16 / 31
第16話 焦がす炎
しおりを挟む
「は、ぁ……はぁ……んっ……」
優斗の腰の上で淫らに揺れるカエサルの体は汗に濡れていた。
今夜もまた、いつものように訪れたカエサルの部屋で優斗は彼の身体を貪っていた。
自分の上で腰をくねらせ、肉の喜びにその背を仰け反らせているカエサルを下から見上げながら、優斗は興奮した思考の片隅でふと考えた。
(もう何回目のSEXだろ……)
今まで数えきれないほどカエサルと身体を重ねてきたが、それでも飽きる事は一向に無かった。
それどころか、日を重ねるごとに彼の身体に溺れていく自分がいる事に優斗は気付いていた。
それ程までに自分はこの男に夢中になっているという事なのだ――未だセフレから昇格出来ていない自分が少し情けなく感じながらも、優斗は目の前で喘ぐ愛しい男の名を呼んだ。
「――っ、はっ、カエサルさん……」
すると、それに反応するように中がキュッと締まる。
カエサル自身は自覚していないようだったが、名を呼ばれるだけでこんな反応をするのだから、きっとセフレ以上になれるのも時間の問題だろう――そんな自分に都合が良い事を考えながら、優斗は激しく彼の身体を突き上げる。
その度に艶っぽい声で喘ぐカエサルの身体はとてもエロティックで、優斗の興奮は募るばかりだった。
すると、どうやらイイ所を刺激されたのか、優斗の上で腰を振っていたカエサルはビクリと身体を跳ねさせながら一層高い嬌声をあげた。
「ん?ここが気持ちいいんすか?」
「あっ!ゆ、ユウト……そこはダメ、だよ……」
カエサルの反応に気をよくし、そこを重点的に攻める優斗に対して、カエサルは眼鏡の奥の翡翠を潤ませながらそう言い、懇願するように見下ろしてくるが、その表情は言葉とは裏腹に快楽に蕩けきっている。
(うっわ~……エロ過ぎでしょ)
普段は冷静沈着なカエサルが、この時ばかりは快楽に溺れている姿を自分にだけ晒してくれるのだ――その事が嬉しくもあり、そんな彼の痴態を見れば、優斗の感情も益々昂ってしまう。
(もっと……もっと、この人を乱れさせたい……)
そんな欲求を膨らませながら優斗がその動きを速めたその時だった――突如テーブルの上に置かれていたカエサルの通信石(*注1)が光り、着信を知らせた。
「あ……」
それに気付いたカエサルは、快楽を貪っていた腰を止めると、一瞬考えるような素振りを見せた後、後ろで咥えていた優斗を引き抜き、そのままベッドから降りて通信石のある机へと向かった。
「ちょっと待っていてくれ」
言いながら通信石に魔力を流して起動させると、「はい、カエサルです」と応答し、そのまま会話を始めてしまった。
(ちぇ~っ、マジかよ……)
SEXの真っ最中だったというのにそのままベッドの上に放置されてしまった優斗は、心の中で舌打ちをするも、カエサルがこの通信石で会話する時は、ほぼ仕事関係だと分かっているので仕方なくそのまま大人しく待つことにした。
臨戦態勢のままの自身を片手でゆるゆると弄びながら、通話中のカエサルの後ろ姿を眺めていた優斗だったが、聞くともなしに耳に入ってきた彼の言葉に思わず目を見開いた。
なんと、ぼそぼそと話していたカエサルの口から聞こえてきたのは「カズヤくん」という名だったのだ。
(えっ?何、今、カズヤくんって言った??)
途端に優斗の目の前は嫉妬に赤く染まっていく。
(なんだよ!カエサルさん、もう和哉の事なんとも思ってないって言ってたじゃんか!!――あれ、嘘だったのかよ!?)
カエサルに嘘をつかれた!――彼はまだ和哉と連絡を取り合っていた!――そう思っただけで眩暈がするほどに頭に血が上っていくのを感じた優斗だった。
気が付いた時にはベッドから降り、カエサルの身体を机に突っ伏すように後ろから押し倒していた。
「――なっ!!?」
驚くカエサルに構う事なく、優斗は自身の強直を彼の後ろにあてがうと、そのまま一気にを貫いたのだった。
「――っあぁ!」
その衝撃に思わずといったように声を上げたカエサルは、慌てて通話を切り優斗を振り返るが、その顔は驚愕の色で染まっていた。
「ゆ、ユウト!もう終わったから……だからその……」
焦った様子で何とか宥めようと言葉を探す彼に、優斗は構っていられなかった――嫉妬に狂いそうだった。
爆発したような感情のまま、彼の制止を振り切り強引に突き上げると、カエサルの口からは悲鳴にも似た嬌声が零れる。
「ああっ!!ひぁあっ!!」
そんなカエサルの身体を、背後から彼の頭を机に押し付けるようにしながら優斗は容赦なく攻め立てた。
(くそっ!なんだよっ!――なんで俺じゃダメなんだよ!!?)
「んっ!あっ、やめ……ゆ、ユウト……少し……落ち着こう」
「うるさい!!」
嫉妬に目が眩んでしまった優斗はもう自分自身の制御も出来なかった――今はカエサルの声も届かない。
この身を焦がしてしまうのではないかと錯覚するほどに、自分の中で燃え盛る赤黒い炎に飲み込まれたまま、優斗はただめちゃくちゃに彼を犯していったのだった。
*******
(*注1)通信石――通信用魔具の一つ。手のひらサイズの小さな石で魔力を流す事で起動させる事が出来る。こちらの世界での携帯電話のような存在だが、とても希少な石の為、ごく僅かな者しか所持していない。カエサルの場合は、ギルドより支給されている。
優斗の腰の上で淫らに揺れるカエサルの体は汗に濡れていた。
今夜もまた、いつものように訪れたカエサルの部屋で優斗は彼の身体を貪っていた。
自分の上で腰をくねらせ、肉の喜びにその背を仰け反らせているカエサルを下から見上げながら、優斗は興奮した思考の片隅でふと考えた。
(もう何回目のSEXだろ……)
今まで数えきれないほどカエサルと身体を重ねてきたが、それでも飽きる事は一向に無かった。
それどころか、日を重ねるごとに彼の身体に溺れていく自分がいる事に優斗は気付いていた。
それ程までに自分はこの男に夢中になっているという事なのだ――未だセフレから昇格出来ていない自分が少し情けなく感じながらも、優斗は目の前で喘ぐ愛しい男の名を呼んだ。
「――っ、はっ、カエサルさん……」
すると、それに反応するように中がキュッと締まる。
カエサル自身は自覚していないようだったが、名を呼ばれるだけでこんな反応をするのだから、きっとセフレ以上になれるのも時間の問題だろう――そんな自分に都合が良い事を考えながら、優斗は激しく彼の身体を突き上げる。
その度に艶っぽい声で喘ぐカエサルの身体はとてもエロティックで、優斗の興奮は募るばかりだった。
すると、どうやらイイ所を刺激されたのか、優斗の上で腰を振っていたカエサルはビクリと身体を跳ねさせながら一層高い嬌声をあげた。
「ん?ここが気持ちいいんすか?」
「あっ!ゆ、ユウト……そこはダメ、だよ……」
カエサルの反応に気をよくし、そこを重点的に攻める優斗に対して、カエサルは眼鏡の奥の翡翠を潤ませながらそう言い、懇願するように見下ろしてくるが、その表情は言葉とは裏腹に快楽に蕩けきっている。
(うっわ~……エロ過ぎでしょ)
普段は冷静沈着なカエサルが、この時ばかりは快楽に溺れている姿を自分にだけ晒してくれるのだ――その事が嬉しくもあり、そんな彼の痴態を見れば、優斗の感情も益々昂ってしまう。
(もっと……もっと、この人を乱れさせたい……)
そんな欲求を膨らませながら優斗がその動きを速めたその時だった――突如テーブルの上に置かれていたカエサルの通信石(*注1)が光り、着信を知らせた。
「あ……」
それに気付いたカエサルは、快楽を貪っていた腰を止めると、一瞬考えるような素振りを見せた後、後ろで咥えていた優斗を引き抜き、そのままベッドから降りて通信石のある机へと向かった。
「ちょっと待っていてくれ」
言いながら通信石に魔力を流して起動させると、「はい、カエサルです」と応答し、そのまま会話を始めてしまった。
(ちぇ~っ、マジかよ……)
SEXの真っ最中だったというのにそのままベッドの上に放置されてしまった優斗は、心の中で舌打ちをするも、カエサルがこの通信石で会話する時は、ほぼ仕事関係だと分かっているので仕方なくそのまま大人しく待つことにした。
臨戦態勢のままの自身を片手でゆるゆると弄びながら、通話中のカエサルの後ろ姿を眺めていた優斗だったが、聞くともなしに耳に入ってきた彼の言葉に思わず目を見開いた。
なんと、ぼそぼそと話していたカエサルの口から聞こえてきたのは「カズヤくん」という名だったのだ。
(えっ?何、今、カズヤくんって言った??)
途端に優斗の目の前は嫉妬に赤く染まっていく。
(なんだよ!カエサルさん、もう和哉の事なんとも思ってないって言ってたじゃんか!!――あれ、嘘だったのかよ!?)
カエサルに嘘をつかれた!――彼はまだ和哉と連絡を取り合っていた!――そう思っただけで眩暈がするほどに頭に血が上っていくのを感じた優斗だった。
気が付いた時にはベッドから降り、カエサルの身体を机に突っ伏すように後ろから押し倒していた。
「――なっ!!?」
驚くカエサルに構う事なく、優斗は自身の強直を彼の後ろにあてがうと、そのまま一気にを貫いたのだった。
「――っあぁ!」
その衝撃に思わずといったように声を上げたカエサルは、慌てて通話を切り優斗を振り返るが、その顔は驚愕の色で染まっていた。
「ゆ、ユウト!もう終わったから……だからその……」
焦った様子で何とか宥めようと言葉を探す彼に、優斗は構っていられなかった――嫉妬に狂いそうだった。
爆発したような感情のまま、彼の制止を振り切り強引に突き上げると、カエサルの口からは悲鳴にも似た嬌声が零れる。
「ああっ!!ひぁあっ!!」
そんなカエサルの身体を、背後から彼の頭を机に押し付けるようにしながら優斗は容赦なく攻め立てた。
(くそっ!なんだよっ!――なんで俺じゃダメなんだよ!!?)
「んっ!あっ、やめ……ゆ、ユウト……少し……落ち着こう」
「うるさい!!」
嫉妬に目が眩んでしまった優斗はもう自分自身の制御も出来なかった――今はカエサルの声も届かない。
この身を焦がしてしまうのではないかと錯覚するほどに、自分の中で燃え盛る赤黒い炎に飲み込まれたまま、優斗はただめちゃくちゃに彼を犯していったのだった。
*******
(*注1)通信石――通信用魔具の一つ。手のひらサイズの小さな石で魔力を流す事で起動させる事が出来る。こちらの世界での携帯電話のような存在だが、とても希少な石の為、ごく僅かな者しか所持していない。カエサルの場合は、ギルドより支給されている。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に勇者として召喚された俺、ラスボスの魔王に敗北したら城に囚われ執着と独占欲まみれの甘い生活が始まりました
水凪しおん
BL
ごく普通の日本人だった俺、ハルキは、事故であっけなく死んだ――と思ったら、剣と魔法の異世界で『勇者』として目覚めた。
世界の命運を背負い、魔王討伐へと向かった俺を待っていたのは、圧倒的な力を持つ美しき魔王ゼノン。
「見つけた、俺の運命」
敗北した俺に彼が告げたのは、死の宣告ではなく、甘い所有宣言だった。
冷徹なはずの魔王は、俺を城に囚え、身も心も蕩けるほどに溺愛し始める。
食事も、着替えも、眠る時でさえ彼の腕の中。
その執着と独占欲に戸惑いながらも、時折見せる彼の孤独な瞳に、俺の心は抗いがたく惹かれていく。
敵同士から始まる、歪で甘い主従関係。
世界を敵に回しても手に入れたい、唯一の愛の物語。
【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話
紫蘇
BL
給湯室で女の子が話していた。
理想の彼氏はスパダリよ!
スパダリ、というやつになったらモテるらしいと分かった俺、安田陽向(ヒナタ)は、スパダリになるべく会社でも有名なスパダリ…長船政景(マサカゲ)課長に弟子入りするのであった。
受:安田陽向
天性の人たらしで、誰からも好かれる人間。
社会人になってからは友人と遊ぶことも減り、独り身の寂しさを噛み締めている。
社内システム開発課という変人どもの集まりの中で唯一まともに一般人と会話できる貴重な存在。
ただ、孤独を脱したいからスパダリになろうという思考はやはり変人のそれである。
攻:長船政景
35歳、大人の雰囲気を漂わせる男前。
いわゆるスパダリ、中身は拗らせ変態。
妹の美咲がモデルをしており、交友関係にキラキラしたものが垣間見える。
サブキャラ
長船美咲:27歳、長船政景の年の離れた妹。
抜群のスタイルを生かし、ランウェイで長らく活躍しているモデル。
兄の恋を応援するつもりがまさかこんなことになるとは。
高田寿也:28歳、美咲の彼氏。
そろそろ美咲と結婚したいなと思っているが、義理の兄がコレになるのかと思うと悩ましい。
義理の兄の恋愛事情に巻き込まれ、事件にだけはならないでくれと祈る日々が始まる…。
転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される
Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。
中1の雨の日熱を出した。
義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。
それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。
晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。
連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。
目覚めたら豪華な部屋!?
異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。
⚠️最初から義父に犯されます。
嫌な方はお戻りくださいませ。
久しぶりに書きました。
続きはぼちぼち書いていきます。
不定期更新で、すみません。
【完結】幽閉の王を救えっ、でも周りにモブの仕立て屋しかいないんですけどぉ?
北川晶
BL
BLゲームじゃないのに、嫌われから溺愛って嘘でしょ? 不遇の若き王×モブの、ハートフル、ファンタジー、ちょっとサスペンスな、大逆転ラブです。
乙女ゲーム『愛の力で王(キング)を救え!』通称アイキンの中に異世界転生した九郎は、顔の見えない仕立て屋のモブキャラ、クロウ(かろうじて名前だけはあったよ)に生まれ変わる。
子供のときに石をぶつけられ、前世のことを思い出したが。顔のないモブキャラになったところで、どうにもできないよね? でも。いざ、孤島にそびえる王城に、王の婚礼衣装を作るため、仕立て屋として上がったら…王を助ける人がいないんですけどぉ?
本編完結。そして、続編「前作はモブ、でも続編は悪役令嬢ポジなんですけどぉ?」も同時収録。
弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~
マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。
王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。
というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。
この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。
αからΩになった俺が幸せを掴むまで
なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。
10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。
義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。
アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。
義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が…
義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。
そんな海里が本当の幸せを掴むまで…
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
呪われた辺境伯は、異世界転生者を手放さない
波崎 亨璃
BL
ーーー呪われた辺境伯に捕まったのは、俺の方だった。
異世界に迷い込んだ駆真は「呪われた辺境伯」と呼ばれるレオニスの領地に落ちてしまう。
強すぎる魔力のせいで、人を近づけることができないレオニス。
彼に触れれば衰弱し、最悪の場合、命を落とす。
しかしカルマだけはなぜかその影響を一切受けなかった。その事実に気づいたレオニスは次第にカルマを手放さなくなっていく。
「俺に触れられるのは、お前だけだ」
呪いよりも重い執着と孤独から始まる、救済BL。
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる