神々のダンジョン~チートスキル【アイテムボックス】と【鑑定】でアラフォーおっさんは成り上がる~

葵はるか

文字の大きさ
16 / 65

スーパーの親会社との契約

しおりを挟む
 午後10時を過ぎたところで、ネットニュースを見ていたら、ダンジョンからのDROPした農作物やDROP品の制限を日本政府が掛けようとしていたのが中止になったことがニュースで流れていた。
 理由は、神々が関与したダンジョンの理を一部の特権階級にいる人間がコントロールして懐を肥やすことを神々は許さないと国会議事堂に降臨して宣言したからであった。
 それと同時に、農林水産省の事務次官と大臣の首が落ちて死亡するという映像が国会審議中の映像に映り込んだ。

 目の前で、権力を欲しいままにしていた老人たちは、自分達が神々に逆らって殺される場面を見せられたことで、命欲しさに神々の命令に屈した。
 ネットでは、日本政府と官僚と政治家が映像以外でも10人近くが続いて死んだというニュースが流れたことで祭りになっていた。

「これは、日本政府がダンジョンについて干渉してくることは、ほとんどないって見た方がいいかも知れないな」

 神々にとってみれば、自分達の邪魔をするものは一般人と大差ないと考えているに違いない。
 何せ降臨した理由は少子化なのだ。
 自分達が設置したダンジョン経済を縮小化させるような真似は許さないというスタンスなのだろう。

「でも、今まで頑張って農作物を育ててきた農家さんとかはどうなんだろうな」

 ダンジョンの数は都道府県ごとにあるから47個存在している。
 それらダンジョンから産出される畜産物や農作物。
 それは、かなりの量になるだろう。
 もし一か所でも、既存の農家さんの領域を侵すような真似をした場合、日本国内で一次産業に従事してきた人たちの立場は厳しい状況に追い込まれるのでは?

 そこまで思考したところで携帯電話が鳴る。

「田所です。佐藤様の携帯電話番号でお間違いないでしょうか?」
「はい。佐藤です。本日は、ありがとうございます」

 今日の今日で電話をかけてくるなんて随分とレスポンスが早いな。
 もしかして駄目だったか……。

「いえいえ。こちらこそ。ところで、夜分遅く大変失礼かと存じますが、今からお会いできる時間などありますでしょうか?」
「時間ですか? ありますが……」
「じつは佐藤様と是非に取引を行いたいと社長が申しておりまして、それでダンジョン産ということで話題も十分あるということで、契約することを前提に話し合いの場を設けたいとのことでして……」
「本当ですか?」
「はい。それで、良ければ、こちらからハイヤーを出しますので、それに乗って頂ければと」
「分かりました」

 ニュースで、農林水産省が神々にお仕置きを受けたことも関係あるのだろう。
 それで干渉されることがないと知って俺にレスポンスを送ってきた? そう考えると、ある程度は辻褄が合う。
 政治家と官僚の皆さんには悪いが、利用させてもらおう。
 しばらくするとタクシーが到着したので、タクシーに乗り込むと千葉市の中心部から少し外れた木戸商事と書かれたビル前に到着した。
 タクシーから降りると、

「お待ちしておりました。佐藤様」
 
 ビシッとスーツを着こなした女性が話しかけてきた。
 年齢は30代前半と言ったところか。
 女性に案内されて10階建てのビルに入り通されたのは会議室。
 そこで、今後の事とどれだけ納品できるのか? の確認作業と値段交渉。
 値段に関しては売上の2割を頂くことにした。
 もちろん税を抜いた金額だ。
 そして話し合いを2時間ほどしたところで契約書を作り、明日から納品することを約束した。
 もちろん、10トントラックを養老渓谷のダンジョン近くに停車させ、そこへ収穫した農作物を――、主にフルーツを中心に納品することを約束して。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした

鈴木竜一
ファンタジー
 健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。  しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。  魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ! 【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】  ※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。

なんとなく歩いてたらダンジョンらしき場所に居た俺の話

TB
ファンタジー
岩崎理(いわさきおさむ)40歳バツ2派遣社員。とっても巻き込まれ体質な主人公のチーレムストーリーです。

俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~

仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。 ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。 ガチャ好きすぎて書いてしまった。

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。 ※本作は小説家になろうでも投稿しています。

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

七億円当たったので異世界買ってみた!

コンビニ
ファンタジー
 三十四歳、独身、家電量販店勤務の平凡な俺。  ある日、スポーツくじで7億円を当てた──と思ったら、突如現れた“自称・神様”に言われた。 「異世界を買ってみないか?」  そんなわけで購入した異世界は、荒れ果てて疫病まみれ、赤字経営まっしぐら。  でも天使の助けを借りて、街づくり・人材スカウト・ダンジョン建設に挑む日々が始まった。  一方、現実世界でもスローライフと東北の田舎に引っ越してみたが、近所の小学生に絡まれたり、ドタバタに巻き込まれていく。  異世界と現実を往復しながら、癒やされて、ときどき婚活。 チートはないけど、地に足つけたスローライフ(たまに労働)を始めます。

処理中です...