七人のバ美肉 ~美少女V事務所を立ち上げたら、オッサンたちしか来なかった~

椎名 富比路

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第五章 バ美肉、ダンジョンへ

第46話 アフタートーク

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「すごいな。なんてこった。では次のイスルギ王は、レバっちです!」

 しかし、レバっちは首を振る。

「皆のもの。この地は、新しい王様が統治するべきです。月の虹などという汚らわしい魔石の力を行使しない、新たなる血統が」

 社長にしては珍しく、マジメなトーンで語りだす。

「さあ、【つばさ】王のもと、新たな王国を立ち上げようではありませんか!」

「え、オレ?」

 ちょっと予想外な展開になってきたぞ。

 でもいいか。
 

 こうして、姫騎士 【つばさ】による新しい統治が始まった。

 
「最後の最後で、いいところを持っていったなあ」
 
「ありがとうございます。ということで、お疲れ様でした!」

 
 
 この後は、チャットルームにて打ち上げ飲み会である。

 実はこのチャット場こそ、真の案件と言えた。

 登録者だけで、匿名のチャットルームとして扱えるというスペースなのだ。つまり、全員がアバター持ちで参加できる。

「次はもっと、目立ちたいな!」
 
 なんだかんだいって、ゆーなは悪党プレイが難しかったようだ。根っからの人の良さが出てしまっている。
 
「レバっちのほうが、よっぽど悪党していたな。最後の最後で、やりやがったし」

「年の功や、こんなんは。見せ場をあらかじめ、作ってもろうてたし」

 ガハハと笑いながら、社長は焼き鳥をワシワシかじった。

「存在感、出ていたでしょうか?」
 
 アカヤを演じたOYA・KATAが、心配そうな顔に。

「問題、なかったですよ?」

「いやあ、まだいけそうな気がしました」

「謎のキャラクター性は、出ていたと思いますっ」

 オレは、OYA・KATAをフォローする。

「経験者が出しゃばらないように、目立たないよーにしていたんですが」

「十分じゃない?」

「次はもっと、影の薄いキャラをやりましょうかね? それかGMを」

 あなたがGMをやったら、難易度が跳ね上がる未来しかない!

「流石、芸人だったな。【なしこ】は」

 今回、一番目立った活躍をしたのは、なしこかも。

「普通に、振る舞っていただけなんですけどねえ」
 
「いや。シティ・アドベンチャーパートのなしこは光っていたよ。俺だと、あんなロールプレイはできない」

 ゆーなが、ペットボトルのコーラを煽る。

「七光ちゃんはどうでした? お嬢さんと初のコラボだったわけですが」

「いきなり、斬り掛かっちゃいましたけどね」
 
 それでも、父と娘が同じゲームで遊ぶというのは、なかなか機会がない。

「というわけで、お疲れ様でした。次はライブですね!」

「おーっ!」

 ライブに向けて、それぞれの準備が始まった。

 
(第五章 おしまい)
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