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第16話 焦がす炎
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「は、ぁ……はぁ……んっ……」
優斗の腰の上で淫らに揺れるカエサルの体は汗に濡れていた。
今夜もまた、いつものように訪れたカエサルの部屋で優斗は彼の身体を貪っていた。
自分の上で腰をくねらせ、肉の喜びにその背を仰け反らせているカエサルを下から見上げながら、優斗は興奮した思考の片隅でふと考えた。
(もう何回目のSEXだろ……)
今まで数えきれないほどカエサルと身体を重ねてきたが、それでも飽きる事は一向に無かった。
それどころか、日を重ねるごとに彼の身体に溺れていく自分がいる事に優斗は気付いていた。
それ程までに自分はこの男に夢中になっているという事なのだ――未だセフレから昇格出来ていない自分が少し情けなく感じながらも、優斗は目の前で喘ぐ愛しい男の名を呼んだ。
「――っ、はっ、カエサルさん……」
すると、それに反応するように中がキュッと締まる。
カエサル自身は自覚していないようだったが、名を呼ばれるだけでこんな反応をするのだから、きっとセフレ以上になれるのも時間の問題だろう――そんな自分に都合が良い事を考えながら、優斗は激しく彼の身体を突き上げる。
その度に艶っぽい声で喘ぐカエサルの身体はとてもエロティックで、優斗の興奮は募るばかりだった。
すると、どうやらイイ所を刺激されたのか、優斗の上で腰を振っていたカエサルはビクリと身体を跳ねさせながら一層高い嬌声をあげた。
「ん?ここが気持ちいいんすか?」
「あっ!ゆ、ユウト……そこはダメ、だよ……」
カエサルの反応に気をよくし、そこを重点的に攻める優斗に対して、カエサルは眼鏡の奥の翡翠を潤ませながらそう言い、懇願するように見下ろしてくるが、その表情は言葉とは裏腹に快楽に蕩けきっている。
(うっわ~……エロ過ぎでしょ)
普段は冷静沈着なカエサルが、この時ばかりは快楽に溺れている姿を自分にだけ晒してくれるのだ――その事が嬉しくもあり、そんな彼の痴態を見れば、優斗の感情も益々昂ってしまう。
(もっと……もっと、この人を乱れさせたい……)
そんな欲求を膨らませながら優斗がその動きを速めたその時だった――突如テーブルの上に置かれていたカエサルの通信石(*注1)が光り、着信を知らせた。
「あ……」
それに気付いたカエサルは、快楽を貪っていた腰を止めると、一瞬考えるような素振りを見せた後、後ろで咥えていた優斗を引き抜き、そのままベッドから降りて通信石のある机へと向かった。
「ちょっと待っていてくれ」
言いながら通信石に魔力を流して起動させると、「はい、カエサルです」と応答し、そのまま会話を始めてしまった。
(ちぇ~っ、マジかよ……)
SEXの真っ最中だったというのにそのままベッドの上に放置されてしまった優斗は、心の中で舌打ちをするも、カエサルがこの通信石で会話する時は、ほぼ仕事関係だと分かっているので仕方なくそのまま大人しく待つことにした。
臨戦態勢のままの自身を片手でゆるゆると弄びながら、通話中のカエサルの後ろ姿を眺めていた優斗だったが、聞くともなしに耳に入ってきた彼の言葉に思わず目を見開いた。
なんと、ぼそぼそと話していたカエサルの口から聞こえてきたのは「カズヤくん」という名だったのだ。
(えっ?何、今、カズヤくんって言った??)
途端に優斗の目の前は嫉妬に赤く染まっていく。
(なんだよ!カエサルさん、もう和哉の事なんとも思ってないって言ってたじゃんか!!――あれ、嘘だったのかよ!?)
カエサルに嘘をつかれた!――彼はまだ和哉と連絡を取り合っていた!――そう思っただけで眩暈がするほどに頭に血が上っていくのを感じた優斗だった。
気が付いた時にはベッドから降り、カエサルの身体を机に突っ伏すように後ろから押し倒していた。
「――なっ!!?」
驚くカエサルに構う事なく、優斗は自身の強直を彼の後ろにあてがうと、そのまま一気にを貫いたのだった。
「――っあぁ!」
その衝撃に思わずといったように声を上げたカエサルは、慌てて通話を切り優斗を振り返るが、その顔は驚愕の色で染まっていた。
「ゆ、ユウト!もう終わったから……だからその……」
焦った様子で何とか宥めようと言葉を探す彼に、優斗は構っていられなかった――嫉妬に狂いそうだった。
爆発したような感情のまま、彼の制止を振り切り強引に突き上げると、カエサルの口からは悲鳴にも似た嬌声が零れる。
「ああっ!!ひぁあっ!!」
そんなカエサルの身体を、背後から彼の頭を机に押し付けるようにしながら優斗は容赦なく攻め立てた。
(くそっ!なんだよっ!――なんで俺じゃダメなんだよ!!?)
「んっ!あっ、やめ……ゆ、ユウト……少し……落ち着こう」
「うるさい!!」
嫉妬に目が眩んでしまった優斗はもう自分自身の制御も出来なかった――今はカエサルの声も届かない。
この身を焦がしてしまうのではないかと錯覚するほどに、自分の中で燃え盛る赤黒い炎に飲み込まれたまま、優斗はただめちゃくちゃに彼を犯していったのだった。
*******
(*注1)通信石――通信用魔具の一つ。手のひらサイズの小さな石で魔力を流す事で起動させる事が出来る。こちらの世界での携帯電話のような存在だが、とても希少な石の為、ごく僅かな者しか所持していない。カエサルの場合は、ギルドより支給されている。
優斗の腰の上で淫らに揺れるカエサルの体は汗に濡れていた。
今夜もまた、いつものように訪れたカエサルの部屋で優斗は彼の身体を貪っていた。
自分の上で腰をくねらせ、肉の喜びにその背を仰け反らせているカエサルを下から見上げながら、優斗は興奮した思考の片隅でふと考えた。
(もう何回目のSEXだろ……)
今まで数えきれないほどカエサルと身体を重ねてきたが、それでも飽きる事は一向に無かった。
それどころか、日を重ねるごとに彼の身体に溺れていく自分がいる事に優斗は気付いていた。
それ程までに自分はこの男に夢中になっているという事なのだ――未だセフレから昇格出来ていない自分が少し情けなく感じながらも、優斗は目の前で喘ぐ愛しい男の名を呼んだ。
「――っ、はっ、カエサルさん……」
すると、それに反応するように中がキュッと締まる。
カエサル自身は自覚していないようだったが、名を呼ばれるだけでこんな反応をするのだから、きっとセフレ以上になれるのも時間の問題だろう――そんな自分に都合が良い事を考えながら、優斗は激しく彼の身体を突き上げる。
その度に艶っぽい声で喘ぐカエサルの身体はとてもエロティックで、優斗の興奮は募るばかりだった。
すると、どうやらイイ所を刺激されたのか、優斗の上で腰を振っていたカエサルはビクリと身体を跳ねさせながら一層高い嬌声をあげた。
「ん?ここが気持ちいいんすか?」
「あっ!ゆ、ユウト……そこはダメ、だよ……」
カエサルの反応に気をよくし、そこを重点的に攻める優斗に対して、カエサルは眼鏡の奥の翡翠を潤ませながらそう言い、懇願するように見下ろしてくるが、その表情は言葉とは裏腹に快楽に蕩けきっている。
(うっわ~……エロ過ぎでしょ)
普段は冷静沈着なカエサルが、この時ばかりは快楽に溺れている姿を自分にだけ晒してくれるのだ――その事が嬉しくもあり、そんな彼の痴態を見れば、優斗の感情も益々昂ってしまう。
(もっと……もっと、この人を乱れさせたい……)
そんな欲求を膨らませながら優斗がその動きを速めたその時だった――突如テーブルの上に置かれていたカエサルの通信石(*注1)が光り、着信を知らせた。
「あ……」
それに気付いたカエサルは、快楽を貪っていた腰を止めると、一瞬考えるような素振りを見せた後、後ろで咥えていた優斗を引き抜き、そのままベッドから降りて通信石のある机へと向かった。
「ちょっと待っていてくれ」
言いながら通信石に魔力を流して起動させると、「はい、カエサルです」と応答し、そのまま会話を始めてしまった。
(ちぇ~っ、マジかよ……)
SEXの真っ最中だったというのにそのままベッドの上に放置されてしまった優斗は、心の中で舌打ちをするも、カエサルがこの通信石で会話する時は、ほぼ仕事関係だと分かっているので仕方なくそのまま大人しく待つことにした。
臨戦態勢のままの自身を片手でゆるゆると弄びながら、通話中のカエサルの後ろ姿を眺めていた優斗だったが、聞くともなしに耳に入ってきた彼の言葉に思わず目を見開いた。
なんと、ぼそぼそと話していたカエサルの口から聞こえてきたのは「カズヤくん」という名だったのだ。
(えっ?何、今、カズヤくんって言った??)
途端に優斗の目の前は嫉妬に赤く染まっていく。
(なんだよ!カエサルさん、もう和哉の事なんとも思ってないって言ってたじゃんか!!――あれ、嘘だったのかよ!?)
カエサルに嘘をつかれた!――彼はまだ和哉と連絡を取り合っていた!――そう思っただけで眩暈がするほどに頭に血が上っていくのを感じた優斗だった。
気が付いた時にはベッドから降り、カエサルの身体を机に突っ伏すように後ろから押し倒していた。
「――なっ!!?」
驚くカエサルに構う事なく、優斗は自身の強直を彼の後ろにあてがうと、そのまま一気にを貫いたのだった。
「――っあぁ!」
その衝撃に思わずといったように声を上げたカエサルは、慌てて通話を切り優斗を振り返るが、その顔は驚愕の色で染まっていた。
「ゆ、ユウト!もう終わったから……だからその……」
焦った様子で何とか宥めようと言葉を探す彼に、優斗は構っていられなかった――嫉妬に狂いそうだった。
爆発したような感情のまま、彼の制止を振り切り強引に突き上げると、カエサルの口からは悲鳴にも似た嬌声が零れる。
「ああっ!!ひぁあっ!!」
そんなカエサルの身体を、背後から彼の頭を机に押し付けるようにしながら優斗は容赦なく攻め立てた。
(くそっ!なんだよっ!――なんで俺じゃダメなんだよ!!?)
「んっ!あっ、やめ……ゆ、ユウト……少し……落ち着こう」
「うるさい!!」
嫉妬に目が眩んでしまった優斗はもう自分自身の制御も出来なかった――今はカエサルの声も届かない。
この身を焦がしてしまうのではないかと錯覚するほどに、自分の中で燃え盛る赤黒い炎に飲み込まれたまま、優斗はただめちゃくちゃに彼を犯していったのだった。
*******
(*注1)通信石――通信用魔具の一つ。手のひらサイズの小さな石で魔力を流す事で起動させる事が出来る。こちらの世界での携帯電話のような存在だが、とても希少な石の為、ごく僅かな者しか所持していない。カエサルの場合は、ギルドより支給されている。
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