた……
そして……
その二人よりも…… 速く動いた者がいた。
ジノとデンライが戦闘に突入前に…… 小妖精月から流星が放たれる。
光の線を引きながら流星が…… ネオアースに流れ落ちる。
流星は、落ちる……
ジノとデンライが戦う戦場へと……
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