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第四章 配信上位勢の仲間入り!?
第29話 ワラビ、エンチャント・スライムに進化
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ダンジョン探索をする際、【ジャストガード】は絶対に役に立つ。
遺跡ダンジョンで、ボクは特訓をする。
「マスターツヨシ、参りましょう」
「うん。狙うはボスだよね」
もうヒヨリさんのレベルも、結構上がってきた。
三層のボスまで連れて行って、大丈夫だろう。
ボクはヒヨリさんに、成長痛を起こさせるムリをさせなかった。パワーレベリングで一足飛びでダンジョン攻略をせず、地道にヒヨリさんの成長を待つ。ダンジョン攻略自体に慣れる必要があるからだ。
その甲斐あって、ヒヨリさんは各ダンジョンの三層をなんとか歩ける程にまでのレベルに達した。生産職なので、ステータスは敏捷・耐久値・魔力量に振っている。物理攻撃担当は、あきらめているみたい。
「物理で戦う【殴りヒーラー】って冒険者も、いるみたいなんですけど。マネできそうにありません」
ヒヨリさんは、苦笑いを浮かべる。
「コルタナさんが、おかしいんですよ」
あの人は本来、ヒーラーだ。なのに格闘戦の方が強いなんて。異世界出身だと、身体能力も高いのだろう。地球人とは、身体の作りが違うのだ。そう割り切った方がいい。
ヒヨリさんもピオンも、探索系や回復魔法、各属性魔法のスキルを覚える。一つ一つの威力は、弱い。しかし、なんでもできるビルドに仕上がっていた。
四層からは、敵の強さが跳ね上がるらしい。レベルが高いに越したことはないだろう。
ワラビが、オークの横っ面に飛びかかる。しかもワラビは、インパクトの際に相手のアゴを狙っていた。弱点をピンポイントで攻撃できるとは。
オークが目を回し、気を失った。
ヒヨリさんに、トドメを刺してもらう。
「お見事です、ヒヨリさん」
「ワラビさんが一人でも、倒せましたよぉ」
ミスリルを取り込んだことで、ただの体当たりでも十分にダメージを与えられるのだ。これでメタルスライムではないから、驚きである。
敵が消滅すると、ワラビの頭上に豆電球が光った。
『モーフ・スライム ワラビのレベルが一定値に達しました。エンチャント・スライムに進化可能です』
ワラビに属性攻撃魔法を付与することが、できるらしい。しかも、ただエンチャントするより魔力も三分の一で済む。
お試しモンスターとばかりに、ゾンビ、巨大クモ、アイアンゴーレムが立ちはだかった。
まずワラビは、炎属性になった。オレンジ色に輝くワラビが体当たりをして、ゾンビを焼く。
続いてワラビは、ソーダ味のアイスキャンディーみたいな色に変化した。寒さに弱い昆虫型魔物に突進し、凍らせてから砕く。
最後は黄色い雷を全身にまとって、ワラビはアイアンゴーレムの頭上に乗った。雷撃をお見舞いし、ゴーレムのコアを破壊した。
魔物の群れはまだいたようだが、ワラビを見て逃げていく。
属性攻撃は今後必要になってくると思っていたから、ありがたい。
「また、マスターツヨシのお役に立てそうです」
「ありがとう、ワラビ。心強いよ」
ワラビは後方で魔法を撃つより、自分が魔法の塊になって動くほうが戦いやすいのだろう。
「スライムをエンチャンターにまで、育てるなんて。そんな領域に踏み込んだ冒険者は、かつていませんよ」
ヒヨリさんによると、スライムを【エンチャントメント】可能になるまで進化させた冒険者は、存在しないという。
「そのとおりです。本来なら、もっと強いモンスターと契約し直して……」
「ボクが一番信頼しているのは、ワラビだから」
さっきの戦いぶりを見て、改めて確信した。ワラビは、力強いパートナーだ。
「さて、今度はボクが強くなる番だ」
ジャストガードの練習台は、遺跡ダンジョン三層ボスの大蛇である。
無益な殺生は、好きではない。ただ、こいつは多くの冒険者を食っている。だから、容赦しなくていいだろう。
「冒険者がただ食べられるだけじゃないってところを、見せてあげる」
ボクは、ミスリルソードを構えた。
ワラビに頼んで、ヒヨリさんたちを後ろへ下げる。
防御の網目を縫うように、大蛇が視覚から襲いかかってきた。
「いけ、【ジャストガード】!」
紙一重のところで、ボクはスキルを発動させる。相手の攻撃を受け流すことはできた。しかし、カウンターにまで気が回らない。やはり訓練では、実戦と差がある。
ジャストガードは、オート発動スキルだ。ボクの神経が反応する前に、身体が勝手に動く。スキルのレベルを上げるほど、その精度は増していくのだ。
しかし、魔物の動きは予測できない。スキルに頼った攻撃・防御では、やがて頭打ちになってくる。
だから鍛錬が必要なのだと、センディさんは教えてくれた。クライアントの武器を作っていく際に、未熟な冒険者と触れ合うこともあったのだろう。
ボクもまだまだだ。そう思って今後も戦っていかないと、いつかは誰も守れずに自分も死ぬ。
「ジャストガード!」
大蛇もボクがカウンター狙いとわかっているのか、攻撃しては大きく体をそらす。
敵の口が、大きく開いた。
「マスターツヨシ、毒ブレスが来ます!」
そうだ。こいつには、この攻撃もあったんだっけ。
避けようとしても、この空間は密閉されている。ブレスが、ヒヨリさんたちに当たってしまうのだ。
「くそ! イチかバチか。ワラビ、風のエンチャント!」
「はい。マスターツヨシ」
ワラビがボクの剣に、風属性の魔法を付与した。
「【ジャストガード】!」
ボクはブレスに対して、剣を扇風機のように回転させる。
「ムチャですツヨシさん。物理攻撃にしか、ジャストガードは……えーっ!」
ヒヨリさんが驚くのもムリはない。
物理的な攻撃しか弾けないはずのジャストガードが、大蛇のブレスを弾いたのだから。
遺跡ダンジョンで、ボクは特訓をする。
「マスターツヨシ、参りましょう」
「うん。狙うはボスだよね」
もうヒヨリさんのレベルも、結構上がってきた。
三層のボスまで連れて行って、大丈夫だろう。
ボクはヒヨリさんに、成長痛を起こさせるムリをさせなかった。パワーレベリングで一足飛びでダンジョン攻略をせず、地道にヒヨリさんの成長を待つ。ダンジョン攻略自体に慣れる必要があるからだ。
その甲斐あって、ヒヨリさんは各ダンジョンの三層をなんとか歩ける程にまでのレベルに達した。生産職なので、ステータスは敏捷・耐久値・魔力量に振っている。物理攻撃担当は、あきらめているみたい。
「物理で戦う【殴りヒーラー】って冒険者も、いるみたいなんですけど。マネできそうにありません」
ヒヨリさんは、苦笑いを浮かべる。
「コルタナさんが、おかしいんですよ」
あの人は本来、ヒーラーだ。なのに格闘戦の方が強いなんて。異世界出身だと、身体能力も高いのだろう。地球人とは、身体の作りが違うのだ。そう割り切った方がいい。
ヒヨリさんもピオンも、探索系や回復魔法、各属性魔法のスキルを覚える。一つ一つの威力は、弱い。しかし、なんでもできるビルドに仕上がっていた。
四層からは、敵の強さが跳ね上がるらしい。レベルが高いに越したことはないだろう。
ワラビが、オークの横っ面に飛びかかる。しかもワラビは、インパクトの際に相手のアゴを狙っていた。弱点をピンポイントで攻撃できるとは。
オークが目を回し、気を失った。
ヒヨリさんに、トドメを刺してもらう。
「お見事です、ヒヨリさん」
「ワラビさんが一人でも、倒せましたよぉ」
ミスリルを取り込んだことで、ただの体当たりでも十分にダメージを与えられるのだ。これでメタルスライムではないから、驚きである。
敵が消滅すると、ワラビの頭上に豆電球が光った。
『モーフ・スライム ワラビのレベルが一定値に達しました。エンチャント・スライムに進化可能です』
ワラビに属性攻撃魔法を付与することが、できるらしい。しかも、ただエンチャントするより魔力も三分の一で済む。
お試しモンスターとばかりに、ゾンビ、巨大クモ、アイアンゴーレムが立ちはだかった。
まずワラビは、炎属性になった。オレンジ色に輝くワラビが体当たりをして、ゾンビを焼く。
続いてワラビは、ソーダ味のアイスキャンディーみたいな色に変化した。寒さに弱い昆虫型魔物に突進し、凍らせてから砕く。
最後は黄色い雷を全身にまとって、ワラビはアイアンゴーレムの頭上に乗った。雷撃をお見舞いし、ゴーレムのコアを破壊した。
魔物の群れはまだいたようだが、ワラビを見て逃げていく。
属性攻撃は今後必要になってくると思っていたから、ありがたい。
「また、マスターツヨシのお役に立てそうです」
「ありがとう、ワラビ。心強いよ」
ワラビは後方で魔法を撃つより、自分が魔法の塊になって動くほうが戦いやすいのだろう。
「スライムをエンチャンターにまで、育てるなんて。そんな領域に踏み込んだ冒険者は、かつていませんよ」
ヒヨリさんによると、スライムを【エンチャントメント】可能になるまで進化させた冒険者は、存在しないという。
「そのとおりです。本来なら、もっと強いモンスターと契約し直して……」
「ボクが一番信頼しているのは、ワラビだから」
さっきの戦いぶりを見て、改めて確信した。ワラビは、力強いパートナーだ。
「さて、今度はボクが強くなる番だ」
ジャストガードの練習台は、遺跡ダンジョン三層ボスの大蛇である。
無益な殺生は、好きではない。ただ、こいつは多くの冒険者を食っている。だから、容赦しなくていいだろう。
「冒険者がただ食べられるだけじゃないってところを、見せてあげる」
ボクは、ミスリルソードを構えた。
ワラビに頼んで、ヒヨリさんたちを後ろへ下げる。
防御の網目を縫うように、大蛇が視覚から襲いかかってきた。
「いけ、【ジャストガード】!」
紙一重のところで、ボクはスキルを発動させる。相手の攻撃を受け流すことはできた。しかし、カウンターにまで気が回らない。やはり訓練では、実戦と差がある。
ジャストガードは、オート発動スキルだ。ボクの神経が反応する前に、身体が勝手に動く。スキルのレベルを上げるほど、その精度は増していくのだ。
しかし、魔物の動きは予測できない。スキルに頼った攻撃・防御では、やがて頭打ちになってくる。
だから鍛錬が必要なのだと、センディさんは教えてくれた。クライアントの武器を作っていく際に、未熟な冒険者と触れ合うこともあったのだろう。
ボクもまだまだだ。そう思って今後も戦っていかないと、いつかは誰も守れずに自分も死ぬ。
「ジャストガード!」
大蛇もボクがカウンター狙いとわかっているのか、攻撃しては大きく体をそらす。
敵の口が、大きく開いた。
「マスターツヨシ、毒ブレスが来ます!」
そうだ。こいつには、この攻撃もあったんだっけ。
避けようとしても、この空間は密閉されている。ブレスが、ヒヨリさんたちに当たってしまうのだ。
「くそ! イチかバチか。ワラビ、風のエンチャント!」
「はい。マスターツヨシ」
ワラビがボクの剣に、風属性の魔法を付与した。
「【ジャストガード】!」
ボクはブレスに対して、剣を扇風機のように回転させる。
「ムチャですツヨシさん。物理攻撃にしか、ジャストガードは……えーっ!」
ヒヨリさんが驚くのもムリはない。
物理的な攻撃しか弾けないはずのジャストガードが、大蛇のブレスを弾いたのだから。
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