105 / 107
第九章 バレンタインライブ!
第106話 D;Ⅳ ライブ配信
しおりを挟む
「どうも、つばさでーす。今日はD;Ⅳのライブ中継だ。みんな、うちわは持ったか? フゥー!」
オレたち尾鰭はテンションマックスで、D;Ⅳのライブを待つ。
「楽しみですね、みんな!」
「うっす。この日のために、ちゃんこ作って待ってました」
OYA・KATAが作ってくれたちゃんこ鍋を囲みながら、ライブ視聴をするのだ。
「鍋もウマいが、歌もうまいなー」
「下積み長いもんな、小雪」
小雪の歌を聞きながら、オレとゆーなちゃんは鍋をつつく。
尾鰭もライブのレッスンをしていたので、腹が減りまくっているのだ。
「つい最近まで、一回水道代が止まったとか聞いたな」
「すげえな。心が折れるぜ、そんな状態になったら」
そんな状態でも、レッスンは怠らなかったらしい。一円にもならないのに。
「魅罪ちゃんも、すばらしいですね」
「セクシーだぁ」
七光ちゃんとスケる豚が、魅罪のダンスに見とれている。
魅罪は妖艶な楽曲に合わせて、大勢のバックダンサーと息を合わせた。
この曲は楽曲解説番組にて、去年のダンス部門ランキングでベストを取っている。
ノリが良く、ダンスの難易度も高い。
そんなゲキムズ曲を、魅罪は難なくこなしていた。
「デジ美ちゃん、うんま」
宇宙人のアバターという設定のデジ美は、音声を加工した歌い方で楽曲を披露する。
八〇年代のシティポップを、現代風にアレンジしたような曲だ。
「これ、僕のアレンジなんですよ。『●●ってアニメのEDで使うから』というので、依頼を受けました。ボクも大好きなSFアニメのリメイク作品でして」
t@N.Δ/Mさんが、裏話を語ってくれた。
歌詞の世界感がやや古いが、それが懐かしさと新しさを含んでいる。
「マコトちゃんも、カバー曲みたいっすね」
OYA・KATAが、イントロに反応した。自分の世代の楽曲だという。
往年の特撮ソングを、マコトが熱唱した。
やはりスポーツマンだけあって、肺活量がすごい。声が響く、響く。
その後はまたカバーソングを歌ったり、全員一曲ずつオリジナルソングを発表する。
ライブも見応えがあったが、D;Ⅳの魅力は曲の合間に入る寸劇だ。
全員がいわゆる「ロールプレイ」を重んじるキャラクターであるがゆえに、コントにも熱を入れている。
「アドリブが見事ですね」と、山梨 水沢が芸人らしい感想を述べた。
「よかったぁ。さあ、みなさん、いかがでしたか? 我々もライブを控えているわけですが。ゆーなちゃん、どうでしょう?」
「みんながんばってるのが、すごく伝わってきた。わたしたちもレッスンやってるけどさ、密度が違いすぎるような気がした」
まあ、ウチはエンジョイ勢だからな。そこまで売り込みに、熱を入れていない。
とはいえ、お客さんに最高のパフォーマンスを見せたい欲求は、めちゃくちゃ高まっている。
「さて、たくさん食べて、たくさんレッスンして、ライブを満喫しましょう! お疲れ様でした!」
オレたち尾鰭はテンションマックスで、D;Ⅳのライブを待つ。
「楽しみですね、みんな!」
「うっす。この日のために、ちゃんこ作って待ってました」
OYA・KATAが作ってくれたちゃんこ鍋を囲みながら、ライブ視聴をするのだ。
「鍋もウマいが、歌もうまいなー」
「下積み長いもんな、小雪」
小雪の歌を聞きながら、オレとゆーなちゃんは鍋をつつく。
尾鰭もライブのレッスンをしていたので、腹が減りまくっているのだ。
「つい最近まで、一回水道代が止まったとか聞いたな」
「すげえな。心が折れるぜ、そんな状態になったら」
そんな状態でも、レッスンは怠らなかったらしい。一円にもならないのに。
「魅罪ちゃんも、すばらしいですね」
「セクシーだぁ」
七光ちゃんとスケる豚が、魅罪のダンスに見とれている。
魅罪は妖艶な楽曲に合わせて、大勢のバックダンサーと息を合わせた。
この曲は楽曲解説番組にて、去年のダンス部門ランキングでベストを取っている。
ノリが良く、ダンスの難易度も高い。
そんなゲキムズ曲を、魅罪は難なくこなしていた。
「デジ美ちゃん、うんま」
宇宙人のアバターという設定のデジ美は、音声を加工した歌い方で楽曲を披露する。
八〇年代のシティポップを、現代風にアレンジしたような曲だ。
「これ、僕のアレンジなんですよ。『●●ってアニメのEDで使うから』というので、依頼を受けました。ボクも大好きなSFアニメのリメイク作品でして」
t@N.Δ/Mさんが、裏話を語ってくれた。
歌詞の世界感がやや古いが、それが懐かしさと新しさを含んでいる。
「マコトちゃんも、カバー曲みたいっすね」
OYA・KATAが、イントロに反応した。自分の世代の楽曲だという。
往年の特撮ソングを、マコトが熱唱した。
やはりスポーツマンだけあって、肺活量がすごい。声が響く、響く。
その後はまたカバーソングを歌ったり、全員一曲ずつオリジナルソングを発表する。
ライブも見応えがあったが、D;Ⅳの魅力は曲の合間に入る寸劇だ。
全員がいわゆる「ロールプレイ」を重んじるキャラクターであるがゆえに、コントにも熱を入れている。
「アドリブが見事ですね」と、山梨 水沢が芸人らしい感想を述べた。
「よかったぁ。さあ、みなさん、いかがでしたか? 我々もライブを控えているわけですが。ゆーなちゃん、どうでしょう?」
「みんながんばってるのが、すごく伝わってきた。わたしたちもレッスンやってるけどさ、密度が違いすぎるような気がした」
まあ、ウチはエンジョイ勢だからな。そこまで売り込みに、熱を入れていない。
とはいえ、お客さんに最高のパフォーマンスを見せたい欲求は、めちゃくちゃ高まっている。
「さて、たくさん食べて、たくさんレッスンして、ライブを満喫しましょう! お疲れ様でした!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる