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第七章 魔王城の大浴場を改装せよ!
最強の仲間、勢揃い
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まさか、異世界秘湯ライターをやっていて、魔王の城まで案内されるとは。
「すごい。空が真っ暗ですよ! 真っ暗!」
興奮気味のシズクちゃんが、ボクの袖を引きながら城を見上げた。
「これがラスボスの住処か……」
鋭い尖塔が無数にある巨大な城の前に、ボクたちは立っている。
屋根に、稲妻が落ちた。数分に一度のペースで、落雷はあるらしい。
「驚いたな。こんな禍々しい城、初めて見たぜ」
「伝説の勇者以外、入り込めないと思ったわ」
同行してきたオケアノスさんとシャンパさんが、そびえ立つ魔の城に唖然となる。二人はその場に居合わせたので、「せっかくだから」と連れてこられた。
「いやあ、カズユキ氏どれだけ顔広いんッスか? 魔王サマとお友だちなんて。ヘタすりゃ討伐対象になるッスよ」
オルタが、怖いことを言う。騎士団は、オルタたちのグループだけが同行している。
「では皆さま、どうぞ中へ」
門が開き、魔王の城へと足を踏み入れた。
「いきなりトラップとか、ナシッスよ?」
「バカが。お客にそんなマネするか」
「でも、刺客が待ち構えてるじゃないッスか!」
思わず、オルタが腰の剣に手を添える。
「待ってオルタ。あの女性は敵じゃないよ
彼女が刺客と間違えた女性は、セクシャルな稽古着姿で、誰かと組み手をしていた。
「とうっ、はっ、やっ!」
手足のコンビネーションを、もう一人の女性に放つ。
相手の方が上手らしく、すべて受け流していた。
「ここはいい修行場になりそうですね、カズユキ殿」
「ニュウゼンさん!」
先に到着していたのは、ミノタウロスのニュウゼンさんである。前に見たよりたくましくなっていた。汗が蒸気と化して、身体ができあがっている。
「どうしてニュウゼンさんまで?」
「魔王城の改装だけなら、私の力など無用と思ったのです。が、妙な気配が致しまして」
どうも、一筋縄ではいかない企画になりそうだ。だって。
「ふむ。これは大事になりそうじゃのう!」
「リムさんまで!」
ニュウゼンさんと組み手をしていたのは、なんとクリムゾンドラゴンのリムさんだ。
「お城はいいのですか?」
「城は『本体』のドラゴンに任せておる。この姿でも対処できよう。というか、この形態でないと城を壊してしまうわい」
ドラゴンまで呼んでいるなんて。相当、本気のようだ。
「もうダメッス。人類終わったッス。コトが知れたら、カズユキさんは討伐対象に格上げッスね」
青ざめたオルタが、身体を抱きながら震えた。
「周りがスゴイ人ばかりなだけで、カズユキさんは無害ですよ」
長年付き添っているだけあって、シズクちゃんはわかっている。
「すごい。空が真っ暗ですよ! 真っ暗!」
興奮気味のシズクちゃんが、ボクの袖を引きながら城を見上げた。
「これがラスボスの住処か……」
鋭い尖塔が無数にある巨大な城の前に、ボクたちは立っている。
屋根に、稲妻が落ちた。数分に一度のペースで、落雷はあるらしい。
「驚いたな。こんな禍々しい城、初めて見たぜ」
「伝説の勇者以外、入り込めないと思ったわ」
同行してきたオケアノスさんとシャンパさんが、そびえ立つ魔の城に唖然となる。二人はその場に居合わせたので、「せっかくだから」と連れてこられた。
「いやあ、カズユキ氏どれだけ顔広いんッスか? 魔王サマとお友だちなんて。ヘタすりゃ討伐対象になるッスよ」
オルタが、怖いことを言う。騎士団は、オルタたちのグループだけが同行している。
「では皆さま、どうぞ中へ」
門が開き、魔王の城へと足を踏み入れた。
「いきなりトラップとか、ナシッスよ?」
「バカが。お客にそんなマネするか」
「でも、刺客が待ち構えてるじゃないッスか!」
思わず、オルタが腰の剣に手を添える。
「待ってオルタ。あの女性は敵じゃないよ
彼女が刺客と間違えた女性は、セクシャルな稽古着姿で、誰かと組み手をしていた。
「とうっ、はっ、やっ!」
手足のコンビネーションを、もう一人の女性に放つ。
相手の方が上手らしく、すべて受け流していた。
「ここはいい修行場になりそうですね、カズユキ殿」
「ニュウゼンさん!」
先に到着していたのは、ミノタウロスのニュウゼンさんである。前に見たよりたくましくなっていた。汗が蒸気と化して、身体ができあがっている。
「どうしてニュウゼンさんまで?」
「魔王城の改装だけなら、私の力など無用と思ったのです。が、妙な気配が致しまして」
どうも、一筋縄ではいかない企画になりそうだ。だって。
「ふむ。これは大事になりそうじゃのう!」
「リムさんまで!」
ニュウゼンさんと組み手をしていたのは、なんとクリムゾンドラゴンのリムさんだ。
「お城はいいのですか?」
「城は『本体』のドラゴンに任せておる。この姿でも対処できよう。というか、この形態でないと城を壊してしまうわい」
ドラゴンまで呼んでいるなんて。相当、本気のようだ。
「もうダメッス。人類終わったッス。コトが知れたら、カズユキさんは討伐対象に格上げッスね」
青ざめたオルタが、身体を抱きながら震えた。
「周りがスゴイ人ばかりなだけで、カズユキさんは無害ですよ」
長年付き添っているだけあって、シズクちゃんはわかっている。
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