七人のバ美肉 ~美少女V事務所を立ち上げたら、オッサンたちしか来なかった~

椎名 富比路

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第七章 合計 十三人のバ美肉!?

第69話 ゆーなと魅罪の、食レポ

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「ゆーなと」

魅罪みつみの」

「イケナイ食堂~」

 オレは今回、カメラマンとしてゆーなちゃんに同行している。

 カメラの前で、ゆーなちゃんと【トライデント・プロ】所属の魅罪といっしょにポーズを決める。
 もちろん、ふたりとも顔出しはしていない。

 この「イケナイ食堂」とは、ゆーなちゃんが凸企画をしたときに決まった。
 魅罪が「夜の食堂を冒険してみたいですわ」とポロッと発言したのを、ゆーなちゃんが拾ったのである。

「学生ふたりが入れそうもない深夜営業の店を回る」という企画が、秒で決まった。

「お呼びくださったゆーなさん、カメラを担当された、つばささん。ありがとうございましてよ」

「いやいや。オレは勉強しに来たんだし」

【トライデント・プロ】の編集力は、すさまじい。
 今はふたりとも私服だが、後で3Dで動いているシーンを挿入するという。あたかも3D状態の二人が、街を歩いているように編集するというのだ。

 あれ、どうやってるのかめっちゃ気になっていた。なので、オレがカメラマンを引き受けている。

「では、またOP撮るよ」

 撮影を再開した。

「はい、というわけで、今日は夜の電気街に来ています」

「ここに、夜でも開けている大衆食堂があるということで、参りましたのよ」

「ただいま深夜、〇時前!」 

 ゆーなちゃんが、スマホの時計をカメラに向ける。

「まったく夜の電気街に、JC連れて来るなよっ、て思うでしょうけど」

「コッソリプチ家出したいときが、お嬢様にはあるのですわ。世の中のお嬢様だって、そうですわよ」

「どうなんでしょうね。わたしもJKで委員長って、設定なんですけどね」

「まあ、そうでしたわね! 悪行の片棒を担がせてしまいましたわ!」

 オレも今、気がついた。だめじゃん。

「先生同伴で警備中、ってことにいたしましょう」

「そのための、つばささんですのね!」

「そうそう。大人代表ってことで」

 うまいこと逃げたな。

「ではさっそく、お店の方へ参りましょう。こっちですよ、魅罪さん」

「参りましょう、参りましょう」

 今回入った店は、町中華である。

 電気店に運搬をしにくるドライバー御用達の、昔ながらの店だ。

「おギョーザが、パリッパリですわ。小ぶりながら、いい仕事をなさいますこと」

「いいでしょ? ここはね、お昼に入るとサバの味噌煮とかも出してくれるんですよ」

「サバですの!? 大好物ですわ」

 お嬢様なのに、魅罪は庶民的な味が大好きなんだな。

「ですね。学校が休みの時とかに、うかがってみましょう」

「最高ですわね。電気店というと、最近はコンセプトカフェやら映える屋台などが目立ちますわね」

「あれはあれでおいしいですが、こういった大衆向けの料理店も、ずっと残ってほしいです」

「ですわね。たまに立ち返りたくなりますわ。すいません、おビールいただけませんこと?」

 あかんあかん、JC! あんたJCでしょうが!

「魅罪ちゃん、魅罪ちゃん、待って。おビールはお控えなさいまし!」

「ゆーなさん、おギョーザといえば、おビールはかかせませんわ!」

 結局、カメラが回ってない場面で、めっちゃビール飲んでた。
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