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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編

怪獣対ヒーロー!? 教祖の魔王の能力!!

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『ギャアァァァ!』

〝アンデッド〟化したPKリーダーが武器を振り上げて、カオスジノに迫る!

「さっきよりも…… 遅いな」

カオスは、アンデッドPKリーダーの攻撃を軽く避け、迫り来る他のアンデッドを殴り飛ばした!

「グッギャアァ…… ギャア?」

直ぐ様に、カオスに追撃をしようとしたアンデッドPKリーダーだが…… 振り下ろした武器が地面にめり込んで動かない!?

『初めて…… プレイヤーをアンデッド化したが…… 思考力が無いのか…… 本能で動く分…… モンスター達の方が使えるな……』

地面にめり込んだ武器を引き抜こうと、必死のアンデッドPKリーダーの腕が逆に抜ける様子に…… 教祖の魔王は、プレイヤーをアンデッド化する事をやめる事にした。

「数がウザいな…… 一気に焼き払うか?」

『O.K♪ マスター…… アンデッドの弱点を組み合わせるよ♪』

「ああ…… 邪悪な魔を祓う! 聖なる〝銀〟と」

『全ての焼き払う…… 浄化の〝炎〟♪』

カオスと【ベル】のかけ声で、カオスの身体から溢れ出した銀色の炎が…… アンデッド達を飲み込んだ!

『「シルバーフレイム!」』

銀色の炎を纏ったカオスが現れると…… 銀色の炎から逃れて、カオスに近付くアンデッドを殴った!

『ガアァ……』

カオスの攻撃を受けたアンデッドが発火!? アンデッドが銀色の炎に包まれて消滅した。

『銀色の炎…… 聖属性か…… ならば、強化するまで……〝黒衣魔装〟……』

教祖の魔王の足下から闇が伸びて、アンデッドを包む!?

闇を纏い黒くなってアンデッド達が、カオスに群がる!

「配下を強化したか…… なら、アンデッドの召喚主を倒すまでだ」

『ヌ……! させん……〝骨壁〟……』

アンデッド達を飛び越え、カオスが教祖の魔王に迫りが…… 教祖の魔王の足下から無数の骨が積み上げられた壁が現れた。

「何!?」

突然現れた骨の壁に、カオスがキックを放つ! が!?

『『『『『『カタカタカタカタカタカタ……』』』』』』

キックの威力で飛び散った骨が…… 集結して合体!? カオスの前に立ちはだかる!

「この壁…… スケルトン系モンスターの集合体か!?」

『我等が神に捧げし……〝供物〟達のなれの果て…… その骨身を味わうが良い……』

頭に角が生えた小鬼やオーガの様な人型モンスターから、大きな牙が付いた大型の犬科と猫科の肉食哺乳類に、巨大な恐竜系の骨格標本の様なスケルトン系モンスターが、カオスの前でその骨格をカタカタと鳴らす……

「たとえ…… 骨身になろうとも!」

『わたしとマスターの炎は、骨すら燃やし尽くす♪』

カオスに飛び掛かった猫科の大型モンスター骨格に、一撃!

瞬時に銀色の炎に包まれて、灰になる。

『やはり…… そのままでは、無理か……〝骨格合成〟……』

巨大な恐竜系モンスター骨格に、他のモンスター骨格が組合わさると……

『『『『『グオォオォォォォォン!!!』』』』』

巨大な5つの頭を持つ骨格怪獣が現れた!

『いかに仮面のヒーローとて…… この〝巨大骨格合成怪獣〟には勝てまい…… さあ…… お前のその巨大な足で、ヒーローを押し潰せ……』

「くっ!」

『『『『『グオォ!』』』』』

「意外に速いな……」

『『『『『グオォォォン!!!』』』』』

「な、まさかのブレス攻撃か!?」

カオスを押し潰そうとした巨大な骨の足を掻い潜り、避け続けるカオス。

中々、カオスを踏み潰せない巨大骨格合成怪獣が、イラ付いたのか? 毒の息を吐いた!?

『これ!? しまった…… 神について聞く前に…… 倒してしまったか……』

「誰を倒したって?」

『何!?』

毒の息ブレス中から銀色の炎が竜巻になって立ち上ると…… 竜巻の中から巨人化したカオスが現れた!

「久しぶりだが…… この姿で戦わせてもらうぞ!」

『な…… 光の巨人だと……』

「他星系からは来てないけどな!」

巨人化したカオスが、巨大骨格合成怪獣に飛び蹴りを入れる!

『グオォオォォン!?』

『おのれ……〝幽体化〟……〝骨格憑依〟!』

カオスの飛び蹴りで倒れた巨大骨格合成怪獣に、幽体になった教祖の魔王が重なると…… 巨大骨格合成怪獣の姿が変わり、無数の骨が複数の蛇腹状の触手に変わる!

「スケルトン系以外のアンデッドモンスターも、取り込んだのか?」

『このスキルこそが…… 我、魔王としてのスキル…… 受けるが良い……』

無数の蛇腹骨格の触手が、巨人化したカオスに迫る!

「来るぞ…… ベル!」

『O.K♪ カオスガンブレーバー!』

ベルから巨人化したカオスに合わせた〝巨大なガンブレード〟が飛び出して、カオスに迫る骨格触手を切り裂いた!

『ヌ…… たかが剣1つで防ぎきれると…… 思うな……』

「防ぐ? 何を言ってるんだ。剣は、敵を叩き斬るもんだろ!」

『カオスガンブレーバー、〝展開オープンアップ〟♪』

ベルのかけ声に、カオスの持つガンブレードが〝展開〟して…… 分離した!

『な!? 剣が分かれて…… 飛ぶだと!?』

「さあ…… お前が神と崇める女神カナエが鍛えた武器を食らいなぁ!!」

カオスジノ武装ベルも…… カナエの手によって〝強化改良〟がされたのだった。

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