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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編
〔閑話〕フェアリーガーデンの格納庫にて……
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「姉さん、この前はありがとう……」
「出来の悪い弟でも、姉には可愛いと感じる時があるものなのですよ」
『そうね。新たに生まれ変わった姉弟は…… 私達〝3機〟だけだものね』
カナエ達がログアウト中のフェアリーガーデンの格納庫で……
カナエによって、生まれ変わった魔法国の初代王の愛機だった【ジャンヌ】の前で……
カナエの愛機【フェアリエ】とロングマフラーで口元を隠した〝少年〟が話している。
『古き戦いで傷付き…… 動けなくなって朽ちるだけだった私と……』
「未完のままに時代に忘れ去られた私達…… マスターには感謝仕切れませんね」
「姉さん…… 俺…… 主を泣かせた……」
「あの勇者に操られていた時ね?」
『私が合流する前の事ね』
「うん…… あんなにピッカピッカにしてくれたのに……」
「仕方の無い事よ……〝聖剣〟の力で、貴方は自由を奪われていたのだから」
『仕方が無いとは言え…… 私達は乗り手に左右されるからね』
「通常ならば…… 道具の私達に創造主とマスターは〝心〟を持たせてくれました。ならば、その心のままにマスターに仕えるのが良いと思うわ」
『そうね…… 私と【ブレイブ】のマスターは新たな創造主様の関係者で…… 特に【ブレイブ】のマスターは創造主様の旦那様だもの…… お仕えするには申し分無い御方だわ』
「うん…… 俺、頑張ってお仕えするよ」
ジャンヌに【ブレイブ】と呼ばれた少年が、ロングマフラーを靡かせて決意を新たに立ち上がる。
その姿に、フェアリエは微笑むとジャンヌのツインアイカメラも優しく光のだった。
・
・
・
『『『ワン』』』
「「しぃー!」」
「新たな弟が嬉しいのは分かりますけど、邪魔しちゃダメですよ」
「あのこには、カナエ様に武器を向けた負い目がありますからね…… 今は見守るとしましょうね」
機神3姉弟の語らいを…… 先輩眷属達が優しく見つめているのだった。
「姉さん……」
「姉弟の同士の話し合いの邪魔をするな。今は、【アリス】の整備が先だ」
機神3姉弟を横目で見ながら、エミリーとエナが格納庫を進む。
目的は…… 勇魔大戦イベントで白銀の天勇者の竜騎士と戦ったカナエの専用機神【アリス】の整備だ。
「よし、始めるか……」
「開けます!」
エミリーとエナがアリスの格納区画の巨大な扉を開く……
「先ずはダメージのチェッ…… クを……」
「姉さん……」
「またか……」
巨大な扉を開けた先には…… ピッカピッカに光輝く機神が立っていた。
白銀の天勇者が乗る竜騎士型機神と激しい戦いをした…… アリスだ。
カナエがログアウトする前……
「頑張ってくれて、ありがとうね…… 脚部の駆動系にダメージがあるのと…… 装甲に細かい傷が多い? 加速戦闘したからかな…… 特殊塗料を作ろうかな?」
アリスの整備をして、洗浄してコーティング剤で研き上げる。
「次は……」
ピッカピッカなったアリスに頬ずりして、カナエが兎型特殊武装装甲ユニット【白兎】を見た。
戦いのダメージが残るその姿に…… カナエが工具を持つ。
その目は怪しく光るのだった……
・
・
・
「またですね……」
まるで完成直後の新品同様に光輝くアリスと白兎に……
「ちょっとは…… おとなしくしていろよ! ばか主ぃ~!」
エミリーの怒号が…… 格納庫で木霊した。
・
・
・
「!? 主…… 何かしたの?」
エミリーの怒号に、ビクッとしたブレイブが、ジャンヌとフェアリエに質問する。
『あらあら…… またなのね♪』
「知っているの? 姉さん」
『新たな創造主様は私達、機神が大好きな様ねぇ…… 時折来ては、私達を綺麗に磨いてくれるのよ。特にここ最近は、ねぇ……』
「え~! ずるい! 私も磨いて欲しい!」
『貴女は人化して、創造主様と温泉に入ったりしてるでしょ?』
「それとこれとは別! 私も機神の時に磨いて欲しい!」
ジャンヌの語る格納庫でのカナエの様子に、フェアリエが羨ましいと騒ぐ中……
「俺…… 温泉でも、主に磨いて欲しい……」
「『それはダメ!』」
少年の姿をしたブレイブが、カナエとの混浴の希望を呟いたので……
全力で説得するフェアリエとジャンヌだった。
・
・
・
一方、その頃……
「お風呂、お願いします」
「はいはい、お姫様」
ログアウト中のカナエは…… ジノにお姫様抱っこでお風呂に運ばれていた。
「頭、お願いします」
「はいはい…… 痒いところは、ございますか?」
「う~ん…… 胸の谷間……」
「えっ……」
「最近…… 暑くて……」
「え~っと…… 風呂上がりに…… 薬を塗ろうかぁ……」
「お願いします♪」
普段ならば、リハビリの為にもスパイダーの介助のみで入浴するカナエだが……
妊娠中なので、ジノに甘えに甘えていた。
「はい、お背中を流しますね」
「は~い♪ お願いします♥」
・
・
・
「ドライヤーかけるね」
「お願いします♪ お仕事は終りましたか?」
「今日は報告も済んでる。どうした?」
「今日は、一緒に寝てもいい?」
「今日は甘えん坊だな?」
「だって、この子が生まれたら…… お母さんになりますからね。お母さんとお父さんになる前の今の内に…… 一人占めですよ♪」
「なら、俺も一人占めだな」
「はい♥」
混沌神な新婚夫婦は、仲良く眠りについたのだった……
「出来の悪い弟でも、姉には可愛いと感じる時があるものなのですよ」
『そうね。新たに生まれ変わった姉弟は…… 私達〝3機〟だけだものね』
カナエ達がログアウト中のフェアリーガーデンの格納庫で……
カナエによって、生まれ変わった魔法国の初代王の愛機だった【ジャンヌ】の前で……
カナエの愛機【フェアリエ】とロングマフラーで口元を隠した〝少年〟が話している。
『古き戦いで傷付き…… 動けなくなって朽ちるだけだった私と……』
「未完のままに時代に忘れ去られた私達…… マスターには感謝仕切れませんね」
「姉さん…… 俺…… 主を泣かせた……」
「あの勇者に操られていた時ね?」
『私が合流する前の事ね』
「うん…… あんなにピッカピッカにしてくれたのに……」
「仕方の無い事よ……〝聖剣〟の力で、貴方は自由を奪われていたのだから」
『仕方が無いとは言え…… 私達は乗り手に左右されるからね』
「通常ならば…… 道具の私達に創造主とマスターは〝心〟を持たせてくれました。ならば、その心のままにマスターに仕えるのが良いと思うわ」
『そうね…… 私と【ブレイブ】のマスターは新たな創造主様の関係者で…… 特に【ブレイブ】のマスターは創造主様の旦那様だもの…… お仕えするには申し分無い御方だわ』
「うん…… 俺、頑張ってお仕えするよ」
ジャンヌに【ブレイブ】と呼ばれた少年が、ロングマフラーを靡かせて決意を新たに立ち上がる。
その姿に、フェアリエは微笑むとジャンヌのツインアイカメラも優しく光のだった。
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『『『ワン』』』
「「しぃー!」」
「新たな弟が嬉しいのは分かりますけど、邪魔しちゃダメですよ」
「あのこには、カナエ様に武器を向けた負い目がありますからね…… 今は見守るとしましょうね」
機神3姉弟の語らいを…… 先輩眷属達が優しく見つめているのだった。
「姉さん……」
「姉弟の同士の話し合いの邪魔をするな。今は、【アリス】の整備が先だ」
機神3姉弟を横目で見ながら、エミリーとエナが格納庫を進む。
目的は…… 勇魔大戦イベントで白銀の天勇者の竜騎士と戦ったカナエの専用機神【アリス】の整備だ。
「よし、始めるか……」
「開けます!」
エミリーとエナがアリスの格納区画の巨大な扉を開く……
「先ずはダメージのチェッ…… クを……」
「姉さん……」
「またか……」
巨大な扉を開けた先には…… ピッカピッカに光輝く機神が立っていた。
白銀の天勇者が乗る竜騎士型機神と激しい戦いをした…… アリスだ。
カナエがログアウトする前……
「頑張ってくれて、ありがとうね…… 脚部の駆動系にダメージがあるのと…… 装甲に細かい傷が多い? 加速戦闘したからかな…… 特殊塗料を作ろうかな?」
アリスの整備をして、洗浄してコーティング剤で研き上げる。
「次は……」
ピッカピッカなったアリスに頬ずりして、カナエが兎型特殊武装装甲ユニット【白兎】を見た。
戦いのダメージが残るその姿に…… カナエが工具を持つ。
その目は怪しく光るのだった……
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「またですね……」
まるで完成直後の新品同様に光輝くアリスと白兎に……
「ちょっとは…… おとなしくしていろよ! ばか主ぃ~!」
エミリーの怒号が…… 格納庫で木霊した。
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「!? 主…… 何かしたの?」
エミリーの怒号に、ビクッとしたブレイブが、ジャンヌとフェアリエに質問する。
『あらあら…… またなのね♪』
「知っているの? 姉さん」
『新たな創造主様は私達、機神が大好きな様ねぇ…… 時折来ては、私達を綺麗に磨いてくれるのよ。特にここ最近は、ねぇ……』
「え~! ずるい! 私も磨いて欲しい!」
『貴女は人化して、創造主様と温泉に入ったりしてるでしょ?』
「それとこれとは別! 私も機神の時に磨いて欲しい!」
ジャンヌの語る格納庫でのカナエの様子に、フェアリエが羨ましいと騒ぐ中……
「俺…… 温泉でも、主に磨いて欲しい……」
「『それはダメ!』」
少年の姿をしたブレイブが、カナエとの混浴の希望を呟いたので……
全力で説得するフェアリエとジャンヌだった。
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一方、その頃……
「お風呂、お願いします」
「はいはい、お姫様」
ログアウト中のカナエは…… ジノにお姫様抱っこでお風呂に運ばれていた。
「頭、お願いします」
「はいはい…… 痒いところは、ございますか?」
「う~ん…… 胸の谷間……」
「えっ……」
「最近…… 暑くて……」
「え~っと…… 風呂上がりに…… 薬を塗ろうかぁ……」
「お願いします♪」
普段ならば、リハビリの為にもスパイダーの介助のみで入浴するカナエだが……
妊娠中なので、ジノに甘えに甘えていた。
「はい、お背中を流しますね」
「は~い♪ お願いします♥」
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「ドライヤーかけるね」
「お願いします♪ お仕事は終りましたか?」
「今日は報告も済んでる。どうした?」
「今日は、一緒に寝てもいい?」
「今日は甘えん坊だな?」
「だって、この子が生まれたら…… お母さんになりますからね。お母さんとお父さんになる前の今の内に…… 一人占めですよ♪」
「なら、俺も一人占めだな」
「はい♥」
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